教育を考える/食育 2019.2.28

「自分で考える力」と「人を思いやる心」がぐんぐん伸びる!? 家庭での食育に『カルピス』づくりを

編集部
「自分で考える力」と「人を思いやる心」がぐんぐん伸びる!? 家庭での食育に『カルピス』づくりを

2019年の今年、100周年を迎える「カルピス」。子どもたちはもちろん、親御さんたちの幼い頃の想い出の中にもきっと「カルピス」があるはずです。

このように誰もが知っている「カルピス」ですが、実は親子の絆を深めるコミュニケーションツールとしても優れた飲み物であり、さらには子どもの心の成長にも影響を与えていることをご存知でしたか? 今回聞いた驚きの研究結果とは!? おいしいだけじゃない「カルピス」の秘密をたっぷりお届けします!

大切な人と「カルピス」をつくった思い出が心の健康度を高める!?

ーー家庭での食育ツールとして、「カルピス」はどのような役割を果たすのでしょうか?

佐野さん
社内では「カルピス」を『コミュニケーションドリンク』と呼ぶことがあります。大人同士の会話の中でも、「カルピス」の濃さについての話題が広がるなど、多くの方が「カルピス」に関する思い出をお持ちで、コミュニケーションの一助となることもあるからです。そしてもちろん、現在小さなお子さまも、親御さんと一緒に「カルピス」を作って飲んだ経験が、温かな思い出になるのではないでしょうか。

2011年にWHO SUBIという心の健康度を図る調査を行なったところ、「小さいときに「カルピス」を家族と一緒に作った経験がある」また「お友だちと一緒につくった経験がある」と答えた人は、ない人に比べて心の健康度が高いという結果になりました。このことから、幼少期に親しい人と「カルピス」をつくった経験が、楽しい思い出として残りやすく、大人になってからの“至福感”に少なからず影響を与えている可能性が考えられます。


調査方法:WHO SUBIによるインターネットアンケート調査(現在の心の健康度を調査)
調査期間:2011年11月9日~11日  調査機関:株式会社ジェイ・エム・アール生活総合研究所
対象者:18~24歳学生男女400名(幼少期に「カルピス」飲用経験のある人)
(画像引用元:アサヒ飲料|「カルピス」づくりで、心にピース!|親子で一緒に「カルピス」づくり

佐野さん
そして2013年には、さらに研究を深めるために白百合女子大学の先生にご協力いただき、「カルピス」づくりが子どもの行動や発言にどのような影響を与えるのかを調査しました。

この研究では、「カルピス」を自分でつくったことがないお子さんを対象に、3回にわたって親子でつくる様子を動画で撮影してもらいました。すると、最初はあまり興味を示さなかったのが徐々に自分から取り組む姿勢があらわれ、最終的にはお母さんに飲んでもらうために「カルピス」をつくるようになったのです

私たちもこの結果には驚きました。「カルピス」づくりで親子のコミュニケーションが深まるだろうな、というところまでは想定できたのですが、“自分でやる”という「自立心」や、“人のためにつくる”という「おもてなしの気持ち」が自然と育まれていたからです。

(画像引用元:同上)

つくって楽しい・飲んでおいしい「カルピス」は「自分でできる」の第一歩

ーーこの「自立」というキーワードは、いま多くの親御さんから大きな関心を寄せられています。

佐野さん
子育て中のお母さんたちと座談会をすることがありますが、「お子さんたちに求めるものは何ですか?」と質問をすると、「自分のことは自分でできる」とか「自発的に取り組める」とか、自立を求める声が多く聞かれますね

「カルピス」づくりが子どもの自立につながる可能性があるという点では、「カルピス」は自己完結できるということが理由のひとつに挙げられます。この研究調査をしたとき、親子で一緒に料理やお絵かきや工作をすることと比べて、「カルピス」を一緒につくって飲むことの方が「自分で考える力」や「人を思いやる心」を育むうえで優れている、という結果も導き出されました。

なぜかな? と考えたとき、たとえば料理だと包丁や火を使うから危なくて親が手を貸してしまう、工作も細かい作業だとお父さんがやってしまう、お絵かきは見守ることができるけど、そこまで深いコミュニケーションがとれない……。では「カルピス」はどうでしょう?

「カルピス」はコップとお水と「カルピス」があれば、お子さんが最初から最後までひとりでつくることができます。それが小さな成功体験となって自己肯定感や自信が芽生え、子どもの「自立心」を育んでいくのではないかと考えています。

先ほどの実験に参加された親御さんへのアンケートを見ると、「「カルピス」をきっかけにして、他のお手伝いも増えた」というご意見が多かったのが印象的です。今までは「まだできないから」と、あえてお手伝いをさせていなかったけど、「「カルピス」をひとりでつくれたから、これもできるかな?」と意識が変わっていったんですね。

※「カルピス」づくりに関する研究調査について詳しくは以下を参照
●アサヒ飲料|「カルピス」づくりで、心にピース!|親子で一緒に「カルピス」づくり


この研究に参加された親御さん自身もお子さんの変化に驚き、親子にとって非常に良い経験になったようです。(佐野さん)

見守ることの難しさを乗り越えた先に見える子どもの成長

ーー子どもの自立心を育むためにも、親は見守ってあげることが大切です。頭ではわかっているのですが、実際にできているかというと……。

佐野さん
わかります(笑)。難しいですよね。私自身もそうなのですが、「忙しくてバタバタしてるし、子どもにやらせると時間がかかって面倒」と思って、結局手を貸してしまう親御さんも多いのではないでしょうか。

でも、「たったコップ一杯だし」「こぼしたとしても拭けばいいだけのこと」と思いきって見守ってみると、子どもは案外ちゃんとできるんですよね。親が子どもを信じてあげていることが伝わって、子どもなりに期待に応えようとするのかもしれません。

この実験でも、1回目に初めて「カルピス」をつくるときにはあまり興味を示さない様子が映し出されています。いつもママがつくってくれるし、と自分からはつくろうとしないんですね。しかし2回目になると、おいしくつくるために積極的にチャレンジしようとします。そして3回目には、お母さんに飲んでもらいたい、と「カルピス」をつくるお子さんの笑顔が見られるんです。

3歳くらいですとそのような目に見える成長は想定内の結果でしたが、この研究は3歳~小学校4、5年生までを対象にしているんですね。すると結果を見てみると、小学校高学年のお子さんも3歳のお子さんと同様に成長が見られたんです。発達心理学の先生によると、「『カルピス』をつくる」というひとつの活動において、これだけ考えたり表現したりできるということから、「カルピス」は非常に良いツールである、との研究結果を出していただきました。

もちろん、「カルピス」をつくることが必ずしも自立心につながるとは断言できません。しかし、食育のひとつのツールとして使っていただき、親子で一緒に「カルピス」をつくることでコミュニケーションが深まるだけではなく、お子さんの自信や思いやりの心を育むことに少しでも影響を及ぼしているのなら、すごく嬉しいと思ってます。


ふたりの女の子のお母さんでもある佐野さん。「ただ見守ることって難しいですよね。でも思い切ってやらせてみると、親御さん自身もラクになりますよ」とアドバイスしてくれました。

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白百合女子大学の田島信元先生は、親子で一緒に「カルピス」をつくることについて、発達心理学の観点から次のように述べています。

希釈タイプの「カルピス」を親子で共同作製・飲用する体験は、子どもが気軽に手を出せ、親も安心して任せられる側面があり、入門的な、しかし、しっかりと子どもの成長・発達に貢献できる稀有な親子共同調理活動であり、大いにお薦めしたい優良活動です。

(引用元:アサヒ飲料株式会社リーフレット|「カルピス」の“心の健康”に関する研究成果より)

そうはいっても「「『カルピス』をこぼしそうで心配」という親御さんもいるのではないでしょうか。でもご安心ください! 2012年に登場した「ピースボトル」は、持ちやすさと注ぎやすさに特化した容器なので、お子さまの小さな手でも上手に注ぐことができますよ。自立への第一歩「自分でできたよ!」は、「カルピス」がお手伝いします。

※「カルピス」「ピースボトル」はアサヒ飲料(株)の登録商標です。

■アサヒ飲料インタビュー 一覧
第1回:100周年のイベントが目白押し! ひなまつりには「カルピス」と絵本でお祝いしよう!
第2回:「自分で考える力」と「人を思いやる心」がぐんぐん伸びる!? 家庭での食育に『カルピス』づくりを
第3回:「地球」の笑顔のための乳酸菌!? 自由な発想とアウトプットする能力が磨かれる90分の出前授業とは?
第4回:一杯の「カルピス」づくりが親子の絆を深めて子どもの自主性を育むきっかけになる!