教育を考える 2018.9.11

子どもを「勉強好き」にするための、たったひとつの大切なこと。

鈴木秀明
子どもを「勉強好き」にするための、たったひとつの大切なこと。

2018年5月より隔週10回にわたり執筆してまいりました本連載「親子でススメ! シカクロード」ですが、実は今回の記事をもちましていったん完結となります。

これまで「子育てに役立つ資格・検定」「子どもに挑戦させたい資格・検定」「子どもの勉強について考える」などさまざまなテーマで書かせていただいてきましたが、本連載の締めとして、私から読者の皆様にひとつのメッセージを送らせていただきたいと思います。

それは、お子さんにもっと「勉強を好きになってもらう、学びを習慣化・継続してもらう」ためには、「親御さん自身が勉強している姿を子どもに見せること」が一番だということです。

親が動けば、子どもも行動する

親御さんご自身も、子ども時代に「お父さんはいつも『勉強しろ』って言うけど、お父さんもいつもゴロゴロしているだけじゃん」なんて思ったことはないでしょうか? お父さんお母さん自身が何もしない状態のまま、ただ子どもに「勉強しなさい」「勉強は大事だよ」「勉強しないと将来苦労するよ」とだけ言っていても、説得力がまったくありませんし、お子さんが「じゃあ勉強しようかな」なんて思えるはずがありませんよね。

ぜひ親御さんご自身が積極的に、仕事に役立つビジネススキルを高めるための勉強をしてみたり、家事に役立つ生活のノウハウ、家計に関わるお金の知識を勉強してみるなど、日々新しい学びや、何か新しいことへのチャレンジを日常の中に取り入れてみていただければなと思います。

また、そうした学びのきっかけのひとつとして、資格や検定をぜひ効果的に活用してみていただきたいなとも思います。そもそもどんなことを勉強したらいいのかの指針になったり、試験合格という目標が学びのモチベーションを高めてくれたりといった、さまざまなメリットが資格・検定にはあります。

みんなで取り組めば、もっとうまくいく

以前、こどもまなび☆ラボの姉妹サイト「StudyHacker」での連載にて、「あえて “団体戦” に持ち込んで、本気度を高める! 」という記事を書かせていただきました。この記事で書いたことをざっとまとめると、以下のような内容になります。

・入試や資格試験の受験生がいる家庭において、家族が受験生にしてあげられるサポートとしては、「勉強しやすい環境を整えてあげる」「勉強に効果的な夜食を作ってあげる」などいろいろなことが言われているが、究極のサポートは「家族も一緒にその試験を受けてあげる」こと。
・【メリットその1】お互いに教え合いができる。受験生がわからない箇所を家族がサポートするというのももちろん有効だが、もっと効果的なのが、逆に「受験生が家族に対して教える」ということ。「他人に教える」ことは最上の勉強である。
・【メリットその2】家族も「受験勉強の大変さ」を身をもって理解してあげられる。大変さ・つらさを家族も実際に共有することによってはじめて、心から受験生に対して激励やねぎらいの言葉をかけてあげられる。家族の連帯感や絆も深まる。
・【メリットその3】受験生に凄まじいプレッシャーを与えることができる。本当に合格しなければならない本人が落ちて、一緒に受けた家族だけが受かってしまった……なんてことがあってはならないので、これ以上ない奮起の材料となる。
・勉強はぜひ周りの家族や友人などを巻き込んで、勉強への本気度を高めたり、自分の行動を勉強へと向かわせるための仕掛けとしてうまく利用しよう。

ちょっと極端な話だと感じる人もいるかもしれませんが、「子どもにもっと勉強してもらうために親御さん自身も勉強する」というのは、まさにこういうことです。勉強に限った話ではありませんが、近しい人と一緒に、共通の目標に向かって何かに取り組むことは、すさまじい力やエネルギーを生みます。一人だけでやろうとするよりも、効率・モチベーション・継続力・楽しさなど、さまざまな面でメリットがあるのです。

親子で進もう!シカクロード

私は長年資格マニアとしてさまざまな分野の資格・検定を受験し続けてきて、常々感じていることですが、世の中には私たちの想像以上に「こんな世界があったのか!」と思えるものごとやジャンルがたくさんあります。また、実用性はいったん度外視していろんな雑多な分野の事物にふれてみることで、一見何の接点もないように思える事象や概念の間に意外なつながりや関連性が発見できることもあります。

大人になると、世の中のことをもうだいたいわかったようなつもりになってしまいがちですが、きっとまだまだ、あなたの視野をもっと広げてくれたり、新しい世界を見せてくれたりするものが世の中にはたくさんあるはずです。

ぜひこの機会にお子さんとご一緒に、親御さんご自身も何か新しい学びをはじめてみませんか? 本連載が、読者の皆様の新しい一歩を踏み出すためのひとつの道筋となりましたならば、嬉しく思います。

末筆となりますが、最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました! またどこかでお会いしましょう!