VR(ヴァーチャルリアリティ)やAI(人工知能)が話題のいま、最新テクノロジーを活用したチームラボのデジタルアートが大人気になるなど、その未知の可能性と必然性は周知の事実です。私たちの未来を変えると言われているテクノロジーを学びに結びつけた画期的なテーマパークが、最近人気を集めているのをご存じですか?
未就学児から小学生まで楽しめて、一度行ったらほとんどの人がリピーターになるという、いま話題の屋内型次世代テーマパーク『リトルプラネット』を体験してきました。
リトルプラネットって?
リトルプラネットは、「遊びが学びに変わる次世代型テーマパーク」として、2017年にスタートしました。最初は期間限定のイベントでしたが、その際の人気を受けて、 翌年には初めての常設施設が新三郷にオープンし、現在は常設がお台場など8箇所。そして期間限定イベントも各地で開催され、今後も新施設が続々オープン予定と、いま大注目のテーマパークなのです。
今回お邪魔してきたのは、2019年5月にオープンした全パーク中いちばん大きい(2019年9月現在)『リトルプラネット KITE MITE MATSUDO』。人気アトラクションが16種類も集結し、何時間いても時間が足りないほどの充実ぶりです。その中でも大人気のアトラクションをご紹介します。
大人気アトラクション6選
第11回キッズデザイン賞受賞のSAND PARTY! は、リトルプラネットの第1号アトラクション。昔から子どもたちを魅了してきた“砂遊び”の進化系です。バイ菌などの衛生面も、ガラス破片が混じるなど危険物の心配も、一切する必要のない抗菌された砂場で、その楽しさは損なわずに、子どもたちの発見と創造力を一層育む工夫がたくさん潜んでいます。
砂を掘れば、水が溢れ出し、生き物が動き回り、山を作って“あること”をすれば火山が爆発! 溶岩が流れ出します(その過程で宝箱を発見できるかも……!?)。それらの方法は教えられるのではなく、用意されているステッキや虫眼鏡を使って、遊びながら発見していけるようになっています。
遊び方を教えるのではなく、「川をつくろう!」「マンボウをみつけよう!」など、難易度ごとに設けられているミッションを参考に自由に遊ぶことで、学びへのモチベーションにつながりやすく考えられています。AR面でも、よりリアルな体験ができるようにどんどん進化中。遊びに行くたびに新たな発見ができる、いちばん人気のアトラクションです。
SAND PARTY! と肩を並べる人気のZABOOM。数万個のボールとプロジェクションマッピングで光と音を幻想的に融合させ、子どもたちの五感を優しく刺激します。
「デジタル空間に迷い込んだモグー(リトルプラネットのキャラクター)がリトルプラネットへ帰還するのを助けよう」というストーリーで、リズムに合わせて体を動かしたり、画面のマトに向かってボールを投げたりすることで、運動を伴うようにも工夫されています。長時間ここだけで遊んでしまう子もいるというほど、子どもたちの心をつかんで離さない、魅力的なアトラクションです。
トランポリンには大きなスクリーンが併設されていて、飛べば飛ぶほど、空高く舞い上がっていけます。建物がぐんぐん眼下に離れていき、雲も超えて、ついには……!?
実際にどんどん高いところへ上がっていくような不思議な爽快感が味わえるこのアトラクションは、「もっと体を使って遊んでほしい」というお母さんたちの願いを叶えたもので、スマートフォンやゲームとの大きな違いがここにあります。実際にやってみると大人でも楽しい! ぜひ親子で一緒に遊んでみてください。
“自分だけのスーパーカーを描いてワイワイレースバトル”。「お絵かき」と「ミニカーを使った遊び」と「競争」をいっぺんに楽しめる大人気アトラクションです。まずはお絵かき。テーブルに置いてある紙と色鉛筆で自由にマイカーをデザインします。そして次はそれを専用スキャナーでスキャン。
スキャン初体験の子はスキャナーの動きにも興味深そうに目が釘付けになっていました。スキャンが完了したら、自分デザインのスーパーマイカーが立体的に大スクリーンに映し出されます。それだけで子どもの目はキラキラ。
レースでは抜きつ抜かれつの接戦に手に汗握りながらの歓声が! スピードの速さには、じつは色や形の“コツ”があるのですが、何度も挑戦する中で、それを発見していく楽しみも味わえるようになっています。その中で、形と空気抵抗の関係性に気づいたり、車のデザインを通して乗り物に興味を抱いたりと、たくさんの体験が込められたアトラクションです。
同じ仕組みの遊びで、「PAPER RIKISHI(デジタル紙相撲)」もあります。こちらも描いた塗り絵が画面上の土俵で取り組みをするというもの。同じように色や形に強さの秘密があり、デザインと発見を楽しみながら、想像力を養うことができます。
第12回キッズデザイン賞受賞の算数パズルアトラクション。大スクリーン上に映し出される数字を足して10になるように数字をつなげていくというシンプルなルールなのですが、制限時間を設けてあることで、ドキドキハラハラ。一緒に遊ぶ皆でハイスコアを狙うことで、力を合わせてひとつのことにチャレンジする体験もできます。頭も体も同時に使えるお勉強型アトラクションです。
大スクリーンにスプレー缶で自由に落書き! スプレー缶といっても実際にはインクは出ませんので、お母さんに怒られる心配もありません。線の太さや色はセンサーの仕組みで変えられるようになっており、画面上で色を混ぜ合わせたりしながら、体全部を使って大胆に落書きが楽しめます。感じるままに自由に。これこそが“みらいのデジタル落書き”です。
ワークショップとアカデミア
リトルプラネットでは、体験をより深めるためのワークショップやイベントが各種開催されています。
■ワークショップ(予約なし・有料)
気軽に「ものづくり」体験ができるワークショップは、未就学児も参加でき、予約も不要です。SAND PARTY! で使える「自分専用ステッキ」やVR空間を体験できる「オリジナルスコープ」などが10分ほどで簡単に作れます。各施設で内容が変わりますので、詳細はウェブサイトをご覧いただくか、施設のナビゲーター(スタッフ)にお尋ねください。
■リトルプラネットアカデミア(原則予約制・有料)
リトルプラネットアカデミアは手軽に参加できるワンデー型のプログラミング教室です。子どもが「プログラミングに興味があるのか、得意なのか」を試す入口としての体験ができます。内容はmicro:bit(BBCが開発した教育用小型コンピューターボード)を活用した簡単プログラミングなどが中心で、初心者でも安心して参加できます。
夏の自由研究として開催された「スパイウォッチをつくろう」では、micro:bitに方位磁石、温度計、万歩計、占い、ミニゲーム、ストップウォッチの中から3つの機能を選んでプログラミングし、自分だけの「スパイウォッチ」を作るというもので、大人気だったそうです。自分だけの多機能時計が自分で作れてしまうなんて、子どもにとっては嬉しい、特別な体験ですよね。
- KITE MITE MATSUDO(千葉)
千葉県松戸市松戸1307-1 KITE MITE MATSUDO(キテミテマツド)6F
営業時間:10:00-20:00 - ダイバーシティ東京プラザ(東京)
東京都江東区青海1-1-10 ダイバーシティ東京5F
営業時間:10:00-21:00 - ららぽーと横浜(神奈川)
神奈川県横浜市都筑区池辺町4035-1 ららぽーと横浜2F
営業時間:10:00-21:00 - ららぽーと新三郷(埼玉)
埼玉県三郷市新三郷ららシティ3-1-1 ららぽーと新三郷2F
営業時間:10:00-21:00 - ステラタウン大宮(埼玉)
埼玉県さいたま市北区宮原町1丁目854-1 ステラタウン1F
営業時間:10:00-21:00 - スマーク伊勢崎(群馬)
群馬県伊勢崎市西小保方町368番地 スマーク伊勢崎3F
営業時間:10:00-21:00 - ららぽーと沼津(静岡)
静岡県沼津市東椎路字東荒301-3 ららぽーと沼津1F
営業時間:10:00-19:00 - マリノアシティ福岡(福岡)
福岡県福岡市西区小戸2-14-37 アウトレットⅢ棟2F
営業時間:10:00-19:00
※情報は記事公開当時のものです。リトルプラネットHPから最新の情報をご確認ください。
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そのほかにもショップで売られているお土産の「しゃべるARクッキー」は専用アプリをスマートフォンにダウンロードすれば、なんとクッキーとおしゃべりできるのです。テクノロジーの進化はパーク内だけにとどまりません。
パーク内で遊ぶ子どもたちを見て印象的だったのは、皆、それぞれの遊びにとても集中して楽しんでいた姿。初めての子どもは室内が少し暗いため、最初は怖がることも多く、遊び方に戸惑うこともあるそうですが、いったん遊びだすと時間を忘れて夢中に。そして、帰るときには「帰りたくない!」と泣いてしまう姿も見かけるんだとか。
アトラクションはまだまだ進化中です。テクノロジーと学びが融合した新しい世界『リトルプラネット』。お子さんはどの遊びに夢中になるでしょう? 屋内だから天候を気にせず楽しめるのもいいですね。パークによって遊べるアトラクションが違いますので、お近くの場所をご確認のうえ、ぜひ親子で“みらい体験”に行ってみてください。