芸術にふれる/アート/デザイン 2020.1.1

楽しくて簡単! 親子で大満足、リピート間違いなしの新感覚陶芸「門仲焼」

長野真弓
楽しくて簡単! 親子で大満足、リピート間違いなしの新感覚陶芸「門仲焼」

陶芸は、「力を込めて土をこね、ろくろをまわし、成形に集中、その後長い時間をかけて焼き上げる」もの。初心者、特に子どもにはハードルが高いイメージがありますよね。

そんなイメージを覆す、簡単で楽しい陶芸教室があります。親子で夢中になってしまうという門仲焼教室についてご紹介しましょう。

新感覚陶芸――門仲焼とは?

まずは「門仲焼って何?」と思いますよね。食べ物ではありません(笑)。

「門仲焼」は、カラフルな粘土を使って絵を描くように制作をする、必死の練り作業のない新感覚の陶芸です。様々な色の液体粘土を組み合わせ、小さなお子様から大人まで、自由自在にアクセサリー・小物・箸置き・ボタンなどを作ることができます。門仲焼は一回完結型のワークショップなので、制作日からお届けまでたったの1~2週間。ご都合の良い時に気軽に体験できるのも魅力です。
※通常の陶芸教室は工程が多く、完成まで1ヶ月以上かかります。
[一般的な陶芸]成形→乾燥→素焼き→色つけ→本焼き
[門仲焼]成形→本焼き

(引用元:門仲焼

こねずに、絵を描くように作れるワケは、液体粘土を使うことにあります。何色もある着色液体粘土(カラースリップ)は、細い口がついた柔らかめのプラスチックボトルに入っているため、扱いは初心者にとっても簡単。クッキーにアイシングするかのように、細く絞り出して形を描き、模様をのせていくことができるのです。柔らかいので、形もデザインも自由自在

何を作るかもお好きなまま、箸置きやオブジェ、穴を開けてボタンやアクセサリーパーツも。クリスマスシーズンならオーナメントもいいですね。自分だけのオリジナル作品を暮らしの中で使うこともできる実用性も魅力です。

「門仲焼」は、講師の現代陶芸作家・横山玄太郎さんが発案したオリジナル工法です。横山さんは、アメリカの美大を卒業後、現地の陶器製作所を経て帰国。東京・門前仲町にアトリエを構え、国内外のギャラリーで作品を発表、作品は森美術館ミュージアムショップ(東京・六本木)にも取扱いがあるなど、活躍中のアーティスト。「門仲焼」の自由な発想、カラフルな作風は、ご本人のバックグラウンドの賜物なのですね。

門仲焼5門仲焼6

こんなに簡単でいいの!? 門仲焼の作業工程

「門仲焼」について少しわかったところで、気になるワークショップでの工程をご紹介します。

【1】作業用珪藻土ボード上にカラースリップを絞り出し、ベースになる好きな形を作ります。

【2】色づけします。細かい作業はカラースリップを含んだ筆で、マーブリングは粘土が乾く前にすばやく行ないましょう。立体感を出したいときは、ベースの粘土が少し乾いてから色をのせます。色を混ぜて “自分色” を作り出すことも可能です。

【3】作業予定時間の1時間半、好きなものを好きだけ作って、あとは先生にお預けして焼いてもらうだけ! 1〜2週間ほどしたら、完成した作品が自宅に送られてきます。

☆作品はアクセサリー、オーナメント、ネームプレートなど、好きなように各自で加工を楽しみましょう!

本当に簡単ですね。作品の焼き上がりは作ったときよりひと回り小さくなり、色は鮮やかに発色します。そんな変化もまた楽しみ。上手に作るコツは、作るものを決めたら、その参考になる写真や絵を持参すること。

みなさん夢中になりすぎて、ついつい時間延長になることもよくあるとか。「大人も子どもも簡単に短時間で満喫できる」、それが門仲焼の魅力です。

門仲焼7

門仲焼は子どもの「遊び」と「学び」にぴったり!

「門仲焼」を詳しく知ると、「粘土遊びとお絵かきの中間的なもの」だという印象を受けました。粘土遊びもお絵かきも遊びの大定番です。それらは子どもの成長に重要な役割を果たすことが知られていますが、長年保育業務に携わる市川由美子氏のアドバイスから、改めてその効果を確認してみましょう。

■指先のトレーニングが脳を活性化

指の神経は脳神経と直接つながっています。粘土を絞り出すことは力加減など指先を繊細にコントロールする必要があり、脳に刺激を与えます。何を作りたいのかを考え、それを実現するために手先を動かすことで脳の発達を促します。

■空間認知力が鍛えられる

目にするものを立体として捉えることができる力が空間認知力です。脳内で3D化できる能力は、論理的思考の発達を促し、理系の学習分野に効果をもたらすと言われています。作品作りをとおして、まさに立体を想像して実現する過程を体験できるのです。

■感性が育つ

作品を作るためには、見て、感じて、考えて、決断して、実行するというプロセスが必要です。そのために観察はとても大切。何を作るかを考えるとき、目に映るさまざまなものに興味を持つはずです。感受性というアンテナを経て、「観察力」「想像力」「表現力」が磨かれていきます。

■心の安定をもたらす

作品を生み出すことは自己表現のひとつです。子どもたちは日々たくさんの学びを吸収し成長していますが、インプットばかりでは心のバランスが保たれません。アート系の自己表現は、とても有効なアウトプットのひとつ。心の奥にたまっていた感情を外に出すことが、心の安定をもたらします。普段しない作業に没頭することは、気分転換にもなりストレス発散の効果も。

いつものお絵かきや粘土遊びとは違う表現方法との出会いは、子どもたちにとってより刺激的で、より楽しめそうですね。

門仲焼8

***
「子どもよりお父さんのほうがハマっていた」「子どもが楽しみすぎて作業をやめない」など、大人も子どもも夢中になったというエピソード満載の「門仲焼教室」。横山さんが生み出した陶芸法は画期的に簡単なので、1時間半の作業中にどんどん上達できるのも、子どもたちのやる気を刺激するのかもしれません。「ものづくりの楽しさ」を知るにはうってつけですね。

最後に講師の横山玄太郎さんからメッセージです。

世界でひとつだけの宝物を作って自分を褒めて、みんなにも褒めてもらいましょう! 私も褒められて陶芸家になりました。まだお子さまが製作した作品を販売した前例はありませんが、ぜひ自分で作った作品をバッチやイヤリングなどに加工して、ご両親と一緒にハンドメイド販売サイトやフリーマーケットなどで出品するなど、アーティストの仕事を体験するのもいいと思います。自分で作ったものを売る大変さと売れたときの喜びを感じられる貴重な経験になりますよ!

『門仲焼ワークショップ』
場所:本所地域プラザBIG SHIP2階 学び合い体験室
東京都墨田区本所1-13-4
都営浅草線・都営大江戸線「蔵前」駅より徒歩8分
東京メトロ・都営浅草線「浅草」駅より徒歩12分
都営浅草線「本所吾妻橋」駅より徒歩12分
JR「両国」駅より徒歩15分
講座時間:1時間30分

料金:大人 3000円/小学生 1000円
未就学児 無料(場合によって保護者のサポートが必要になります)
※お子様だけでの参加はできません。必ず保護者の方とご一緒のご予約が必要になります。
ワークショップのスケジュールなど詳細は、門仲焼HPでご確認ください。

(参考)
門仲焼
ベネッセ教育情報サイト|やっぱり人気!粘土遊びで子どもの創造性を高めてあげよう!
StudyHackerこどもまなび☆ラボ|空間認識力が高まり、感性が育つ「お絵かき」
All About|子供の空間認知力を高めると、数学や科学に強くなる!
子どものアトリエ アートランド
ウィキペディア|アートセラピー