2018.9.27

脳の活性化にも効果あり! 幼少期におすすめのダンス6選とそれぞれの教育効果。

脳の活性化にも効果あり! 幼少期におすすめのダンス6選とそれぞれの教育効果。

子どもの習い事で人気ランキングの上位にのぼる「ダンス」。中学校ではダンスが必修科目となり、幼少期から習い事としてダンスを習う子どもたちも増えていますね。

ダンスとひと言で言っても、現代的なリズムのヒップホップダンスから、バレエなどクラシカルな雰囲気のものまでバリエーションもさまざま。ダンスを習わせたいと思っても、うちの子には何が合っているのかしら? と迷ってしまう親御さんも多いはず。

そこで、それぞれのダンスの特徴とダンスを習うことのメリットをご紹介します。

ダンスは心と体、両方の発達に効果的!

小さな頃は、テレビ番組や音楽に合わせてノリノリに踊る子どもたち……。それなら、習わせてみようかしら?と、習い事にダンスを選ぶご家庭も多いでしょう。しかし、いざダンス教室で体験してみると、恥ずかしがってしまうお子さんもいるはず。この「恥ずかしさ」を払拭することが、ダンスを習う上でまず乗り越えなければならない壁であり、それを乗り越えることで大きな自信につながると言います。

また、ダンスは自分自身の体を使って表現ができることも魅力のひとつ。仲間と一緒に同じ動きをしたり、自分の好きなように自由に踊ったり、時には曲の雰囲気に合わせてクールに踊ることもあれば、笑顔いっぱいで踊ることもあります。

「身体を使って自分の内面を表現できる」ところがダンスの特徴であり、面白さでもあります。音楽や絵画のように道具がなくても「カッコイイ!」と思えばその場ですぐに真似できるダンスは、子どもの表現力を育てるためにはもってこいの方法です。

(引用元:マルチスタジオ ドゥエル|ダンスが子どもの成長に与える7つの影響とは?

自分の心を思い切り解放し、生き生きと、そして一生懸命踊る子どもたちを見ていると、親御さんはついつい感動してしまいますよね。ダンスは、人の心を動かすパワーを秘めています。

他にも、音楽に合わせて踊ることでリズム感やバランス感覚を養ったりじっくりと体幹を鍛えたりと、体の面でも発達が期待できます。また、チームや仲間と一緒に踊るダンスであれば、協調性や社交性を身に付けることができたり、地道に練習を積み重ねることで忍耐力も養われるでしょう。

さらに、ダンスは先生を見て動きを“真似る”のが基本ですので、「見る力」や「聞く力」など観察力も鍛えられます。このように、ダンスをしっかりと基礎から習うことで、子どもにとって必要なさまざまな能力が養われるのです。

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実は、ダンスは脳にも良い影響がある!?

ダンスの種類にはヒップホップ、チアダンス、バレエ、フラダンス、日本舞踊などいろいろありますが、どのダンスでも、音楽に合わせて「動」と「停止」がつきものです。実はこの動きが、脳の運動野を刺激して脳に良い影響をもたらすと言われています。

また、マクマスター大学のブラウン氏とシェフィールド大学のパーソンズ氏の行動・神経学科の研究によると、人間がダンスをすると、脳の頭頂葉にある特定部分が活性化することが分かったそう。この部分は、体がどんな姿勢を取っているのかを示す「運動感覚地図」が収められていると考えられています。

さらに、ステップを踏む動作を続けていくと、言語をつかさどる「ブローカ野」に対応する領域が活性化することも突き止められました。「ブローカ野」とは運動性言語中枢のことで、言語を処理するほかに、手話を理解するなど手の表現にもかかわる領域と言われています。つまりダンスには、手や足など体全体を使って表現するコミュニケーション脳を活性化する働きがあると言えそうです。

幼少期におすすめのダンス6選とそれぞれの教育効果。2

我が子の性格を踏まえてのダンス選びが大切!

実際に、ダンスの習い事にはどんな種類があるのでしょうか。

ここでは、お子さんに人気の高い6種類のダンスについて、その特徴をご紹介します。お子さんの性格やご家庭の環境に合わせて選んでみるのもいいですね。

【ヒップホップ】

  • ダンスの習い事の中で一番人気
  • 男女問わず踊ることができるので、兄弟姉妹で一緒に習わせることができる
  • 日本で有名なダンスユニットがテレビで活躍しているので、子どもにとって馴染みやすい

<こんなお子さんにおすすめ!>

元気でかっこいいダンスが好きな子
流行の音楽が好きな子

【ジャズダンス】

  • ミュージカルやテーマパークで踊られているダンスの多くがジャズダンスなので、将来を見据えて習うことができる
  • ヒップホップよりも上品な動きで、女の子に人気
  • バレエの要素も取り入れた動きが多い

<こんなお子さんにおすすめ!>

華やかな世界を夢見る子
将来ダンサーになりたい子

【バレエダンス】

  • 女の子に一番人気
  • エレガントな身のこなしを身に付けられる
  • 手の先や、足の先まで集中して演技をするため、姿勢が良くなり、きれいな筋肉がバランスよく付く
  • ダンスの基本とも言われ、さまざまなダンスに基礎を活かすことができる。ジャズダンスへの転向がしやすい

<こんなお子さんにおすすめ!>

女の子らしく上品に踊りたい子
体の柔軟性がある子

【フラダンス】

  • ゆっくりした動きが多いので、激しい動きのダンスが苦手な子でも楽しく踊ることができる
  • 親子で習うことができ、一緒の舞台に立って楽しめる
  • ハワイの文化や伝統を学ぶことができる

<こんなお子さんにおすすめ!>

穏やかな性格の子
親子でダンスを楽しみたい子

【チアダンス】

  • スポーツチームへの応援が原型のダンス
  • チームワークが重んじられるので、社会性や協調性が身につく
  • 体が柔らかくなる
  • ハードな動きが多く、体力がつく

<こんなお子さんにおすすめ!>

活発で明るく、動くことがとにかく大好きな子
スポーツの応援が好きな子

【日本舞踊】

  • 「舞」と「踊り」が合わさり、舞楽や能楽などの要素が入った日本の伝統的な踊り
  • 日本の伝統文化について興味を持つきっかけになる
  • 着物で踊ることで、姿勢が良くなる
  • きちんとした礼儀が身につく

<こんなお子さんにおすすめ!>

日本の伝統などに興味がある子
コツコツと練習ができる子

このほかにも少数派ですが、社交ダンスやタップダンス、ポールダンス、フラメンコなど、子どもには珍しいダンススクールもあります。まずは、お子さんにどんなダンスが向いていそうか、参考にしてみてくださいね。

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本記事ではダンスのそれぞれの特徴と、適している子どもの性格をご紹介しましたが、一番大事なのは子どもが楽しくダンスを習えること! まずは、お子さんにダンスの動画を見せてみて、踊ってみたいダンスを選んでもらうのもいいでしょう。そして、体験レッスンなどを上手に利用して、子どもが習ってみたいダンスを選ぶことが大切ですね。

文/内田あり

(参考)
ベネッセ教育情報サイト|どのダンスを習う? キッズダンス教室で習えるダンスの種類
マルチスタジオ デュエル|ダンスが子どもの成長に与える7つの影響とは?
日経サイエンス|ダンスの神経科学