教育を考える 2018.4.15

特別な環境がなくても大丈夫! 家庭で実践できるモンテッソーリ教育

編集部
特別な環境がなくても大丈夫! 家庭で実践できるモンテッソーリ教育

将棋棋士の藤井聡太さんが幼稚園で受けていたということでも話題のモンテッソーリ教育。我が子にも受けさせたい! という親御さんが急増中です。しかし、お住いの地域に「モンテッソーリ教育の施設がない」というご家庭も多いと思います。

じつはモンテッソーリ教育は、特別な環境がなくても、ご家庭でもかんたんに取り入れることができるのです。ご家庭で日常的にモンテッソーリ教育のメソッドを実践することで、子供の自立性、自発性を自然に伸ばすことができますよ。

子どもを“一人の自立した人間”としてみる

モンテッソーリ教育の基本は、「子どもは、自らを成長・発達させる力をもって生まれてくる。 大人(親や教師)は、その要求を汲み取り、自由を保障し、子どもたちの自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない」という考え方にあります。モンテッソーリ教育をご家庭で取り入れるためには、このモンテッソーリ教育の基本に従って、“自由の保障”と“自発的な活動”をサポートする環境をご家庭に作ればよいということです。

多くの親は子どもがやることに、すぐに干渉してしまいます。「ご飯の時間だから遊びをやめさせる」「片付けが大変だからおもちゃを部屋いっぱいに広げて遊ばせない」「文字が書けない(または文字を書くのに時間がかかる)ので、親が代筆する」など。そうなると、子どもの自主活動に制限を与えてしまい、自らの力で能力を開花することが難しくなります。

親が子どもに干渉してしまうのは、親子の関係で“子どもと自分を一体化”して考えてしまうからです。モンテッソーリ教育では、子どもを“一人の自立した人間”としてみなければなりません。その上で、子どもを信頼して、子どもがやることを肯定する目をもつことがとても大切です。

家庭で実践できるモンテッソーリ教育2

「木のおもちゃ」が知育におすすめな理由。五感を刺激し、集中力を育んでくれる!
PR

家庭でのモンテッソーリ教育で大切な3つのこと

大切なこと1:子どもに選択させる

多くの親は子どものことを親の希望で決めたがります。しかし、子どもは早くから「自分で決めたい」という思いがあるのです。0歳の子どもでさえ、ママの片側のおっぱいしか飲まない子もいます。それは自分で好きな方のおっぱいを「選択」をしているから。

なんでも親が選ぶのではなく、自分のことは自分で決めさせる習慣をつけましょう。小さい頃から自分で選択をしていると、自然と判断力が磨かれます。まずはその日に着る服を自分で選ばせるところから始めるといいです。ママがいくつかのパターンを用意しておき、「どっちがいい?」と、自分で選ばせてあげるのです。まずは2択からから始め、徐々に選択肢を増やしていくといいでしょう。

大切なこと2:子どもを手伝わない

お着替えやお出かけの準備、食事など、スムーズにできるように、親は先回りして手伝ってあげたくなります。しかしその気持ちをぐっと抑え、まずは子どもに任せてみて、必要な部分だけをサポートするようにしましょう。

子どもが戸惑っているときには、親がお手本を見せて、そのあとに真似をさせるのです。その際、お手本や説明は、スローモーションで。子どもにとって、大人の動きは早すぎてついていけません。必ずゆっくりと行うよう気をつけてください。また、目でお手本を見ながら、同時に耳で説明を聞くということもできません。お手本を見せる際には話さず、お手本見ることに集中させるようにしましょう。

大切なこと3:子どもが「自分でできる」環境を

子どもに「自分でできた!」という経験をたくさん与えてあげられるような環境をどんどん作りましょう。たとえば、身支度を自分でできるよう、子ども用の「身支度コーナー」を作るなどがおすすめ。身支度コーナーには、小さな鏡、くし、髪留めなどを並べて置いておき、自分で身支度を楽しくできる環境を作ってあげるのです。そのスペースは子ども専用。物をしまう場所や、レイアウトも自分で決めさせてください。

また、ごはんの時間は子どもに配膳を手伝ってもらいましょう。子どもは食事の時間が楽しみ。「野菜を洗う」「配膳を手伝う」などかんたんなことから始めさせるのがおすすめ。配膳を手伝ってもらう場合には、食器は子どもの手が届く位置に収納し、お皿やお箸などを自分で選んでもっていける配置にしておきましょう。特に3歳以降は「数の敏感期」で数に興味をもっています。「レタスの上にトマトを2つずつ並べてね」「コップを3つとって」など、意識的に数を取り入れて声かけをするといいですね。

おうちモンテ5

子どもが「自分でできた!」という経験を!

家庭でモンテッソーリ教育をすすめていくための要は、どれだけ「自分でできた!」と感じる環境を作ってあげられるかにあります。子どものことを観察し、どんなことに興味を持っているのか、どうしたら楽しんで行えるかを見極めてください。そして子どもが「やりたい」と思ったときにはやらせて、親は見守る姿勢、手伝い姿勢を大事にしてください。

もちろん、時間に限りがありますから、すべてを子どもの時間に合わせるわけにはいきません。できる範囲でいいです。時間に余裕がある時は、子どものリズムに合わせましょう。そして、子どもの「自分でできた!」が増えるたびに、親の喜びも増え、ますます愛情が深まっていくはずです。

(参考)
東洋経済ONLINE|家でもできる「モンテッソーリ教育」のコツ
日経DUAL|共働き版モンテッソーリ 家庭でできる親の関わり
Newsweek日本版|話題のモンテッソーリ教育を、家庭で実践する秘訣
AllAbout|モンテッソーリ教育とは?自立と集中力を養うメソッド