教育を考える 2018.10.2

「学び」につながる「遊び」の天才を育てよう! 【屋外&屋内遊び10選】

「学び」につながる「遊び」の天才を育てよう! 【屋外&屋内遊び10選】

子どもの成長と発達に「遊び」は欠かせないモノ。特に外遊びでは、運動能力の基礎となる運動感覚の発達を促したり友だちと遊ぶことでコミュニケーション能力を培ったりルールのある遊びを経験することで社会性を養ったりと、さまざまな能力を身につけることができます。

しかし、子どもたちが外で遊ぶ時間は年々減少しているようです。そこで、子どもたちにとって遊びのメリットを解説しながら、「学び」につながる屋外&屋内遊びをご紹介します

この35年で子どもの遊び時間は1時間も減少!

CITIZENが小学4年生から6年生を対象に、1981年、2001年、2016年と3回にわたって行った「子どもの時間感覚」の調査によると、「外で遊んでいる時間」を1981年と2016年で比べてみると、この35年で、2時間11分から1時間12分と約1時間も減少していることがわかりました。

35年前と比べると、習い事や塾で放課後は忙しい子どもが増えたことや、空き地や公園など遊ぶ場所が減った住環境の問題、また少子化で兄弟の人数が減り遊び相手がいないなど、さまざまな要因が考えられます。

さらに、バンダイが2018年に行った「小中学生の“遊び”に関する意識調査」によると、普段の遊び場所に「自宅」と答えた子どもが92.1%と圧倒的に多く、「公園」と答えたのは約半分の49.3%という結果に。最近の子どもたちは外遊びよりも、自宅で遊ぶことが多いようです

このように、現代の子どもたちは確実に遊び時間が減少し、外遊びの機会も減っています。その影響もあり、子どもの運動能力の低下も問題になっているのです。

外遊びが子どもにもたらす影響とは?

「外遊び」には、子どもにとってどんなメリットがあるのでしょうか。

子どもは遊びを通して、「走る」「跳ぶ」「登る」「転がる」「くぐる」など、幼少期に身につけるべき “動き” を経験します。それらの動きをたくさん経験することで、体の筋肉がバランス良く鍛えられるとともに、心肺機能や骨の形成などの発達にも良い影響があると言います。

また、日中にしっかりと外遊びをすれば、夜は自然と良い睡眠を取ることができ、生活リズムが整いやすくなるのもメリットのひとつなのです。

さらに、公園にはさまざまな世代の子どもが集まってきますので、自然とコミュニケーション能力が培われます。他にも、鬼ごっこなどルールのある遊びをすれば、「ルールは守るもの」という社会性も身につくでしょう。

子どもは他の子どもを見て、「かっこいいな」「面白そうだな」「自分もやりたいな」と感じ、意欲を掻き立てられるもの。鉄棒が苦手なわが子が、少し上のお兄ちゃん、お姉ちゃんが逆上がりする姿を見て、鉄棒に挑戦し始めたなんてことありませんか?様々な年代の子どもが集まる公園は、「子どもは子どもを見て育つ」を実感できる場所。公園遊びを通して、子どものチャレンジ精神を育むことができます。

(引用元:NHKらいふ|子どもに“外遊び”をすすめる4つの理由

春には草花を摘み、夏には昆虫探し、秋には落ち葉を拾って、冬は雪合戦……。大人にとってはなんでもない公園の景色も、子どもにとってはさまざまな刺激になります。外に出るだけでも、子どもの五感は刺激され、感性もより豊かになることが期待できます

「遊び」は「学び」につながっていく!

遊びには「学び」につながるポイントがたくさんあります。

思いきり体を動かしたり、さまざまなことに興味を持ったり、遊びに興奮したりと、あらゆる神経が刺激されて脳の「前頭前野」が活発に働きます。

「前頭前野」は意思や創造力、集中力、我慢する力などをつかさどる場所。幼児期の遊びの中で、前頭前野を活発に働かせることは、子どもの「頭のよさ」や集中力につながると言われています。

また、感情をコントロールする働きもあるため、「キレる」のを防ぐとも考えられているのです。

遊びは、子どもの活動と学びの原点であります。そして、自主性、協調、共感、役割、責任、他者とのかかわり方も遊びで身につけていきます。子どもは遊びを通して必要な能力を身につけ、成長するものです。

(引用元:母子健康協会|子どもと遊び

子どもたちは外遊びを経験することで、心身ともに成長するだけでなく、集中力や創造力などの能力を培っていくのです

学びにつながりやすい室内&屋内遊び10選

遊びには数え切れないほどの種類がありますが、その中でも学びにつながりやすいおすすめの遊びをご紹介します。

<屋外遊び>
■泥だんご作り
想像力、免疫力、情緒の安定

■でっかいシャボン玉作り
想像力、集中力、口の機能を高める、言葉の発達

■いろ鬼
判断力、注意力、集中力、社会性

■落ち葉アート
想像力、手先の器用さ、美的感覚

■けんけんぱ
運動能力、リズム感、バランス感覚

<屋内遊び>
■粘土遊び
創造力、集中力、手先の器用さ

■積み木遊び
集中力、思考力、バランス感覚、手先の器用さ、空間認知能力

■折り紙
思考力、想像力、集中力、忍耐力、手先の器用さ、空間認知能力

■草花で色水作り
五感への刺激、注意力、想像力

■新聞ビリビリ
創造力、発想力、集中力

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外遊びをすることはもちろん大切ですが、雨の日や寒い冬の時期、住環境によっては家での遊びの中でさまざまな経験をさせてあげましょう。ご紹介した遊びを参考にしながら、お子さんのさまざまな能力を伸ばしてあげてくださいね。

文/内田あり

(参考)
ベネッセ教育情報サイト|体や脳の発達を促す!外遊びにはこんなにメリットがあった!
CITIZEN|「子どもの時間感覚」35年の推移
バンダイ|「小中学生の“遊び”に関する意識調査」
sotomo|運動能力や心も育む!外遊びには子どもにとって大切な経験が詰まっている!
NHKらいふ|子どもに“外遊び”をすすめる4つの理由