あたまを使う/教育を考える/国語/本・絵本 2018.11.24

根強い人気 “鳥獣戯画”。いま小学生が読むべき本、読ませたい本がわかる【連載:まなびの本棚】第2回

編集部
根強い人気 “鳥獣戯画”。いま小学生が読むべき本、読ませたい本がわかる【連載:まなびの本棚】第2回

本選びのプロ」がとっておきの情報を教えてくれる連載『まなびの本棚』第2回です。長かった夏も終わり、すっかり秋も深まってきました。食欲の秋、スポーツの秋、そしてなんといっても読書の秋! みなさんはどんな本を読んでいますか?

読書欲が高まるこの時期に、ぜひたくさんの本を読みたいですね。この連載では、日販図書館選書センターで選ばれた本のランキング、そして選書のプロ・コンシェルジュによるコラムをご紹介します。きっと子どもの本選びのお役に立つはずです。

選書センターについて、詳しくはこちらをご覧ください→図書館司書や教育関係者が足繁く通う『日販図書館選書センター』って知ってる?

今月の人気図書ランキング

  • 1位
    ギネス世界記録 2019
    クレイグ・グレンディ
    角川アスキー総合研


  • 2位
    鳥獣戯画を読みとく
    五味文彦 監修
    岩崎書店


  • 3位
    虫のしわざ探偵団
    新開孝
    少年写真新聞社


  • 4位
    鉱物・宝石のひみつ
    松原聰
    岩崎書店


  • 5位
    車いすの図鑑
    高橋儀平
    金の星社


  • (※このランキングは2018年10月に集計したものです)
    2位は先月に続き『鳥獣戯画を読みとく』がランクイン。「日本最古の漫画」とも称される鳥獣戯画は、知れば知るほど奥深く、不思議な絵巻です。3位の『虫のしわざ探偵団』は、自然の中で見かける変なモノ=「虫のしわざ」の謎を解き明かすユニークな設定を、たっぷりの写真とわかりやすい解説で紹介しています。

    コンシェルコラム
    "本選びのプロ"選書センター
    コンシェルジュのおすすめの本

    ひみつの計画の果てにある恐怖
    子どもの心に刻まれる平和の意味

    今回は選書センターの常設フェア「YA」の棚から、2018年上半期ランキング絵本部門第10位に選ばれた注目の翻訳絵本をご紹介します。

    砂漠の小さな町の学校が閉鎖され、跡地に建てられた研究所。アメリカ政府によって、優秀な科学者たちが秘密の発明を完成させるために集められます。

    タイトルとキレイな絵から、ワクワクするようなストーリーが想像できますが、読み進めるうちに、何やら不穏な空気に胸がザワザワ。そして、最後に訪れる恐怖。絵も文章もない、真っ黒な見開きページで物語は終わります。

    この“計画”が、この“秘密”が何だったのか明らかになったとき、みなさんは何を思うのでしょうか。大人も子どもも、著者・訳者のあとがきまで読んで考えてもらいたい一冊です。

    『この計画はひみつです』
    ジョナ・ウィンター 文/ジャネット・ウィンター 絵
    さくま ゆみこ 訳
    鈴木出版