あたまを使う/サイエンス 2018.7.21

雲を観察してみよう! 小5理科につながるまとめ方【夏休みの自由研究(理科)】

編集部
雲を観察してみよう! 小5理科につながるまとめ方【夏休みの自由研究(理科)】

子どもが描く雲は、羊の体のようなモコモコした形が多いですよね。また、車や電車に乗っているとき、車窓から見える雲を見て「クマみたい」「ソフトクリームみたい」と、似ているものになぞらえた経験もあるかもしれません。

子どもたちは、空に浮かぶ雲にはいろいろな形や色があること、また風に流されて動くことを不思議に思うようです。お子さまが雲に興味を示しているようであれば、自由研究のテーマにしてみるのはいかがでしょう。

雲の種類や、なぜ形を変えるのかについて調べるときは、観察の仕方やまとめ方にコツがあります。今回は、雲の観察をするときのポイントについて説明します。

雲の観察が「理科」の勉強につながる

刻々と形を変えていく空に浮かぶ雲の様子を不思議に思う子どもは少なくありません。

よく晴れた空に浮かぶ雲はどのような形をしているのか、どんな色をしているのか。雨や曇りの日に雲はどのような状態か。こういった、雲の状態の観察をコツコツ続けていくと、その記録から得られた情報から天気や季節との関係性に気づくきっかけを得ることができます。

自然のなかにあって、私たちの生活にも密接に関係する雲の変化については、小学5年生の理科で学習します。文部科学省が示す学習指導要領には「天気の変化」という単元の内容について、次のように記載されています。

(4) 天気の変化
1日の雲の様子を観測したり,映像などの情報を活用したりして、雲の動きなどを調べ、天気の変化の仕方についての考えをもつことができるようにする。
ア 雲の量や動きは、天気の変化と関係があること。
イ 天気の変化は、映像などの気象情報を用いて予想できること。

(引用元:文部科学省|学習指導要領 小学校理科の観察、実験の手引き 第5学年B(4) 天気の変化

せっかく雲の変化について調べるのであれば、形や色について観察して記録するだけでなく、この先に学習する理科の授業内容に紐づけられるようにしたいですね。

雲を観察するときのポイント4つ

実際に雲を観察するとき、どんなことに注意して観察すればよいのでしょうか。ポイントを下記にまとめてみました。

【1. 観察する場所】
家の窓、ベランダ、庭など、観察する場所を1ヵ所に決めることで、雲の様子を比べやすくなります。場所が決まったら、方角も確認しておきましょう。また、太陽の位置がどのように変わるのかも、お子さまと話し合ってみてください。

もっと充実した観察を、というお子さまには、温度計や風の強さを見るためのもの(棒の先にビニールひもなどをつけ道具などを用意)を使ってみるのもおすすめです。

【2. 記録の仕方(全体)】
雲の記録は日記にまとめます。日付、時刻、天気、空の様子、雲の形などを書き記しておきます。

余力があれば、新聞やインターネットでその日の天気図を印刷して一緒に記録しておくと、発展的な学習へつなげるデータとして活用できます。とはいえ、毎日続ける記録ですので、お子さまと話し合って負担の少ない方法で進めましょう。

【3. 記録の仕方(雲)】
雲の形は、手書きでも良いですし写真を撮っても良いです。スマートフォンやタブレットを使って撮影すると手軽に記録することができます。

記録する場所と方角が観察日によってズレないように、なるべく固定位置から撮れるように気をつけるようにします。

【4. 注意が必要な雲】
雲の形は雲の動きと関係していることが多いので、以下のようなときは、しばらく様子を見て時間の経過とともにどのように変化しているのかをメモしておきましょう

・大きなにゅうどう雲がもくもくと成長しているとき
・雲の流れが速いとき
・雨上がりや虹が出ているとき
・朝や夕方(色の変化が大きい)

資料選びと調べ学習のヒント

余裕があれば、数日ごとに観察した雲の形を図鑑やインターネットなどで調べておくと最後にまとめるときにスムーズに進めることができます。その際の資料選びは、お子さんの成長に合わせて分かりやすい資料を選ぶようにしましょう。

(1) 図書館で本を探す
児童書コーナーの「4自然科学」>「44天文・宇宙」または「0総記」>「03百科事典」の棚で天気や雲について書かれている本を探します。蔵書検索のパソコンが設置されている図書館であれば、「雲」「天気」「雲の観察」といったキーワードを入力して関連する蔵書を検索してみます。

(2) インターネットで雲の形や天気図などを調べる
蔵書検索と同様に「雲」「天気」「雲の観察」「自由研究」などのキーワードで検索します。天気図や雲の種類、雲の動きなどは、以下のサイトを参考にしてみてはいかがでしょう。

〇気象庁|はれるんランド はれるんライブラリー 質問コーナー「天気を知る 雲」
「天気の様子は、雲の動きや種類と関係あるの?」「雲の量と天気の「快晴」「晴れ」「くもり」の関係は?」など、子どもの疑問への答えがわかりやすく説明されています。

〇日本気象協会|tenki.jp
各地の気象情報や雨雲の動きなど、天気に関する情報満載です。過去の天気もさかのぼって確認することができるので、観察した雲と天気を照らし合わせることができます。

〇NHK for School|ふしぎがいっぱい5年生 雲と天気
雲の量や動き、種類は天気の変化と関係があることを検証。NHKならではのわかりやすい説明が◎です。

小学校5年生で習う「天気の変化」につながるまとめ方

最後に、今回の自由研究と小学校5年生で習う「天気の変化」とを結びつけるためのポイントをご紹介します。以下のポイントを参考にしながらレポートをまとめてみてくださいね。

(1) 観察結果から天気予想をしてみる
①雲の形や色、範囲などをイラストまたは写真で記録
(午前と午後に1回ずつ、もしくは決まった時間に1回)
②翌日の天気を予想
③翌日の天気を記録

たとえば、〇〇のような形の雲が広がっていた日や、〇〇の形の雲が流れていた日の翌日は雨だった、など。予想を繰り返していくうちに、天気が崩れやすい雲を見分けることができるようになるかもしれません。

(2) 雲の特徴を記録、名前を調べる
晴れ、曇り、雨、それぞれの雲の特徴、天気が下り坂になると出てくる雲など、観察した雲をイラストや写真で記録。そしてそのあとに、記録した雲の名前を本やインターネットで調べてみましょう。うろこ雲やひつじ雲、うす雲など、名前を覚えるだけでも十分理科への近道になると思いますよ。

***
年齢や学習意欲によって、できることとそうでないことは大人が見極められると良いですね。雲の変化と天気の関係まで調べるのは大変だと感じるときは、その日に観察した雲の名前を調べて書き記していくだけでも、後々に学校で学習するときのアドバンテージになります。

(参考)
気象庁|はれるんランド はれるんライブラリー 質問コーナー「天気を知る 雲」
日本気象協会
NHK for School|ふしぎがいっぱい5年生
Yahoo!きっず|雲と天気の変化
武田康夫 著、菊池真以 著(2017),『雲と天気大事典』,あかね書房.
文部科学省|学習指導要領 小学校理科の観察、実験の手引き 第5学年B(4) 天気の変化
文部科学省|学習指導要領 第2章 各教科 第4節 理科
楽しい気象学入門|-第6回- うろこ雲が出たら3日のうちに雨、ひつじ雲が出ると翌日雨