英語 2019.9.28

海外大学を目指すなら要チェック! 国際バカロレア(IB)認定校に通う大きなメリット

編集部
海外大学を目指すなら要チェック! 国際バカロレア(IB)認定校に通う大きなメリット

「将来、我が子を海外の学校に通わせたい!」と考えている親御さんは少なくないでしょう。その方法のひとつとして、国際バカロレア(IB)認定校に入学させることが挙げられます。しかし、同校について詳しく知っている人は、あまり多くないのではないでしょうか。

今回は、国際バカロレア(IB)とは何か国際バカロレア(IB)認定校に通うとどんなメリットがあるのか、詳しくご説明します。

世界に約5,000校ある国際バカロレア(IB)認定校とは

国際バカロレアは、スイスのジュネーブに本部を置く国際バカロレア機構が提供する国際的な教育プログラムです。英語では「International Baccalaureate」と表記し、略して「IB」と呼ばれます。

IBが生まれたのは、今から50年以上前の1968年のこと。主に、

  • 世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成すること
  • 生徒に対し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身につけさせること
  • 国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保すること

 
を目的に、下記の使命をもって設置されました。

「国際バカロレア(IB)は、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、より良い、より平和な世界を築くことに貢献する、探究心、知識、思いやりに富んだ若者の育成を目的としています。
この目的のため、IBは、学校や政府、国際機関と協力しながら、チャレンジに満ちた国際教育プログラムと厳格な評価の仕組みの開発に取り組んでいます。
IBのプログラムは、世界各地で学ぶ児童生徒に、人がもつ違いを違いとして理解し、自分と異なる考えの人々にもそれぞれの正しさがあり得ると認めることのできる人として、積極的に、そして共感する心をもって生涯にわたって学び続けるよう働きかけています。」

(引用元:文部科学省IB教育推進コンソーシアム|IBとは

IBには年齢等に応じて4つのプログラムがあります。3歳〜12歳を対象としたPYP(初等教育プログラム)11歳〜16歳を対象としたMYP(中等教育プログラム)16歳〜19歳を対象としたDP(ディプロマプログラム)、およびCP(キャリア関連プログラム)です。この4つが単独、もしくは組み合わされて展開されています。

現在、世界153以上の国・地域において約5,000校が、これらのプログラムを導入している「IB認定校」となっています(2019年7月時点)。

国際バカロレア(IB)認定校に通う大きなメリット2

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最大のメリットは世界の名門大学入学のチャンス!

IB認定校で学ぶ最大のメリットは、なんといっても海外の大学に入学するチャンスが与えられることです。4つのプログラムのうち、DPの2年間のカリキュラムを履修し、所定の試験に合格すると、国際的に認められるIB資格が得られます。現在、世界中の1,800以上の大学で、この資格のスコアを使った入学者選抜が行なわれているのです。そこには、ハーバード大学オックスフォード大学ケンブリッジ大学などの名門大学も含まれます。

また、国内でも入試にIB資格を活用する有名大学が増えています。東京大学では、推薦入試において、推薦要件に合致することを証明する資料の一部としており、筑波大学では、IB資格者のみが対象となる国際バカロレア特別入試を実施しています。その活用方法はさまざまですが、IB資格を持っていることでチャレンジできる幅が広がるのは確かです。

なお、IB認定校で学ぶメリットは大学進学に関することだけではありません。勉強をとおして、学校生活やその後の人生に活かせるスキル・マインドを多く身につけることができます。例えば、IBのプログラムは、下記の「10の学習者像」に基づく資質を生徒たちに身につけさせることを目指しています。この「10の学習者像」をよく見れば、これからの時代に必要なスキルやマインドが多く取り入れられていることがわかるはずです。

探究する人
知識のある人
考える人
コミュニケーションができる人
信念をもつ人
心を開く人
思いやりのある人
挑戦する人
バランスのとれた人
振り返りができる人

(引用元:文部科学省IB教育推進コンソーシアム|IBとは

グローバル化が進み、多様なバックグラウンドを持つ人たちとともに生きていくことになるこれからの社会では、どれも必須の能力と言えるでしょう。

国際バカロレア(IB)認定校に通う大きなメリット3

国内で通える対象校はどれくらいあるの?

現在、日本のIB認定校は75校(PYP実施校38校、MYP実施校18校、DP実施校46校 ※1校で複数のプログラムを実施している場合あり/2019年7月時点)です。年々増えてきてはいますが、当初政府が掲げていた、「2018年までに国際バカロレア(DP)認定校を200校」という目標数値と比較すると、広がりの速度はかなりスローペースといえます。

なお、上記75校には、学校教育法第1条に規定されていない学校も含まれています。それらを除くと、対象校は約半分の38校。とはいえ、その38校は北海道から沖縄まで存在し、区分も小学校から高等学校までと幅広いもの。また、政府はあらためて、「国際バカロレア認定校等を2020年度までに200校以上」という目標を掲げているため、これから選択肢がより広がることも期待できます。

では、既存のIB認定校では、具体的にどんなIBプログラムが展開されているのでしょうか。一例として、MYPとDPの2つのIBプログラムを導入している都内の私立校、開智日本橋中学・高等学校の仕組み・授業内容をご紹介しましょう。

開智日本橋中学・高等学校では、IBプログラムが導入されたコースとして、1〜4年生でMYP、5〜6年生でDPに基づいた授業を受けられる「DLCコース」「GLCコース」の2コースが用意されています。両コースの違いは、入学時点での英語力が前者は問われず、後者は問われるという点です。これらのコースのほか、IBプログラムが導入されていない「LCコース」があり、異なる授業内容が展開されています。

例えば、ある日の2年生の「技術家庭・情報科」の授業では、LCコースの生徒たちは「棚の作り方」のスキルを学びます。それに加え、GLCコースの生徒たちは「問題解決の方法」を学びます。具体的には、「学校のロッカーが使いにくい」という問題提起から始まり、どうしたら使いやすくなるか考える、という内容です。これが、オールイングリッシュで行なわれます。

このように、IB認定校では、学校ごとに工夫を凝らした授業が行なわれているのです。

***
今後、国内でも選択肢の広がりが予想されるIB認定校。お子さまの海外大学への進学を視野に入れた際、もしくは、世界で通用する優れた教育を受けたいと希望する際などには、ぜひ情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。

(参考)
文部科学省IB教育推進コンソーシアム|IBとは
文部科学省IB教育推進コンソーシアム|認定校・候補校
文部科学省IB教育推進コンソーシアム|国際バカロレアの推進に関する提言等
文部科学省IB教育推進コンソーシアム|IBを活用した入試制度
eduNavi|中受ママにこそ知ってほしい! 国際バカロレアの話
EDUBAL|IBを取得するメリット・デメリットって何?
EDUBAL|生徒一人一人の主体性を伸ばす!開智日本橋学園中高のIBコースの魅力とは?【前編】
School-pot|めざすは“ラーニングエンジニア”生徒が学ぶために自ら学ぶ人でありたい
School-pot|2019年8月号 国際バカロレア(IB)について