2019.5.31

子どもの“苦手”を“好き”に変えるきっかけは1冊の本から。国旗やアルファベットの本を通して世界を知ろう!【連載:まなびの本棚】第6回

編集部
子どもの“苦手”を“好き”に変えるきっかけは1冊の本から。国旗やアルファベットの本を通して世界を知ろう!【連載:まなびの本棚】第6回

「本選びのプロ」がとっておきの情報を教えてくれる連載『まなびの本棚』第6回です。少しずつ夏の訪れを感じ始めるこの時期、子どもたちにとっては楽しいイベントが盛りだくさんですね。

外で遊ぶ機会も増える時期ですが、自然の中で感じた「なぜ?」は家に持ち帰って、親子で一緒に答えを探してみましょう。図鑑や本を活用すれば、子どもの学びはさらに深まっていきます。

この連載では、日販図書館選書センターで選ばれた本のランキング、そして選書のプロ・コンシェルジュによるコラムをご紹介します。きっと子どもの本選びのお役に立つはずです。選書センターについて、詳しくはこちらをお読みください→図書館司書や教育関係者が足繁く通う『日販図書館選書センター』って知ってる?

今月の人気図書ランキング

  • 1位
    世界一おもしろい国旗の本
    ロバート・G.フレッソン
    河出書房新社


  • 2位
    ひなにんぎょうができるまで
    人形の東宝 監修 田村 孝介 写真
    ひさかたチャイルド


  • 3位
    イニエスタ スペインの天才サッカー選手
    マッツ・オールドフィールド 著
    KADOKAWA


  • 4位
    あめだま
    ペク ヒナ 著 長谷川 義史 翻訳
    ブロンズ新社


  • 5位
    チコちゃんに叱られる
    海老 克哉 文 オオシカ ケンイチ 絵
    文溪堂

  • (※2019年4月集計)
    1位の『世界一おもしろい国旗の本』は、美しいイラストと文章で国旗の歴史を丁寧に紹介しているので、調べ学習にぴったりです。リビングに置いておけば、テレビでニュースやスポーツの試合を観るときに役立つでしょう。2位の『ひなにんぎょうができるまで』は、新しい切り口のひな祭りの絵本です。ひな人形が製作される過程を通して、日本文化への興味がわいてくるはず。そして5位は、子どもたちに大人気のチコちゃんの“エピソード・ゼロ”が描かれた絵本です。好奇心旺盛でなんでも知っているチコちゃんの誕生秘話がここに!

    コンシェルコラム
    "本選びのプロ"選書センター
    コンシェルジュのおすすめの本

    小学校の英語教育改革目前! はじめての英語本にぴったりの1冊

    いよいよ新学期が始まり、何もかも新しくなってウキウキしますね。そんななか、学習指導要領も新しくなります。小学校では来年度から、中学校では再来年度から全面実施となります。

    新学習指導要領には「小学校の英語教育の改革」が記載されています。英語の科目では、現在5、6年生が学んでいる「外国語活動」が3、4年生で導入され、5、6年生では「英語」が正式な教科として扱われるようになります。

    そこで今回は『ゆかいなアルファベットだいずかん』(偕成社)をご紹介します。かわいいイラストで、AからZまでのアルファベットを紹介しているのですが、その紹介方法がとってもユニーク。たとえば「Z」は「ZOO(動物園)」のページなのですが、その中で動物園にまつわるAからZで始まる言葉も一緒に掲載しているのです。同じページの中で、「E」はエレファント、「T」はタイガーといったように、AからZすべてを紹介しています。

    ほかにも「鳥」「昆虫」「洋服」などをテーマとしたページがあり、いろいろな言葉を探すうちに英語に親しむことができるので、はじめての英語本にもぴったり。さがし絵本としても使える工夫がされているので、何度も楽しめるところもポイントです。

    『ゆかいなアルファベットだいずかん』
    アラン・サンダース 作 高津 由紀子 訳 外山 節子 監修
    偕成社