あたまを使う 2018.7.15

明日から親子で読もう! 社会の仕組みを学びながら、読解力がつく「小学生新聞」

編集部
明日から親子で読もう! 社会の仕組みを学びながら、読解力がつく「小学生新聞」

授業に「小学生新聞」を取り入れている学校が増えています。「小学生新聞」とは、大手新聞社や地方紙が発行している、小学生向けの新聞のこと。

以前から授業に活用していた学校もありましたが、2017年3月に発表された小中学校の学習指導要領に、「情報を活用する力を高めるために新聞を含む多様な資料を生かす方針」が盛り込まれたことも大きく影響しているでしょう。

今回は、小学生新聞を読むことで得られるメリットについてご紹介します。

小学生新聞とは

小学生新聞は、小学生向けに発行されている新聞のことで、「こども新聞」とも呼ばれています。記事内の漢字や表現、イラストや写真など、すべてが小学生向けです。とはいえ、新聞の内容はというと、時事ネタや経済、芸能情報など、普通の新聞とあまり変わりません。そして、発行頻度は、日刊や週刊、月刊とさまざまです。

全国紙では「朝日小学生新聞(朝日新聞社)」「読売KODOMO新聞(読売新聞社)」「毎日小学生新聞(毎日新聞社)」、地方紙では「東奥こども新聞(東奥日報)」「わくわく週刊こども新聞(北日本新聞)」「こども高知新聞(高知新聞)」など、たくさんの小学生新聞が発行されています。

朝日新聞社が発行する「朝日小学生新聞」のおすすめポイントを見てみましょう。

Point1 毎日届きます!
お子さんが毎日活字にふれる環境が大事。毎日の読む習慣が学力アップにつながります。

Point2 時事ニュースに強い
日刊なので気になる時事ニュースもすぐ紙面に登場。難しい言葉の解説もあるので理解度がアップします。

Point3 漢字にはふりがなつき
低学年でも大丈夫。習っていない漢字も知らない間に覚えてしまいます。

Point4 バラエティー豊かな紙面
学習まんがやイラスト中心のコーナー、学習問題なども。時事ニュースから理科、英語まで、学年に応じて楽しめます。

Point5 親子で楽しめます
読者のお母さんの8割以上がお子さんと一緒に愛読。家族の会話がはずみます。

(引用元:朝日学生新聞社|朝日小学生新聞

いいことだらけですね!
「Point5 親子で楽しめます」とありますが、実際に小学生新聞を読んでみると、大人が読んでも面白いのです。大人向けの新聞よりも視覚効果が高いため、もしかしたらこちらの方が理解しやすいかもしれません。

そして驚いたのは、小学生新聞を読み始める時期が意外に早いということ。朝日新聞社が2016年秋に実施した読者アンケートによると、「幼稚園~小学校3年生から読み始めた」と答えた子どもは、なんと60%でした! その上、読者満足度は9割とのこと。

小学生新聞を読むメリット

では、新聞を読むことでどんなメリットが得られるのでしょう。教育社会学者の舞田敏彦氏は、「新聞の学力に与える影響はすごい。数学・読解力・科学など、どの分野にも明瞭な影響を与えている。新聞には、活字だけでなく、データやグラフなども出てくるので、理学の学力アップにもつながるのではないか。社会問題への認識が強化されるため、問題解決力にもプラスの効果があるのでは」と言っています。

そのほかにもメリットはあるようです。以下にまとめてみましたよ。

① 集中力が身につく
テレビのニュースは一方的に情報が流れて来るだけなので、見ている方はどうしても受け身になってしまいます。それに何かしながら見ていることも多いので、集中力も分散してしまいがちに。それに比べて新聞は、「読む」という自分の行動が必要になってくるので、読んでいる時間はそのことだけに集中することができます。また自分の理解するスピードに合わせて、読む記事などを自分で調節していくので、考える力もついていきます。

② 毎日のニュースや時事問題を目にすることにより、社会の仕組みがわかってくる
新聞を読む習慣を身につけると、ニュースや社会問題などが断片的なものではなく、連続性があることに気づきます。例えば、「野菜価格高騰」というニュースがあるとしたら、その原因が数か月前の天候不良や、台風被害などによるものと、関連づけて理解できるようになります。

③ 文章の構成を理解できるようになる
必要最低限の文字数で記事の内容がまとめられている「見出し」も、新聞の物は特に秀逸です。そして、文章の構成も、わかりやすく無駄がありません。そのような文章に触れることで、子どもたちの作文力も向上します。

④ たくさんの記事を読みこなすことによって、「読む」ことに慣れる
小学生新聞は、ひとつの記事が長くても数百字です。これなら活字が苦手な子どもでも、簡単に読むことができます。短い記事や興味のある記事から読むことを始めて、それを繰り返すうちにだんだん長い文章も読めるように。

⑤ ボキャブラリーが豊富になる
新聞には、物事を客観的に表現する言葉がたくさんでてきます。時には難しい表現も出てきますが、「これはどういう意味だろう」と、わからない言葉を調べたり、親や先生に聞いたりする中で、自分の言葉として使えるようになってきます。

⑥ 視野が広がる
世の中には自分が知らない事がたくさんある、ということを子どもはまだ理解できていません。ですから、毎日知らない情報を知ること自体、大きな収穫になります。また、人にはそれぞれ考え方があるということや、物事の見方も色々あるという感性も育っていくでしょう。

それぞれ個性がある小学生新聞3紙

最後に、全国紙の小学生新聞3紙を比較してみます。普通の新聞同様、各紙ともそれぞれ個性があるようです。お子様の性格や好みに合わせて選びましょう。3紙とも試し読みができます。せっかくなので読み比べてみては?

<朝日小学生新聞>
経済や政治、社会の時事ニュースがわかりやすい。用語の解説なども丁寧。すべての漢字にふりがながついている。

発行:毎日
価格:1,769円(1ヶ月)
ページ数:8ページ
読者の声:
「記事の単語や言葉遣いが読者のレベルに対してとても適切なので、小学生でも内容をしっかりと理解でき、それを試験等で自分の言葉としてあつかえるようになりました。(小6女子)」

<読売KODOMO新聞>
普通の新聞の半分サイズ。その週にあったニュースを、文字とビジュアルでわかりやすく伝えている。

発行:毎週木曜日
価格:500円(1ヶ月)
ページ数:20ページ
読者の声:
「娘が自分でノーベル賞受賞者の名前を言えたときに、『やった!』という気持ちになりました」(小1女子の母)

<毎日小学生新聞>
池上彰さんの「教えて!池上さん」や名門私立中高校長らによる紙上授業「学びや」など、名物コーナーが多い。

発行:毎日
価格:1,430円(1ヶ月)
ページ数:8ページ(金土は12ページ)
読者の声:
宇宙の連載など、興味のある記事は背伸びをして読んでいるようです。教科書や本にはない新聞の良さは、ニュースと連動した話題がのっていること。文章の構成や漢字の勉強にもなっています。(小1男子の母)

***
こんなにもメリットの多い新聞。もはや読まない手はありませんね。ぜひ、お子様と一緒に「小学生新聞を読む習慣」を始めてみてください。

(参考)
日経DUAL|子供の読書週間新聞を読むと学力に好影響
毎日新聞|コラム〜新聞を読む子は学力が高い〜
NIE|NIEとは
朝日学生新聞社|朝日小学生新聞
読売新聞|読売新聞ご購読案内
ベネッセ 教育情報サイト|子どもが新聞を読む習慣をつけることで期待できる8つの効果
朝日学生新聞社|ジュニア朝日