あたまを使う/からだを動かす/教育を考える/芸術にふれる/音楽をたのしむ 2019.1.4

子どもの習い事、みんなはどうしてる? ランキングを一挙紹介!

編集部
子どもの習い事、みんなはどうしてる? ランキングを一挙紹介!

親としてどうしても気になるのが、子どもの習い事。小学校の勉強や部活ではできない体験をさせられますし、就学前にスポーツやアートに親しむことで、子どもの発達によい影響を与えたいと望む親御さんは多いことでしょう。

とはいえ、「習い事なら何でもいい」と考えている人は、そういないのでは? 最近は「東大生の多くが子どもの頃にやっていた習い事」が注目を浴びるなど、「脳の活性化」という観点で習い事を検討する保護者もいます。それに、「ほかの家庭ではどんな習い事をさせているんだろう?」と気になったり、勉強との兼ね合いも悩みどころです。

そこで今回は、ちまたで人気の習い事と、習い事を選ぶ際のポイント、「StudyHacker こどもまなび☆ラボ」編集部オススメの習い事をご紹介します。子どもの習い事を決める参考になれば幸いです。

子どもの習い事人気ランキング

子どもの習い事としては何が人気なのでしょう? ベネッセ教育総合研究所は2017年3月、「3~18歳(高校3年生)の子どもを持つ母親」16,170名を対象に「第3回 学校外教育活動に関する調査」を行いました。その結果によると、就学前の子どもの多くがやっている習い事などの活動トップ10は以下のとおり。なお文字をクリックすると、「StudyHacker こどもまなび☆ラボ」の関連記事をお読みいただけます。

幼児に人気の習い事などの活動ベスト10

第1位  スイミング(23.0%)
第2位  体操教室・運動遊び(15.5%)
第3位  英会話・英語教室(10.5%)
第4位  楽器の練習・レッスン(9.6%)
第5位  音遊び/リズム遊び(音楽教室)(8.2%)
第6位  リトミック(5.9%)
第7位  サッカー/フットサル(4.5%)
第8位  ダンス(3.3%)
第9位  計算や漢字などのプリント教材教室(2.9%)
第10位 絵画/造形(2.5%)

水泳が習い事として人気なのは有名ですが、小学校に上がる前の子でも5人に1人が習っているというのは驚きですね。スイミングが心身に与えるよい効果に期待を寄せる保護者が多いのかもしれません。英会話やプリントによる勉強をすでに始めている子が一定数いるというのも注目ポイントです。

次に、小学生の習い事について見てみましょう。広告代理店の博報堂が2016年3月、「小学生の長子がいる母親」1,428名を対象に実施した「『子どもの習い事・身につけさせたいスキル』レポート」によると、多くの小学生がやっている習い事は以下のとおり。

小学生に人気の習い事ベスト10

第1位  水泳教室(31.1%)
第2位  通信教育、宅配教材(29.3%)
第3位  ピアノ、音楽教室(25.6%)
第4位  そろばんなどの自習型学習塾(22.8%)
第5位  野球やサッカー等の運動クラブ(20.9%)
第6位  英語教室(20.4%)
第7位  その他(13.7%)
第8位  受験対策用の学習塾、教室(10.2%)
第9位  水泳、ダンス以外の体育教室(9.5%)
第10位 ダンスなどのパフォーマンス教室(バレエ含む)(7.7%)

水泳は相変わらず、子どもの習い事として圧倒的な人気です。そして、4人に1人が通信教育で勉強したり、音楽教室に通ったりしています。体や知能が発達したためか、就学前と比べて習い事にチャレンジする子が多いようです。

子どもの習い事を選ぶポイント

子どもの習い事として何が人気かは大体わかりましたが、こんなにも選択肢があると迷ってしまいますね。習い事を選ぶ際、どのような点を考慮して決めればよいのでしょう? ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントと読売新聞が2006年、3歳〜中学生の子どもを持つ1,026名を対象に実施した「子どもの習い事に関する調査」によると、保護者たちは以下のような理由で習い事(学習塾含む)をさせているようです。

習い事をさせる理由ランキング

第1位 体力や運動能力の向上(46%)
第2位 子どもが自分で行きたいと言ったから(45%)
第3位 音楽や美術、書道など文化的な能力の向上(30%)
第4位 受験を目的としない学力向上(29%)
第5位 受験対策(15%)

子どもの意欲を重視しつつ、やはり「子どもの能力を伸ばしてあげたい」と考えて習い事をさせる親が多いのですね。ひととおりの運動や文化的活動は幼稚園や学校でもできますが、その時間はごくわずか。体育がずっと苦手だったという人や、音楽の授業をまじめに受けても楽譜が読めるようにならなかったという経験を持つ大人は多いはず。学校以外で何か特別な活動に取り組ませ、得意分野を作ってあげたいと思いますよね。

さて、多様な習い事のなかから「これをやらせよう!」と決めたとしても、考慮すべきことはまだあります。世のなか、特に都市部にはあまたのスイミングスクールやピアノ教室が展開しているからです。どの施設・団体で習わせればよいのでしょう? ベネッセ教育総合研究所が2009年3月、「3歳~17歳(高校2年生)の子どもを持つ母親」15,450名を対象に実施した「第1回 学校外教育活動に関する調査」の結果によると、親たちは以下のことを重視しているそうです。

習い事選びで重視することランキング

第1位 子どもが楽しんでいる(94.3%)
第2位 費用が安い(61.2%)
第3位 家から近い(57.3%)
第4位 指導者が信頼できる(53.8%)
第5位 子どものレベルに合っている(49.2%)

やはり、子どもが楽しんで活動できることがいちばんのようですね。また、第2位~第5位の要素は、習い事の続けやすさに関わっています。これらの要素がひとつでも欠けると、習い事を続けるのが物理的に難しくなったり、子どもの意欲が低下したりしかねません。検討している施設・団体が上記の要件を満たしているか確かめるため、いくつか体験授業を受けて比較してみるのがよいのではないでしょうか。

習い事を選ぶ際に考慮するポイントは、人によって異なります。「StudyHacker こどもまなび☆ラボ」編集部が重視しているのは「脳の発達」という観点。子どもが小さいうちにさまざまな体験をさせると、脳の神経が刺激され、よりよく発達すると考えられています。脳の発達が大いに期待できる、子どもの習い事としてオススメのものを3つ、ご紹介しましょう。

子どもの習い事オススメ1:そろばん

子どもの習い事としてオススメしたいのはやはり、日本人にとって定番の習い事、そろばん。地域にいくつか教室があるのではないでしょうか?

そろばんは、右脳を刺激してくれる習い事として知られています。ふつう、私たちが計算をするときには論理的思考をつかさどる左脳を主に使いますが、NPO法人・国際総合研究機構の副理事長であり脳科学を専門とする河野貴美子氏によると、そろばんの有段者は暗算をする際、右脳を用いているのだとか。彼らの頭のなかではそろばんの珠(たま)が動いているので、イメージをつかさどる右脳が活発になっているそうです。右脳を活発にすると、記憶力や直感が磨かれると考えられています。

ほかにも、そろばんには以下のようなメリットがあります。子どもの習い事としてのそろばんについて、詳しくは「子どもにそろばんを習わせる5つのメリット。リーズナブルだけど脳への効果は抜群!」をご覧ください。

  • 自信が養われる
  • 集中力がつく
  • 費用が安め
  • 資格が取れる

子どもの習い事オススメ2:ピアノ

子どもの習い事としてみんなが憧れるピアノ。東大生の多くが習っていることでも知られるようになりましたね。

一般社団法人・日本子ども音楽教育協会の理事長である滝澤香織氏によると、ピアノの演奏は右手と左手を同時に使うため、右脳と左脳の両方が活性化されるそう。これによって、右脳と左脳のあいだにある神経の束「脳梁」が太くなり、右脳・左脳間の伝達がスムーズになるそうです。

また、精神医学を専門とするジェームズ・ハジアク教授(米バーモント大学)らの研究により、楽器を練習した子どもほど、集中力をつかさどる脳の部位が発達していることが明らかになりました。ピアノをはじめとした楽器を演奏するには、指先を精密に動かし、リズムを正確に刻み、楽譜を素早く読めなければいけません。多くのことを一度にこなさなければならないため、集中力がつきやすいのかもしれませんね。

ピアノには以下のように、ほかにも多くのメリットがあります。子どもの習い事としてのピアノについて、詳しくは「ピアノは何歳から始めるべき? 脳科学から徹底的に考えてみた。」をご覧ください。

  • 音感が養える
  • 外国語が得意になる
  • 自己制御や問題解決能力など「人間指数(HQ)」が養える

子どもの習い事オススメ3:スイミング

子どもの習い事として人気ナンバーワンなのがスイミングです。最近は、ピアノと並んで多くの東大生が経験した習い事としても有名ですね。

スイミングは体だけでなく、脳も鍛えると考えられています。特に育つとされているのが「空間認識能力」。方向や位置関係を正しく理解し、目の前にないものを頭のなかで再現できる力です。この能力が高いと、自動車を運転しやすくなったり、スポーツで活躍しやすくなったり、設計関連の仕事に就きやすくなったりします。心理学者のデイビッド・ルビンスキー氏によると、空間認識能力は「人間のなかで眠っている潜在能力のうち、最大の部分かもしれない」とのこと。創造力やイノベーションとも関係しているそうなので、スイミングを通して子どもの秘めた能力が開花するかもしれませんね。

ほかにも、スイミングには以下のようなメリットがあります。子どもの習い事としてのスイミングについて、詳しくは「東大生の幼少期の習い事の第1位は『スイミング』! そのメリットとは?」をご覧ください。

  • 集中力がつく
  • 風邪をひきにくくなる
  • 全身の筋肉を鍛えられる
  • ケガをしにくい

「子どもの習い事をやめさせたい」と思ったら

いざ始まった、子どもの習い事。本人がやりたがったし、将来のためになれば……と思って始めさせたけれど、さまざまな事情により、「そろそろやめ時かな」と感じることがあるかもしれません。習い事をやめさせたいと思うのには、以下のような場合が該当するでしょう。

  • 子どもの意欲がなくなり、練習しなくなった。
  • 習い事よりも勉強に注力させたい。
  • 月謝を払いつづけるのが厳しい。

「子どもの意欲がなくなった(ように見える)」場合

最初は楽しそうだったのに、今ではいやいや通っているみたい……。子どもがこんな様子だったら、まずは「最近、習い事はどう?」「今はどんなことをやっているの?」と話を聞いてみましょう。そしてもし、「先生が好きじゃない」「同じクラスに嫌な子がいる」のように環境に不満を持っていることがわかったら、別の教室を検討するか、大きなスクールであれば曜日・時間を変更してクラスを替えてみては。また、「今やっていることが難しすぎて、ついていけない」のであれば、先生と相談してみましょう。

環境に不満があるわけではなく、「もう充分にやった」「ほかのことに時間を使いたい」と思っているのかもしれません。今の習い事について「次の目標はある?」「どれくらいまで上達したい?」と聞いてみて、あまりポジティブな答えが返ってこないのであれば、やめてしまってよいでしょう。「やめる」といってもけしてネガティブなことではなく、ひとつのことを終えて、次のことに挑戦するというだけの話です。友だちと遊んだり、別の趣味に熱中したりする時間が生まれて、それもまた素晴らしい経験となるでしょう。

一方、楽器のように自宅での練習が求められるにもかかわらず、練習の意欲を失っている場合は、少し難しいです。練習したがらない理由が「その習い事に飽きた」というものであれば、やめてしまってもよいでしょう。

しかし、習い事自体は好きなのに、地道な練習を面倒に感じてしまう時期はあるもの。練習しないからといってすぐにやめさせてしまうのは早計かもしれません。子どもを信じてしばらく様子をうかがってみましょう。その際、たとえば楽器の習い事なら「久しぶりに○○ちゃんの演奏聞きたいな」と促して、演奏が終わったら褒めたり、親子でコンサートに行ったりなどのアプローチをとってみてはいかがですか。「もっとうまくなりたい」と願う気持ちがよみがえるかもしれません。

習い事より勉強を優先してほしい

習い事をやめて、その分の時間を勉強に使ってほしい……。そう考える保護者は少なくないようです。上述したベネッセの「第3回 学校外教育活動に関する調査」によれば、「運動やスポーツをするよりももっと勉強してほしい」と考えている小学生の親は37.5%、「音楽や芸術の活動をするよりももっと勉強してほしい」だと45.2%でした。この割合は調査のたびに増えています。

けれど、机での勉強では得られない経験ができるのが習い事ですから、できればやめさせたくないものです。「家でも学校でも全く勉強をせず、通知表の数字がひどい」といった極端な状況でなければ、習い事はぜひ続けるべきだといえます。子どもがなかなか勉強をせずに悩んでいる場合、「子供が勉強しないときの対策。イライラはNG、親子で勉強計画を立てよう!」を参考にしてみてください。子どもが勉強しないときに役立つ6つのアドバイスを掲載しています。

金銭的に厳しい……

最初の頃はなんとかなったけれど、今は習い事の費用を払うのが家計的に厳しい場合。弟・妹が生まれた、子どもの習い事が増えたなどの背景があるかと思います。子どもが続けたそうにしているのに、お金の都合でやめさせなければいけないのは辛いですよね。

まずはできるだけ、習い事を続けられる方法を模索してみましょう。子どもが複数の習い事をしている場合、率直に家計の事情を伝え、最も続けたい習い事を1つに絞ってもらいます。「あれも、これもやりたい」と子どもは思うでしょうが、複数の物事を比較して決定するよい機会です。金銭教育だと思うことにしましょう。子どもの金銭感覚を養う方法については「『お金教育』は幼少期から。お金の大切さを知るための、最初の4ステップ」をご覧ください。

習い事が1つでも、まだ厳しいという場合、今よりも安価に習える教室・団体を探してみるという手もあります。上に挙げた「第3回 学校外教育活動に関する調査」によると、小学生のスポーツ系の習い事に関して、「民間経営」の団体で習っている場合の平均費用は月に6,000円台でしたが、「地域ボランティア運営」だと2,000~3,000円台、「自治体・公益法人運営」だと3,000~4,000円台でした。子どもの習い事教室を開いている団体の見つけやすさは地域によって異なりますが、諦めずにできるだけ安い運営母体を探してみましょう。

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子どもの習い事について、悩みは尽きないかもしれません。「StudyHacker こどもまなび☆ラボ」は今後とも、習い事に関する知見を発信してまいります。

(参考)
ベネッセ教育総合研究所|第1回 学校外教育活動に関する調査 2009
ベネッセ教育総合研究所|第3回 学校外教育活動に関する調査 2017(データブック)
博報堂|【博報堂こそだて家族研究所】「子どもの習い事・身につけさせたいスキル」レポート
NTTコム リサーチ|子どもの習い事に関する調査
StudyHacker こどもまなび☆ラボ|子どもにそろばんを習わせる5つのメリット。リーズナブルだけど脳への効果は抜群!
StudyHacker こどもまなび☆ラボ|ピアノは何歳から始めるべき? 脳科学から徹底的に考えてみた。
StudyHacker こどもまなび☆ラボ|東大生の幼少期の習い事の第1位は「スイミング」! そのメリットとは?
StudyHacker こどもまなび☆ラボ|空間認識能力を鍛える楽しい方法。ゲームとおもちゃが意外と使える!