あたまを使う/英語 2019.1.18

論理的思考力がぐんぐん伸びる! 英語プレゼンに学ぶ「論理展開」7つのポイント

田中茂範
論理的思考力がぐんぐん伸びる! 英語プレゼンに学ぶ「論理展開」7つのポイント

論理的思考力は、英語でのプレゼンや英作文だけでなく、どんな教科においても重要な力です。将来、お子さんが仕事をするときにも、高い論理力を持ち合わせていれば、様々な分野で活躍できることでしょう。

幼いうちから育てておきたい能力の一つである「論理的思考力」。実は、英語でのプレゼンテーションの仕方を学ぶことで、訓練することができます

なぜなら、英語でのプレゼンテーションでは、論理展開が非常に重視されているから。前回に引き続き、プレゼンテーションの仕方、中でも論の展開の仕方をご紹介しましょう。

英語プレゼンに学ぶ「論理展開」7つのポイント2

1. 定義し、例を示す「例えば」

プレゼンテーションでは、「鍵となる概念」がよく導入されます。「正義」や「平和」、「人間の尊厳」などがその例です。こういう概念は、定義しなければ、話の内容が曖昧になってしまいます

そこで、定義付けをする必要があるのです。「ここでは『この言葉はこのような意味で用いる』」というのが、定義です。

……をこのように定義します。
I’ll define “…” this way.

しかし、定義だけでは、なかなか実感を持ちづらいものですね。そこで、実際の例を示すといいでしょう。

例えば……
For example, ….

「平和とは、例えば……な状態」と具体的にイメージできるように話すことで、自分が本当に届けたいメッセージを聴衆に的確に伝えられるでしょう。

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2. グラフや表を見せる「調査結果によると」

説得力を持たせるために重要なのは、証拠を示すこと。ここで活躍するのが、データです。グラフや図、表などを見せるときは、こんなフレーズが使えます。

……を見てみましょう。
Let’s have a look at….

データから何がいえるかを示す表現はこちら。

  • 我々の調査結果では……。
  • Our findings show….

  • この数字は……を示している。
  • The figure indicates….

信頼できるデータをもとに話を展開することで、「なるほど!」と納得してもらいやすくなるでしょう。

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3. 因果関係を示し、予測する「その結果として」

データをもとに、自分なりの考察を加えることで、あなただけのプレゼンテーションができるようになります。考察をするときに大切なのが、因果関係を説明すること。

【結果→原因】の順で話すときは、次のような表現が便利です。

AがBによって引き起こされている

  • A was caused by B
  • A resulted from B

【原因→結果】の順で話すときはこうなります。

BがAを引き起こす

  • B leads to A
  • B causes A

まず原因について話した後に、こんな一言を加えてもいいですね。

その結果として……
As a result, ….

このような考察をふまえ、将来の予測をたてることもあるでしょう。

……を予測しています。
We expect(predict / forecast)….

因果関係を明確にしたり、将来の予測をたてることは、プレゼンテーションだけでなく、記述式のテストをはじめとして、様々な分野で大切になります。ぜひ幼少期から鍛えておきたいポイントです。

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4. 言い直す「つまり」

何か大切なことを話した後、聴衆に伝わりにくいかな、と感じたときは、言い直しをするといいでしょう。

  • 言い換えると……。
  • In other words,….

  • つまり、……。
  • That is,….

別の言葉に言い換えることで、よりわかりやすく表現することができるはずです。

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5. 話しながら要点を示す「私が言いたいのは」

日常会話だと、いろいろな話をした後に「つまり、私が言いたいのは……」といった表現をすることがありますね。話が混乱してきたときは、論点を明確にすることが必要になります。これは、プレゼンテーションでも同じです。

  • 私が言っているのは……。
  • What I’m saying is….

  • 要点は……。
  • The point is….

このような表現を使いこなせるようになると、話にメリハリをつけることができて効果的です。

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6. 話題を変える「……に移りましょう」

プレゼンテーションでは、1つのテーマについて、複数の観点から話すものですね。でも、いきなり話題を変えると、唐突に聞こえてしまいます。そこで、このような慣用表現を知っていると便利です。

  • ……に移りましょう。
  • Let’s move on to….

  • ……に戻りましょう。
  • Let’s go back to….

次の話題に移ることもあれば、前の話題に戻ることもありますね。そんなとき、一言加えてからトピックを変えると、自然な形で話を進めることができるでしょう。

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7. 要約し、結論を述べる「まとめると」

プレゼンテーションの最後に、今までの話を要約し、結論を述べ、そして締めくくる必要があります。要約するときは、今までの話の中におけるポイントのみを、改めて伝えるといいでしょう。

まとめると

  • To sum up
  • To wrap up

結論を述べるときは、文字通り「最後の一言」を伝えます。

結論として
To conclude

締めくくりでは、感謝の意を表すと同時に、通常は質疑応答に入るシグナルを送ります。

  • ありがとうございました。
  • Thank you.

  • 質問はありますか?
  • Do you have any questions?

定義付けに例示、データに基づいた因果関係の解明、将来の予測、そして要点の整理……。どれも、論理的に話を展開するために、とても大切なことばかりです。

これらを意識して英語のプレゼンテーションを準備する経験を重ねることで、論理的思考力を訓練できるはずです。ぜひ、お子さんと挑戦してみてくださいね。