教育を考える/食育 2018.8.30

子どもが自分でおやつを選ぶとき、正しい知識は必ず強みになる【食のまなび探検隊「カルビー(株)」その2】

編集部
子どもが自分でおやつを選ぶとき、正しい知識は必ず強みになる【食のまなび探検隊「カルビー(株)」その2】

おやつの食べ方・選び方を子どもたちと一緒に学ぶため、カルビー・スナックスクールに参加した「食のまなび探検隊」。いよいよ授業も折り返し地点です。

おやつのパッケージにはさまざまな情報だけではなく、おやつを選ぶときのヒントも隠されているということ、おやつに欠かせない“飲み物”のカロリーも考えなければならないことなど、楽しいゲームを交えながらしっかりと学ぶことができました。

教科書はみんなが好きなあのお菓子

スナックスクールの後半は、食品のパッケージ表示の見方について学びます。
「では最初に教科書を配りま~す」と山田さん。
段ボール箱に入ったカルビーの「サッポロポテト」を子どもたちひとりひとりに渡すと、思わぬ“教科書”にみんな大喜び!

まずはパッケージの表、右上に記載されている「賞味期限」を確認します。
「みんな、賞味期限って知ってる?」
「この日を過ぎると味が変わったり腐ったりする」と子どもたち。正解のような気がしますが……。厳密にいうと次の通りです。
賞味期限は「この日まではおいしく食べられるよ」という目安で、日持ちする食べ物に使われます。一方消費期限は「この日を過ぎたら食べないで!」という意味。傷みやすく腐りやすい食べ物に使われます」

このふたつの違いには注意が必要ですね。
ここで「どっちかなクイズ」が始まります。
「生卵は? せーの!」「賞味期限!」
「おにぎりは? せーの!」「消費期限!」
子どもたちにとって身近な食品についてより深く考えさせることで、食の安全・安心にも意識が向いていきそうですね。

次に裏面の表示を見てみましょう。
「この食品が何から作られているのか、すべてわかるようになっているのが【原材料名】の部分。書いてある順番にも意味があります。どんな順番で載せているか知ってる?」
「作る順番?」
「正解は入っている量が多い順番。サッポロポテトで一番多く含まれているのは小麦粉だね」
「へえ~~!」
普段目にする機会が多いおやつのパッケージですが、子どもたちにとっては初めて知ることだらけであり、教室中の雰囲気が新鮮な驚きに満ちていました。

また、「【栄養成分表示】にはどんな栄養素がどれくらい入っているかがわかる」など、パッケージには大切な情報がたっぷり記載されていることを知った子どもたち。「これからひとりでおやつを選ぶときの参考にしてね」という言葉に、元気よく「はい!」と答えていました。

考えながらおやつを選ぶことで意識が変わる

続いては、楽しみながら「おやつの組み合わせ」について学びます。
まず、たくさんのおやつと飲み物が描かれたおやつシートが各班に配られます。そのシートを見て、それぞれが食べたいおやつと飲み物を選び、ワークシートに記入していきます。次に、先ほどのおやつシートにカロリー記載を加えたものを再び配布し、子どもたちに自分が選んだおやつのカロリーを記入してもらいます。

私たち親も、ついついおやつのカロリーだけを気にしてしまいますが、実はジュースなどにもたくさんのカロリーが含まれています。カロリーを計算すると、200kcalを超える子どもたちが圧倒的に多かったことから、子どもたちが好きなもの・子どもたち自身の目で選ぶものは高カロリー傾向であることがわかります。ワークシートを記入する子どもたちの様子を見て、おやつと飲み物の組み合わせによってはすぐにカロリーオーバーになってしまうということに改めて気づかされました。

ここからが本題です。カロリーオーバーをするのはしょうがない。子どものうちから毎日カロリー制限をして窮屈な食生活を送らせることは誰も望んでいないはずです。それならば、カロリーオーバーをしたときにどうしたらいいか、一緒に考えればいいのです。

食べる前の工夫・食べたあとの工夫を各班で話し合い、答えを出していきます。ここでカルビーおやつ隊も積極的に議論に加わります。「やっぱりおやつ食べたいよね。じゃあ食べる前にどんな工夫をしたらいいかな?」「食べ過ぎたと感じたら、どうするのがいいと思う?」子どもたちなりの答えを引き出すために、みんなの思考を整理させます。その結果、次のような答えが出ました。

【食べる前】
栄養成分表示を見てカロリーを確認する
全体の量を減らす
エネルギーの低いものに変える

【食べたあと】
運動する
明日は少なくする

シンプルですが本質を突いていますね。これらのことを心がけていれば、カロリーを意識しながらもそれにとらわれ過ぎずにいられます。それによりおやつの時間がさらに楽しく、充実したものになるのではないでしょうか。

食品に含まれる塩分について学ぼう

さて、いよいよスナックスクールも終わりの時間に近づいてきました。最後はとっておきのゲームを用意しているそう。おやつをテーマにした授業としては少し意外ですが「塩分」について学ぶゲームです。

まず、「塩分が多い順番にならべてみよう」というシートと、5つのおやつカードが配られます。
板チョコレート
塩せんべい
ポテトチップス うすしお味
あんぱん
バニラアイス
みなさんはどのような順番だと思いますか?

「塩せんべいっていうくらいだから一番多いと思う!」
「ポテトチップスはしょっぱいから塩たっぷりだよね?」
「チョコは甘いから塩なんて入ってないよ~」
「じゃああんぱんも入ってないよね?」
子どもたちは今まで自分が食べたときの記憶をたどりながら意見を出し合います。考える時間は2分間。その時間を目一杯使い、それぞれの班でひとつに答えをまとめます。

正解発表では、意外な結果に驚きの声が続出しました。甘い食べ物にも実は塩分が含まれていること、甘さを引き立てるためには塩が大きな役割を果たすこと、表面についた塩味以外にも含まれている塩分を意識してほしいこと。このゲームを通して子どもたちはたくさんのことを学んだようです。

大人になると塩分を気にするようになりますが、子どもは日頃から塩分を気にしませんよね。塩分は生きていくうえで非常に重要な栄養素である反面、摂りすぎは身体に良くありません。そのことを、おやつに含まれる塩の量を例にあげてわかりやすく説明してくれました。
「パッケージの栄養成分表示のところに『食塩相当量』が書いてあるよね。その数字を見て判断しようね」
子どもたちはじっとパッケージを見つめ、大きな声で「はい!」と答えました。

最後に今日学んだことをまとめます。
1. おやつの量を決めよう!
2. おやつの時間を守ろう!
3. パッケージ表示を見よう!

たったこれだけのこと、と思うかもしれません。しかし、普段何も意識せずに好きなものを好きなだけ、好きな時間に食べていると、いずれそれは習慣化します。すると結果的に、大人になってから正すことが難しくなるでしょう。

子どものうちから正しい知識を身につけておくことで、将来自分で食事を選ぶときに必ず役に立ちます。勉強やスポーツを一生懸命頑張ることができるのは、健康な身体と心があってこそ。カルビー・スナックスクールでは、おやつは「からだの栄養」と「心の栄養」の役割があると教えています。子どもたちを心身ともに豊かにしてくれるおやつについて、私たちも今一度真剣に考えてみませんか?

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後日、王子第三小学校の先生からアンケートの回答が届きました。今回のスナックスクールでは「ただ話を聞くだけでなく体験を交えていたり、映像を取り入れたりして視覚的に学ぶことができたため集中して授業を受けられました」と内容的に非常に満足度が高かったことがうかがえます。また、カロリー表示に関心が高くなるなど、授業を受けた後の子どもたちの様子にも変化が見られるようになったそう。

授業を始める前の“3つのお約束”をきちんと守り、真剣に授業に取り組んでいた子どもたち。きっとこれからも、おやつと上手に付き合っていけるはずです。