からだを動かす 2018.6.23

学力向上にも効果あり! 縄跳びをリズミカルに跳べるようになるコツ

編集部
学力向上にも効果あり! 縄跳びをリズミカルに跳べるようになるコツ

幼稚園や小学校では、秋が過ぎて涼しさを感じるころから年度末にかけて、体操や体育以外に縄跳びの時間を設けるところが多いようです。集団の学習で苦手意識をもたないよう、早めに手を差し伸べてあげたいと思っている人もいるのではないでしょうか。

実は、縄跳びを通して学力向上も期待できるという実験結果もあり、体力づくりに留まらない運動だということが分かってきました。

1本の跳び縄があれば、1人でも大勢でも楽しめる縄跳びはシンプルな運動ですが、縄を回しながらリズミカルにぴょんぴょん跳ぶ動作が意外に難しいものです。縄跳びを上手にできるようになるためには、縄選びや練習方法につかんでおきたいコツがあります。

縄跳びができると算数も得意になる!?

スウェーデンやアメリカの小学校で、体育の時間と国英算の学力について相関関係を調べたところ、体育の授業を毎日受けた子どもほど成績が上がり、体力のある子どもはテストで高得点を取っていることが明らかになりました。

また、精神科医のアンダース・ハンセン氏は、縄跳びに学力向上のカギがあると述べています。

学力向上のカギは「心拍数を増やすこと」にあると科学ではされています。どんな競技をするかは問いませんが、心拍数が増える有酸素運動であることが望ましく、小学校に通う学童期が最も運動の恩恵を得られるとも考えられています。

アメリカの研究チームによる、肥満ぎみの小学生を集めて、放課後に縄跳びなどの運動をさせた実験があります。

すると、特別な勉強はいっさいしていないにもかかわらず、みな一様に算数の試験の得点が上がったのです。

(引用元:東洋経済ONLINE|子どもの学力と体力の知られざる深い関係

道具もシンプルで1人でも大勢でも楽しめる縄跳びに、学力向上のカギが隠れているというのであれば、これはマスターしない手はありません。

子どもの跳び縄、選び方のポイント

大人がスポーツジムで行なう縄跳びと子どもが初めて行なう縄跳びでは、ロープ(跳び縄)の選び方に違いがあります。子どもは筋力や神経伝達の部分で運動能力が未発達なので、その部分を補うことができる跳び縄を選びたいものです。子どもの跳び縄、選び方のポイントを見てみましょう。

(1)ロープは、布製で太くて重いものを
前とびから始める小さなお子さんには布製のロープが適しています。細い糸を編み込んで作られているため太くて重さがあるので、縄の回転が遅くなりジャンプするタイミングを取りやすく、空気抵抗が大きくなるのでグルグル回している感覚をとらえやすいという特徴があります。また、ジャンプに失敗して体へロープが当たっても太いロープは一カ所に当たる圧力が分散するので細いビニールロープよりも痛くありません。

(2)幼児期にあった長さに調節する
まったくの縄跳び初心者である小さい子どもは、大人が跳びやすいと感じる長さよりもロープを長めにすると跳びやすくなります。具体的には、「片足でロープの真ん中を踏み、持ち手が脇の下あるいは胸の高さにくる長さ」がよいそうです。ロープが頭のすぐ上をヒュンと通ると、子どもはそれを怖がって前かがみになり、跳びにくくなります。長めに調節してあれば、頭から少し遠ざかったところをロープが通るので、怖いと感じにくくなるのです。また、縄跳びは手で回す動きにテコの原理を使っています。長めの縄のほうが小さな力で回せるので、筋力の弱い小さな子どもは回しやすくなります

縄跳びの「前とび」を練習するコツ

まずは、ご自身が縄跳びをしているところをイメージしてみましょう。ジャンプをするのと同時に、ロープを足の下へくぐらせるために腕を振り下ろす動作は、上へ行こうとする体と下へ動かす腕とが相反しています。人は高く跳び上がろうとするとき、腕を大きく振り上げますがまったく逆の動きをするのが縄跳びなのです。この感覚を身に付けるために、まずは「前とび」を練習するコツについて紹介します。

(1) 縄を持たずにその場でジャンプ
最初から縄を持って跳ぼうとしてもうまくいきません。まずは、縄を持たずにジャンプの練習をします。このとき「リズムが一定で、着地する足の位置が大きくずれない」ことに気をつけます。「うさぎさんみたいに、ぴょんぴょん跳んでみようか」など子どもがイメージしやすい言葉がけをすると良いでしょう。

(2) 次は跳ばずに、頭の上でロープだけ回す
ロープを片手に束ねて、頭の上でグルグル旋回させます。これも子どもがイメージしやすいように「ヘリコプターみたいに頭の上でグルグル回そう」などの言葉がけをします。頭の上でロープを回し続けることは、遠心力を感じながら手首を使って回す練習になります。

(3) 頭の上で回すのに慣れたら体の横で回す
頭の上で回すことができたら、今度はそのまま体の横で同じようにグルグル回す練習をします。「扇風機のように回そう」など、ここでも言葉がけに工夫しましょう。

(4) ジャンプと腕の動きを分ける練習
ロープの回し方を覚えたら、次はジャンプと腕の動きを分ける練習をします。縄跳びは体を上方へジャンプするとき、腕は逆の動きをするので、ジャンプと腕の動きが別々になる感覚を養います。子どもの両手を大人が向かい側から握って一緒に跳んでジャンプの動作と腕がリンクしないよう繰り返します。慣れてきたら次は1人でジャンプしたときに両手をパチンと打つ練習をします。ジャンプするときはリズミカルに、そして両足はそろえて跳んでいるかチェックします。

(5) 肩に担いで後ろから回したロープを飛び越える
ロープを回す感覚をつかみ、ジャンプと腕の動きが分けられるようになったら、ロープを肩に担いで、体の後ろから頭の上をぐるっと回して目の前にきたロープを飛び越えます。最初は、飛び越えるときに前へ進んでしまいますが、徐々に同じ地点で飛び越えられるようにします。1回ずつ回転は止まりますが、ロープが目の前にきたら跳ぶという感覚を身につけます。

(1)から(5)まで練習できたら、1回ロープを回したときにぴょんぴょんと2回跳ぶ練習をしましょう。最初から、ロープの回転とジャンプはうまく噛み合わないので、リズミカルにジャンプをしている間にロープを腕で回してうまく跳べたら成功です。

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コツコツ練習するのは大人も子どもも大変です。モチベーションを上げるために、上手な人の動画を見て励みにするのも良いでしょう。小学生のクラス全員が一丸となって取り組んでいる大勢でのスピード感あふれる8の字大縄やパフォーマーのダブルダッチなどを見てワクワクする体験も向上心を高めてくれます。また、自分の跳んでいる様子をスマホで動画に撮って見せてあげることもおすすめです。客観的に自分の姿を認識できる上に練習記録として思い出にも残ります。

(参考)
東洋経済ONLINE|子どもの学力と体力の知られざる深い関係
縄跳び専門ページ by PINTORU|驚くほど上達する!縄跳びのコツや練習方法と縄の選び方
浦安市|広報うらやす 縄跳びにチャレンジ
すくコム(NHKエデュケーショナル)|縄跳びをしてみよう!
縄跳び専門ページbyPINTORU|前とびのコツと練習法!縄跳びの上達ポイント徹底解説