教育を考える/食育 2018.7.10

親子で学ぶ おいしい食育学【第6回】子どもの小腹 編

新生暁子
親子で学ぶ おいしい食育学【第6回】子どもの小腹 編

今の子どもたちは、私たち大人が子どものころに比べて格段に忙しい毎日を過ごしています。みなさんのお子さんも、平日は幼稚園や小学校、宿題、習い事……と目まぐるしいスケジュールをこなしているのではないでしょうか?

ただし、いくら元気いっぱいの子どもたちでも、エネルギーが足りなくなったときに忙しさを理由に空腹状態を我慢させることは危険です。子どもの小腹を満たすことは、集中力をキープさせるだけではなく、身体の成長にも大きく影響します。

今回は、隙間時間の小腹の満たしかた・正しい補食について、tokko先生に教えてもらいましょう!

お悩み
週3日習い事に通っている幼稚園年長の息子。幼稚園から帰ってくるのが午後2時半、習い事はだいたい4時から6時の間です。習い事に行く前に少しおやつを食べさせるのですが、途中でお腹が空いて集中できないことが多いそう。tokko先生、腹持ちが良く、夕飯に響かない間食を教えてください。

tokko先生:
最近では「大人よりも忙しいんじゃない?」と思うほど、子どもたちの毎日は予定がたくさん詰まっていますよね。とくに複数のお稽古に通う子どもたちが増えていて、幼稚園や学校から帰ってきても家でゆっくりする時間が少なくなってきている印象です。塾でもスポーツでも、子どもが「やりたい!!」と思う気持ちを尊重し、いろいろなことにチャレンジさせるのは、とても素晴らしいことですね。

ただ、このお稽古によって、親御さんは時間のやりくりや生活習慣の乱れに気をつけなければなりません。また、食事面や栄養面から見ても、三食のバランスを取るのに少々苦戦を強いられる可能性があります。

子どもは、その小さいカラダを動かすために必要なエネルギーの他に、成長するためのエネルギーが必要となります。つまり、大人が思っている以上に、子どもが摂取しなければならないエネルギーは多いのです。しかし、子どものカラダはまだまだ発展途上なので、一度に食べることができる量は限られています。そこで必要となるのが、間食なのです。

必要なエネルギーを満たすため、そして子どもの小腹を満たすため、間食はとても重要な役割を果たします。間食というと感覚的にスナック菓子やスイーツを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか? スナック菓子やスイーツはどちらかというと嗜好品というイメージですね。でも、三食で摂取できないエネルギーや栄養素を補うことを目的とした間食は、やはり食事の延長として考えていただけるといいかもしれません。もちろんスナック菓子やスイーツがダメだと言っているわけではありません。嗜好品はあくまでも、頑張ったことへのご褒美だという位置づけで考えていきましょう。

では、小腹がすいた子どもに与える間食は、一体どのようなものが望ましいのでしょうか?

子どもの小腹を満たす間食 6つのポイント
1. おやつ(お菓子など)ではなく補食という意識をもつ
2. 三食で摂ることができなかったものを補う
3. メインとなる食事の邪魔にならない
4. 間食の適量を知る
5. 間食の時間を決める
6. 携帯できるものが◎

そこでおすすめしたい間食は次のものです。
・おにぎり
・おもち
・焼きいも(さつまいも)
・サンドウィッチ
・くだもの
・ヨーグルト
・ドライフルーツ
・ナッツ

食への意識が高かったりこだわりがあったりすると、間食も手づくりであることが理想だと考えがちですが、そこまで難しく考える必要はありません。しかも共働き家庭が多い昨今。間食まで手づくりにこだわることは荷が重く、ただでさえ忙しい親御さんたちも疲れ果ててしまうでしょう。

今回ご紹介したおすすめの間食は、もちろん作ることもできますが、コンビニエンスストアなどで買うこともできます。ご自身のライフスタイルに合わせて、無理なく間食を取り入れてみてくださいね。

成長著しい子どものカラダは、日々の食事や間食など、食べたものによってでできあがっています。エネルギーや栄養素が足りないと、どうしても栄養不足となり、成長の妨げになる可能性も。また、お腹がすくことで集中力を欠いたり、イライラしたりすることもあるかもしれません。このようなことを防ぐためにも、ぜひ簡単に取り入れられるものから準備してみてはいかがですか?

ただし食べる時間がマチマチで、メインである三食の食事のタイミングにお腹が空かないというのは本末転倒。食べる時間を決めて、食事のときにお腹がいっぱいで食べられないということがないように、お子さんの様子を注意深く観察し、適正量を把握しましょう。