教育を考える/知育 2018.12.27

移動中に子どもが騒いだら!? 想像力や質問力、伝える力を鍛える知育遊び【幼稚園~小学生】

編集部
移動中に子どもが騒いだら!? 想像力や質問力、伝える力を鍛える知育遊び【幼稚園~小学生】

幼稚園や学校が長期休みに入るタイミングで、帰省や旅行を計画するご家族も多いのではないでしょうか。「おじいちゃんやおばあちゃんと何をして遊ぼうかな~」「行った先でどんな美味しいものを食べようかな~」と、ワクワクした気持ちでいざ出発したものの、長時間の移動で子どもはぐずり親はぐったり……。小さいお子さんをお持ちのご家族なら、長距離移動が旅の楽しみを半減させてしまったこともあるかと思います。

そこで今回は、長時間の移動に備えて、子どもが楽しめて知育にも役立つグッズや遊びをご紹介します。「これならうちの子も楽しめそう!」と思えるものがきっとあるはずですよ。

2時間おとなしくしていられる子どもなんていない

2018年にソニー損保が行った調査によると、帰省の際に利用する交通手段の割合は「自家用車:88.4%」「鉄道(電車・新幹線):13.6%」「飛行機:6%」(回答者1,000名)という結果でした。

そして、帰省にかかる片道の移動時間の平均は、自家用車2.3時間、鉄道3.5時間、飛行機4.4時間でした。もちろん住んでいる地域や目的地にもよりますが、旅行に置き換えてみても、日常から離れるということは長距離・長時間の移動を覚悟しなければなりません。

2時間~4時間、同じ場所でじっとできる子どもはほとんどいないでしょう。また、年齢が下になるほど、飽きて騒ぎ出してしまう子や、退屈から不機嫌になってしまう子、おしゃべりが好きなのにそれを止められてストレスが溜まってしまう子……さまざまなパターンで親御さんの悩みのタネになっているのではないでしょうか。また、「前回は効果があったのに、今回はまるでダメだわ……」と途方に暮れることも。

そんな親御さんの不安を少しでも解消できるヒントをご紹介します。

4歳までは道具を使う

4歳くらいまでのお子さんは、絵本やおもちゃなどに頼りましょう。その際には、子どもだけにわたすのではなく、親子で一緒に楽しむことが鉄則です。

持っていくおもちゃや絵本は、何度遊んでも飽きていない「実績のあるもの」と、念のため用意した「目新しいもの」の両方を持っていくと安心です。

磁石ブック
磁石仕様の本ならば、乗り物でもパーツをなくしにくく、貼って剥がして長時間楽しめます。シールブックも同様に、何度でも繰り返し遊べます。

探し絵絵本
『ウォーリーをさがせ!』シリーズなど、たくさんのキャラクターの中から指定された一人を見つけ出す絵本は、大人も夢中になってしまうほど集中して楽しめます。親子で一緒に探すだけではなく、「○○はど~こだ?」と問題を出してあげてもいいでしょう。

リングカード
あたたかく優しい画風が魅力の人気絵本作家・いもとようこさんが手がける『あいうえおシリーズ』(金の星社)。お子さまが “あいうえお” を覚えるのにぴったりのリング式カードは、手に持ちやすい形でお出かけにも便利です。「ま マ ma」というように、ひらがな以外の書き方も教えられます。

巾着袋
おもちゃコンサルタントやあそびプランナーとして活躍中のツバメさんがおすすめするのは、巾着袋を使った「何が入っているかな?」ゲームです。巾着袋におもちゃやお菓子などを入れて、手の感触だけで中身を当てっこすると子どもは大喜び! 出先で拾った石やどんぐりなどを入れて、「何個入っているかな?」と応用することも。指先を使うことで集中力がつきますよ。

紙とペン/ホワイトボード
小さなメモ帳やスケッチブックと、携帯しやすい色鉛筆、クーピーなどをかばんに入れておけば、持ってきたおもちゃに飽きたときに役立ちます。ホワイトボードやマグネット式のお絵かきボードなどでもいいでしょう。

・お絵かきしりとり
親子で交互に「りんご」→「ゴリラ」→「ラッパ」……と、次の人にわかるように絵を描きます。しりとり遊びをしながら、伝える力と表現力も身につきます。

・親と子でひとつの絵を完成させる
子どもに○をひとつ描かせて、次に親が髪の毛を描く。次は……と順番に書き加えていくと、想像もしなかった不思議な絵が完成します。それは旅の思い出とともに、ずっと残しておきたい親子の宝物にもなるかもしれません。

・シンプルですが、9マスのマルバツゲームも一緒に楽しめます。簡単なので、ルールを教えれば子どもでもすぐに覚えられるでしょう。

5歳以降は頭を使う

言葉の読み書きや意味への理解が進むこの時期は、子どもでもわかる簡単な単語をたくさん使って、“ことば遊び” を楽しみましょう。特別な道具がいらず、思い立ったらすぐできることば遊びは、楽しみながら子どもの成長を感じることもできます。

車窓から見えるものを探す
移りゆく景色を眺めながら「一番背が高い建物はあるかな?」「赤いものは見える?」など、ゲーム感覚で競争しましょう。親御さんに褒めてもらおうとして、必死になって探すはずですよ。また、子ども自身に問題を考えてもらってもいいでしょう。

限定しりとり
ただのしりとりよりも、テーマを決めることで難易度が増し、子どもの思考力が高まります。動物」「食べもの」といったオーソドックスなテーマに限らず、たとえば「ポケモンのキャラクター」など、お子さんが得意なジャンルでもいいでしょう。

最後から2文字目しりとり
「やかん」→「かんきり」→「キリギリス」……と、最後の2文字を使ったしりとりです。普通のしりとりよりも、語彙力の豊富さや頭の回転が試されます。

小学生からは想像力をフル回転させる

小学生になると、乗り物のマナーは身についていることがほとんどでしょう。自分で選んだ本をじっと読んで過ごしたり、時間を決めてゲームで暇つぶしをしたりと、子どもなりに移動時間の過ごし方を考えることができるようになります。この時期からは、子どもの自主性に任せるといいでしょう。

ただし、移動時間も家族の大切な思い出のひとつです。楽しみながら一緒に過ごしたい方には、想像力を使う遊びがおすすめです。

旅のわくわくクイズ
どんな所へ行き、どんな乗り物に乗り、どんなものを食べるのか、これから起きることをクイズにしてみましょう。このゲームは、国立青少年教育振興機構の理事長を務める鈴木みゆきさんも「先のことを見通せる年齢ならではの遊びです」と太鼓判を押しています。

このあと飛行機を降りたら、次に乗るのはな〜んだ? 地下鉄? バス? タクシー?」と、子どもが答えやすいように質問することがポイントです。子どものイマジネーションを刺激することで、この行動の先にある楽しみを想像させて、より充実した移動時間を過ごすことができるでしょう。

連想ゲーム
あらかじめ答えを決めておいて、「それは動物ですか?」「それは大きいですか?」と、どんどん質問してもらいます。質問者と回答者を交互に演じることで、質問力や交渉力、伝える力を鍛えることができるでしょう。大人にとっても、いい「脳トレ」になりますよ。

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不安で憂鬱だった長距離移動も、見方を変えれば濃密な「親子時間」です。目的地に着くまでの時間も、楽しい思い出づくりができるといいですね。

(参考)
リサリサ|2018年お盆の帰省に関する調査
All About|帰省で長時間移動中の子どもの退屈にどう対処する?
Study Hacker こどもまなび☆ラボ|絵本のさんぽみち|“はじめてのひらがな”はこれで決まり! 人気絵本作家いもとようこさんの「あいうえおシリーズ」
ベネッセ 教育情報サイト|年齢別・乗り物での過ごし方
いこーよ|「スキマ遊び」で長距離移動も待ち時間も怖くない!(3歳以上編)
TOKYO GAS ウチコト|【もう焦らない】電車で子供が飽きないための3つの方法とは