教育を考える 2019.6.24

我が子はどのタイプ? 個性がわかる「9つの気質」の組み合わせから、子どもを伸ばす方法が見えてくる!

[PR] 編集部
我が子はどのタイプ? 個性がわかる「9つの気質」の組み合わせから、子どもを伸ばす方法が見えてくる!

子育てをしていると、わが子の意外な一面を見てハッとすることもたくさんあるのではないでしょうか。親である自分とは考え方がまるで違っていたり、物の見方が正反対だったりと驚かされることも多いはず。

そもそも、人には誰しも 持って生まれた気質” というものがあります。たとえ親子であっても兄弟であっても、それぞれが違うものを持ち合わせているのです。

持って生まれた「気質」は変えられない

親は子どもに対して、「こんな人間に育ってほしい」という願望を抱くもの。そしてその多くは、「活発で勉強やスポーツをがんばる優しい子」をイメージしているのではないでしょうか。しかし、現実は思い通りにいきませんよね。すると、ついカッとなったりイライラしたり……。

親がイライラするときは、必ずと言っていいほど、頭の中に理想の子ども像を描いています。外で元気に遊び、自ら進んで勉強をやり、片づけがきちんとできて親の手伝いもよくする……。しかし、そうした親の勝手なイメージは子どもの気質とは異なるかもしれません。

(引用元:AERA dot.|「9タイプ気質診断」で目からうろこ 子どもの気質がわかればイライラしない!

そう述べるのは、NPO法人ハートフルコミュニケーション代表理事の菅原裕子さん。大切なのは、子ども本来の気質を理解し、それぞれの気質に合わせたコミュニケーションをとることだといいます。

東海大学文学部教授で学校心理学が専門の芳川玲子先生も、「子どもに明朗快活に育ってほしいと願っている人も多いが、そもそも明朗快活になれない人もいることを理解するべき」と指摘します。

芳川先生は、「性格」と「気質」はまったく違うものであることを前提として、子どもの「気質」に合わせた子育てをすることで親のストレスが軽減されると述べています。

そもそも、「性格」は最初から固定されているものではなく、成長とともに足されていくものであり、学校や社会での役割に合わせて何層にも加わっていくもの。「性格」は変えることができるというわけです。

一方で、性格の一番中核には、もともと持って生まれた「気質」があり、それを変えるのは難しいといわれています。「気質」は、改善することはできても、完全に変えることはできないのです

だからこそ、子どもの気質を把握して、どんな関わりをしていくかを考えることが大切です。「親がどうあるべきか」ではなく、「どうしたら子どもとよい関係が築けるかという視点で子どもと向き合っていきましょう。

個性がわかる「9つの気質」の組み合わせ2

9つの気質の強弱の組み合わせが “その子らしさ”

およそ50年前、アメリカの精神科医であるトーマス博士らは、136人の子どもの乳児期から青年期の成長過程を追跡調査しました。その結果、人間には9タイプの気質的特徴が、幼少時の段階ですでに備わっていることが明らかになったのです。

■9つの気質とは

1. 活動の活発さ(活動性)

  • 身体の動きがアクティブ、おとなしい、テンションが高い、など。
  • 活発に動いている時間が長い子と、じっとしている時間が長い子がいる。また、動きの激しさにも差がある。
  • 「○○くんは活発ね」「○○ちゃんは穏やかな子ね」など、その子の活動レベルの指標となる。

2. 集中力の持続性(注意の逸れやすさ・注意の幅と持続性)

  • ひとつのことに没頭できる、気が逸れやすい、飽きっぽい、など。
  • ひとつのことだけに注意を向けるのか、複数のことに注意を向けるのか、そしてそれがどれくらい持続するかの違いを指す。ひとつのことを何時間も集中して続ける子もいれば、いろいろなことに手を出す子もいる。
  • 「勉強中、周りの物音に反応して集中できなくなる」といったネガティブなケースばかりではなく、「砂場でぐずりだしたので、滑り台に連れていったらケロッと機嫌が直った」などのポジティブなケースも含まれる。外的な刺激でどの程度気が逸れやすいかを指す。

3. 粘り強さ(行動の可変性)

  • へこたれない、言い出したら聞かない、すぐあきらめる、など。
  • 行動を変えさせたり止めさせたりするのに、どの程度の刺激が必要かの違い。一度言うだけで修正してくれる子もいれば、何度も繰り返して言わないと変えられない子もいる。
  • 難題を前に、どれだけ粘れるかを指す。

4. 新しい環境への反応の仕方(新しい刺激に対する接近、回避の傾向)

  • 新しいことにワクワクする、もじもじする、など。
  • 新しい環境、新しい人に出会ったときに、どう反応するかを指す
  • はじめて触れるものや経験することに対しての反応も個人差がある。珍しいものに自分から近づいていくのか、避けたり逃げたりするのかといった行動パターンの違い。

5. 規則正しさ(生理的な規則性)

  • 身体機能(睡眠、食事、排泄)が規則的、ルーズ、など。
  • 生物学的なものに基づく行動や機能が規則正しいかどうかの基準。
  • 決まった時間にお腹がすく、毎日20時になると眠くなる、など行動パターンが読みやすいか。

6. 変化に対応する順応の速さ(順応性)

  • 環境が変わったときの順応が早い、ゆっくり、など。
  • 新しい状況や環境、人間関係などに対してスムーズに適応できるかどうか。順応性の有無により、環境を変えることがよい刺激になるのか、環境を変えないほうがいいのかを判断できる。
  • たとえば、外出しようとしたら突然の雨。予定変更となったとき、すぐに家の中での遊びに切り替えられるかどうか。

7. 五感の敏感さ

  • 外的な刺激や内的な刺激に敏感、あまり気にしない、など。
  • 周りの音にどう反応するか、気温の変化に敏感か、など五感がどれくらい敏感かを指す。
  • 転んで膝から血が出ていても平気で遊んでいる子もいれば、尻もちをついただけで泣いてしまう子もいる。

8. 喜怒哀楽の激しさ(反応の強さ)

  • よく笑う、よく泣く、感情を外に出さない、など。
  • 外的刺激や内的刺激(内部的な身体感覚)に対する反応の強さを指す。
  • 転んだときにワンワン大泣きする子もいれば、しくしく泣く子もいる。はっきり反応する子に比べて、あまり表現しない子は親がしっかり観察しなければならない。

9. ベースの気性(機嫌のよさ)

  • 機嫌がいい、気難しいところがある、など。
  • 日常の大半をどのような気分で過ごすか、物事をポジティブにとらえるか、ネガティブにとらえがちか、という一般的な傾向を指す。
  • 「快」「不快」の刺激をどれだけ感じやすいのか。また、それをどのくらい直接的に表現するのかの違い。
  • 敏感な子は不快感が大きな苦痛となり、ずっと気にしてしまう。逆に不快感をすぐに忘れられる子もいる。

 
個性がわかる「9つの気質」の組み合わせ3
誰もが、これら9つの気質それぞれを<強・中・弱>と異なる形で持ち合わせています。そして、その子ごとに違うレベルで組み合わさったものが「個性」であり「その子らしさ」です。

ですから、「うちの子は泣き虫で……」「人見知りが激しくて……」「言い出したら聞かなくて……」といくら悩んでも、それはその子に備わっている「気質」であり、簡単には変えられません。

そして「気質」は子どもごとに違っていて当たりまえ。もともとにぎやかな場所が好きな子と、静かな場所を好む子では、同じ声かけをしても通用しないということを理解しておきましょう。

わが子の気質を見極める目をもとう

9つの気質を組み立てて、わが子の特性をつかみましょう。

たとえば、「うちの子は、ひとつのことに集中するのが好きで粘り強さもある。環境の変化には敏感ですぐに泣きがち」「うちの子は、飽きっぽくルーズだけどおおらか。基本的にはいつも機嫌よく過ごしている」と、特性を具体化して客観視してみてください。

今まで、ほかの子と比べて「できないこと」や「劣っていること」ばかりが目についていたことに気づかされるのではないでしょうか? しかし「気質」は基本的には変わらないことを理解すると、気になる部分を変えようとして必死にならなくてもよくなります。

親が子どものためにできることは、「対応や接し方」を変えることです。

  • 「うちの子は引っ込み思案な気質。だから、いろいろな場所に連れていって、場慣れをさせよう」
  • 「うちの子は飽きっぽい気質。小さなゴールをいくつも設定して、目標をクリアする喜びを身体で覚えさせよう」
  • 「うちの子は活発だけれど、新しい人間関係を築くのがあまり得意ではない気質。チームプレーが求められるスポーツよりも、陸上や体操などにチャレンジさせよう」
  • 「うちの子は五感が敏感ではなさそう。自然の中に連れ出して、綺麗な景色に感動したり、土の感触を感じたりする経験をさせてあげよう」
  • 「うちの子は気持ちの切り替えがすぐにできない気質。突発的な出来事にも対応できるように、10分前行動を徹底させよう」
  • 「うちの子は集中力が続かず注意が逸れやすい気質。勉強机の周りには、気が散るものを置かないようにしよう」

 
このように、根本的な気質は変えられなくても、親が注意深く見てあげたり経験値を高めてあげたりすることで、「できる」ことは少しずつ増えていきます。

***
もちろん親にも9つの気質は当てはまります。自分と子どもが正反対の気質を持っていると、理解し合うことが難しいと感じるかもしれません。しかし、子どもをひとりの個人として見てあげることで、その子らしさを活かした対応ができるようになるはずです。

(参考)
AERA dot.|「9タイプ気質診断」で目からうろこ 子どもの気質がわかればイライラしない!
かもめの本棚|「気質」に合わせてゆったり子育て|第1回 兄弟でも性格が違うのはなぜ?
かもめの本棚|「気質」に合わせてゆったり子育て|生まれながらに持っている「気質」とは
All About|子供の個性が見えてくる トーマス博士の「9つの気質」
SHINGA FARM|わが子の個性が分かる!持って生まれた「9つの気質」を知ると子育てが楽になる