教育を考える 2019.3.14

メリットだらけの「砂遊び」! 集中力も運動能力も高められる砂場は“最強の遊び場”だった

編集部
メリットだらけの「砂遊び」! 集中力も運動能力も高められる砂場は“最強の遊び場”だった

外遊びのなかでも、鉄棒や縄跳び、鬼ごっこなどに比べて、運動量の少ない「砂場遊び」。小さいうちから遊べる、ひとりでも大勢でも楽しめるといったメリットがある一方、手や服が汚れる、砂に菌が混ざっていないか気になるといった親御さまも多いのではないでしょうか。

そんな砂場遊びに、子どもの成長や発達を促す効果が豊富にあるということはご存知ですか。もし、それを知らずに “食わず嫌い” していたとしたら、非常にもったいないことです。

そこで、今回は、砂場遊びが子どもの成長・発達にもたらす効果と、安心して安全に遊ばせるために親が心がけるべきこと、より楽しく遊ばせるコツをご紹介します。

砂場遊びはとにかくメリットだらけ!

まずは、砂場遊びが子どもの成長や発達にもたらす効果を見てみましょう。

【メリット1:手先が器用になる】
砂場遊びで一番活発に動かすものは、「手」ではないでしょうか。乾いた砂のサラサラや、水に濡れた砂のドロドロなどの感触を楽しみながら、さまざまな動かし方をします。例えば、手のひらですくったり指でなぞったり強く握って固めたり手の運動量はとても多いのです。そのため、自然と手先が鍛えられ、器用になっていきます。

【メリット2:運動能力がアップする】
「立つ」「座る」という動作を繰り返すので、実はいい運動になっているのです。また、「運ぶ」「積む」「持つ」「掘る」ことで体のバランス感覚も養えます。砂を詰めたバケツを運ぶ、そのバケツを逆さにして、そーっと中身を出す。山を崩さないようにトンネルを掘るなど、微妙な力の加減を覚えることができますよ。

【メリット3:創造力が高まる】
公園にある遊具のなかでも、ブランコは「こぐ」、滑り台は「滑る」と使い方が決まっていますが、砂場の遊び方はさまざま。「今日はどうやって遊ぼうかな」「砂でどんな形がつくれるかな」と、アイデア次第で無限に広がります。そのため、自然と子どもの創造力——新しいものをつくりだす能力が高められていくのです。大人も驚くようなアイデアが生まれることも少なくありません。

【メリット4:社会性が身につく】
砂場遊びはひとりでもできますが、お友だちと一緒に遊ぶこともできます。一緒に何かをつくったり、ごっこ遊びをしたりするなかで、役割分担や道具の貸し借り、順番を守るといった場面に遭遇することも。時には、コミュニケーションがうまくいかず、お友だち同士で揉めてしまうこともあるかもしれません。ですが、そういうなかで、子どもたちは少しずつ社会性を身につけていくのです。

【メリット5:集中力・忍耐力が高まる】
砂場遊びの定番といえば、山づくりや泥団子づくり。それらで遊ぶ子どもたちをよく観察してみると、より高い山をつくろうと慎重に砂を積みあげる姿や、団子を握りつぶさないよう力加減する姿などが見られます。時には、失敗して山を崩してしまったり、団子を粉々にしてしまったりする姿も。こうした作業のなかで、子どもたちは集中力や忍耐力を高めているのです。

このように、砂場遊びには、子どもの成長・発達に関するたくさんのメリットがあるのです。

安心・安全な砂場遊びのための3つの心がけ

しかし残念ながら、砂場遊びをすると手や服は汚れますし、そのなかに菌や危険物が混ざっている可能性もゼロではありません。ですが、だから砂場遊びをさせないというのではなく、少しでも安心して安全に遊ばせられるよう工夫するという考えにシフトしてみましょう。

■汚れてもいい服を着させる
どんなに注意していても、服は汚れます。そのたびに、「もう、こんなに汚して!」と子どもを叱ったり、「洗濯で落とせるかしら……」と不安になったりするのは大変です。あらかじめ、汚れてもいい服を着させ、のびのびと遊ばせてあげましょう。

■危険なものが落ちていないかチェックする
砂そのものは、子どもの体に付着しても洗い落とせばいいのですが、砂に危険物が混入していたら、そういうわけにいきません。例えば、タバコの吸殻やガラスの破片、動物のフンなどが砂場に落ちていないか、あらかじめチェックしてから遊ばせましょう。

■砂を口に入れないよう注意する
砂のなかにはたくさんの菌が存在します。多少触れるぶんには、免疫力アップにもつながるので、あまり神経質になる必要はありません。ですが、砂で汚れた手を口に含んだり、洗わずに食事したりすることのないよう注意しましょう。

砂場では「ポジティブな感想」を子どもに伝える

最後に、子どもたちを砂場でより楽しく遊ばせるためのヒントをご紹介します。

まずは、砂場遊びを盛り上げる道具を用意してあげることをおすすめします。砂場遊びに使用する道具としては、水を運ぶためのバケツや、砂を掘るためのスコップ、砂に水をかけるためのジョウロなどが挙げられます。

それらは、家にあるもの——例えば、バケツの代わりに空の容器スコップの代わりにプラスチックのスプーンジョウロの代わりにペットボトルで代用することも可能です。いつでも使えるよう、ひとまとめにしておくとよいでしょう。

もうひとつのヒントは、遊んでいる子どもへの適切な声かけについてです。

■感覚を共有する
手に砂をかけるなど、子どもにいろいろな心地よい刺激を与えながら、「サラサラの砂が気持ちいいね」と感覚遊びをすることが効果的なのだとか。「心地よいね、気持ちいいね」と親子で “共感体験” するような声かけが、子どもの創造力を育みます。

■ポジティブな感想を
山や泥団子を作るときは、「どうしたらきれいな丸の形になるかな?」と親子で試行錯誤してみるのも手です。作りたいものをどうやって作るか、ああでもないこうでもないと考えているとき、子どもたちの集中力は鍛えられているのです。完成したときは、ぜひ「おいしそうだね~!」など、ポジティブな感想を伝えてあげてくださいね。

大切なのは、親が子どもに共感しながら、ポジティブな声かけをすること。それがあると、子どもは砂場遊びによりよいイメージを抱き、積極的に遊ぶようになるでしょう。

***
子どもの成長・発達にさまざまなメリットを与えてくれる砂遊び。親子一緒に楽しむことで、子どもにとってよりよい体験となり、その効果も高まります。

せっかくなので、親御さまも幼少期を思い出して、お子さまと一緒に遊び方を考えたり、工夫したりして、思いきり楽しんでくださいね!

(参考)
Study Hackerこどもまなび☆ラボ|一生に一度のゴールデンエイジに運動能力を一気に伸ばす! 幼児期に重要な3つの外遊び。
ウチコト|いつから砂場はデビューできる? 砂場で遊び始める時期の注意点&砂場遊びのメリットとは?
いこーよ|協調性も創造性も! 砂場遊びは子どもの学びの宝庫
日経DUAL|脳に効き、創造力を育む泥&土遊び4選