あたまを使う/教育を考える 2019.5.5

恐竜ハマり体験は小6理科につながる!【子どもの探求心をもっとくすぐる4つのヒント】

編集部
恐竜ハマり体験は小6理科につながる!【子どもの探求心をもっとくすぐる4つのヒント】

恐竜が大好きで、幼稚園から小学校低学年のころにかけて、いろいろな種類の恐竜について図鑑で調べて名前を覚えたり、恐竜のおもちゃを欲しがったりする子は意外と多いものです。

恐竜に限らず、「熱中する」「ハマる」という体験は、一時的なブームとして終わるものではなく、この先のお子さんの学習姿勢を大きく左右するのだそう。

今回は、恐竜好きなお子さんの「もっと知りたい」という探求心をくすぐり、「学び」へとつなげるコツについて紹介します。

恐竜好きな少年がたどり着いた研究者への道

NHKラジオで長い間子どもに親しまれている「夏休み子ども科学電話相談」という番組をご存じでしょうか。子どもたちの素朴な「なぜ?」に、各分野のプロフェッショナルがわかりやすく丁寧な解説で相談にのる人気番組です。

この番組で「恐竜」のテーマを担当する北海道大学総合博物館・小林快次博士は、中学生のころ化石に出合ったのをきっかけに「恐竜博士」へと突き進んだのだそう。

中学一年生で化石に出会って以来、毎日のように化石を採集する日々を過ごしました。大学でアメリカに留学し、日本人で初めて恐竜の博士号を取得。

(引用元:NHK|夏休み子ども科学電話相談

もともと理科が好きだった小林先生は、中学で入った理科クラブのアンモナイトの化石採集で、周りの人がたくさん化石を見つけているのに自分だけは見つけられなかったのだそうです。あまりに悔しくて、その後何度も同じ場所へ足を運んで化石を掘り続けていたとき、先生から「石を割れば割るほど化石が見つかる可能性は上がる」と声をかけられ「スイッチ」が入ったと言います。

その後、日本の大学へ入るものの1年でワイオミング大学地質地学物理学科へ留学、飛び級するほどの目覚ましい才能を開花し、日本で初めて恐竜の「博士号」を取得したという経歴の持ち主です。あまりに化石をよく見つけることから、研究仲間から「ファルコンズ・アイ(ハヤブサの目)」や「イーグルズ・アイ(鷲の目)」「ホークス・アイ(鷹の目)」といったニックネームを付けられたのだそう。現在も1年の5カ月ほどは、恐竜の化石を発掘するために世界中へフィールドワークに出かけ、恐竜の化石発掘の第一線で活躍されています。

そんな小林先生の恐竜学者としての道のり、そして大発見をなしとげるようになった現在までのお話がたっぷりつまった本がこちら。ドキドキワクワクしながらページをめくってください。


ぼくは恐竜探検家!
小林快次(講談社)

恐竜に「ハマる」経験は、小学校6年生の理科につながる

興味をもって「ハマる」経験は、小林先生のようにそのまま将来の職業につながるような才能を開花することもありますし、普段の学習においても探求心を育むための大切な基礎を作ります

たとえば現在、小学校6年生の理科では「土地のつくりと変化」というテーマのもとに、土地は礫(れき)、砂、泥、火山灰、岩石からできる地層が積み重なってできていること、地層には化石が含まれていること、火山の噴火や地震によって土地が変化することなどを学びます

恐竜好きなお子さんは、博物館や子ども向けのイベント会場で開催されるような「化石発掘体験」に参加することも多いでしょう。そこで得た経験や知識は、小学校6年生の理科の授業で必ずいかせるはずです。


「もっと知りたい!」そんな子どものためにできること4つ

子どもの「恐竜が好き、もっと知りたい」という探求心をくすぐるには、昔ながらの本や博物館以外にデジタルコンテンツなども活用しましょう。ここでは、オススメの「図鑑」「デジタルコンテンツ」「博物館」「発掘作業」を紹介します。

<図鑑>

『DVD付 新版 恐竜 (小学館の図鑑 NEO)』
監修・執筆/冨田幸光(学研プラス)
恐竜図鑑のベストセラー。専門家の監修のもと細部まで表現されたイラストや世界中から集めた恐竜の写真、国内で発見された恐竜についての情報など充実した内容が評価されています。また、ドラえもんとのび太がナビゲートして、一緒に恐竜の世界を冒険するDVDも付録で収録されています。

『DVD付 恐竜 (学研の図鑑LIVE)』
監修/真鍋真(学研プラス)
1点ずつ細部までチェックされた実物に近づけたイラストは迫力満点。BBC(イギリス放送協会)「プラネットダイナソー」の映像がDVD、スマホ・タブレットで見ることができる3D・ARなど、「本物」にこだわった図鑑です。


『こども百科 4・5・6歳のずかんえほん きょうりゅうの本 (えほん百科シリーズ)』
監修/真鍋真(講談社)
種類別に分けた恐竜をわかりやすいイラストで紹介しているのが特徴の絵本です。すべての文字がひらがなで、カタカタにもルビが振られているほか、巻末には内容をおさらいできるクイズやなぞなぞも掲載され、子どもが1人で開いて楽しめるように工夫されています。

<デジタルコンテンツ>
先に紹介した図鑑には映像がDVDで収録されているほか、専用サイトを開設している出版社もあります。また、NHKや海外のテレビ局が制作しているドキュメンタリー番組にも良質なコンテンツが充実しています。

■【もっとNHKドキュメンタリー】「これが恐竜王国ニッポンだ!」

・近年、日本各地で「むかわ竜」をはじめ、さまざまな恐竜の化石が見つかっている
・“恐竜を愛する”専門家や化石愛好家たち 発掘や生態の解明に挑む姿を追う
・恐竜たちの姿を超リアルなCGで再現 海の巨大は虫類「モササウルス」も!

(引用元:もっとNHKドキュメンタリー|これが恐竜王国ニッポンだ!

■【BBC Earth Unplugged】Walking With Dinosaurs

BBCワールドワイドが運営する自然ドキュメンタリーのオリジナルチャンネル『Earth Unplugged』。その中のひとつである「Walking With Dinosaurs」では、迫力ある恐竜たちの姿が楽しめます。最新技術を駆使したCG映像が魅力です。

<博物館>
世界三大恐竜博物館として知られる「福井県立恐竜博物館」をはじめとして、親子で楽しく学べる博物館は国内各地にあります。

福井県立恐竜博物館(福井県勝山市)

国立科学博物館(東京都台東区)

北九州市立いのちのたび博物館(福岡県北九州市)

群馬県立自然史博物館(群馬県富岡市)

<発掘体験>
化石の発掘体験は、上記に紹介したような博物館のほか、全国各地で夏休みに開催されるイベント型フィールドワークもあります。また、家庭で簡単に発掘体験ができるキットも販売されています。Geoworldの「恐竜発掘キット」は、ティラノサウルス、トリケラトプス、ステゴサウルス、プテラノドンなど子どもたちが大好きな恐竜がそろっている人気のアイテムです。

***
かつて男の子だったパパにとって、「恐竜」にロマンと懐かしさを感じる人も多いのではないでしょうか。お子さんが恐竜に興味をもったら「ここはパパの出番!」かもしれません。一緒に図鑑を開き、博物館へ足を運び、そして発掘作業を楽しんでみるのもいいですね。

(参考)
NHK|夏休み子ども科学電話相談
Webナショジオ|小林快次 恐竜化石フィールド日誌 第5回 恐竜を研究する意味
Webナショジオ|小林快次 恐竜化石フィールド日誌 第1回 恐竜化石は「歩いて探す」
文部科学省|学習指導要領「生きる力」 第2章 各教科 第4節 理科
小学館|小学館の図鑑NEO〔新版〕 恐竜
学研の図鑑LIVE|学研の図鑑 LIVE 恐竜
AllAbout|恐竜図鑑 人気おすすめ10選!2018年最新版
もっとNHKドキュメンタリー|これが恐竜王国ニッポンだ!
BBC Earth Unplugged |Walking With Dinosaurs
NIKKEI STYLE|大迫力にワクワク 恐竜を楽しめる施設、ベスト10