あたまを使う/理科 2025.8.7

【材料2つだけで超簡単!】失敗しない「バスボブ」の作り方。自由研究・自由工作にも

木野未来
【材料2つだけで超簡単!】失敗しない「バスボブ」の作り方。自由研究・自由工作にも

風呂に入れるとシュワシュワと泡が出る「バスボム」。カラフルで香りもよく、リラックス効果もある人気の入浴剤です。特に小さいおもちゃが入ったバスボムは子どもたちの間で大人気で、「買って買って」とねだられた経験がある方も多いのではないでしょうか。

バスボムがあると子どもも喜んでお風呂に入ってくれますが、毎回買うには少しお値段が気になるところ。でもじつは、100円ショップでも手に入るたった2つの材料で、簡単にバスボムを作れることをご存じでしょうか。

手作りバスボムは簡単に作れるだけでなく、科学実験の要素も含んでいます。「どうして泡が出るの?」という子どもの疑問に答えながら、親子で楽しく学べる絶好の機会になります。

今回は、家庭にある材料で簡単にできるバスボム作りの方法と、その背景にある科学的な仕組みについて詳しくご紹介します。夏休みの自由研究や雨の日の室内遊び、自由工作にもぴったりの内容です。

バスボムの正体|シュワシュワ泡が出る科学的な仕組み

バスボムとは、お湯に入れると泡を出しながらシュワシュワ溶けていく発泡タイプの入浴剤です。英語で「bath bomb」と呼ばれるように、まるで小さな “お風呂の爆弾” のように楽しめる子どもにも大人気のバスグッズです。

シュワシュワの正体は二酸化炭素

あの泡の正体は「二酸化炭素」です。重曹(炭酸水素ナトリウム)とクエン酸が水に反応すると、化学反応によって泡が発生します。これは中和反応という化学反応で、学校の理科の授業でも登場するほど基本的な反応です。

重曹は弱いアルカリ性、クエン酸は弱い酸性の性質を持っています。この2つが水という引き金によって反応すると、二酸化炭素(CO₂)が発生し、あのシュワシュワとした泡が生まれるのです。

発生した炭酸ガスは肌の汚れを浮かせたり、血行を促進したりするとも言われており、ただ楽しいだけでなく、実際に入浴効果も期待できるのが興味深いところです。

バスボム画像

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簡単手作り!「バスボム」の材料と道具

手作りバスボム作りに必要な材料はとてもシンプルです。重曹とクエン酸を2:1の分量で用意するだけ。どちらも100円ショップやドラッグストアで手軽に購入できます。色をつけたい場合は、食紅をお好みでほんの少量追加してください。

基本材料(バスボム5個分)

  • 重曹 … 大さじ10
  • クエン酸 … 大さじ5
  • 食紅(食用色素) … 少量(お好みで)

必要な道具

  • ボウル または ジップ袋(材料を混ぜる)
  • 計量スプーン、または測り
  • 霧吹き(中身は水)
  • ラップ または 型(製氷皿、クッキー型など)

どれも家庭にあるものや、ドラッグストア・100円ショップで手軽に購入できるものばかりです。

重曹とクエン酸

失敗しない!簡単バスボムの作り方

バスボム作りの手順はとてもシンプルです。失敗しないために一番気をつけるポイントは、水をスプレーで少しずつ入れて様子を見ること。「ぎゅっと握るとまとまる程度」がベストです。

手順

  1. 材料を混ぜる
    ボウルや袋の中で重曹とクエン酸をよく混ぜます。食紅を使う場合は、このタイミングで少量ずつ加えてください。
  2. 水分を調整する
    霧吹きで水を1~2プッシュずつ加えて、全体をしっとりさせます。目安は「ぎゅっと握るとまとまる程度」です。
    水を入れすぎると作っている最中に泡が出てしまうので注意!
  3. 形を作る
    ラップを使って丸く握ったり、製氷皿やクッキー型を使ったりして形を整えます。お子さんが喜ぶような動物の形やハート型など、自由に形を作ることができます。
  4. 乾燥させる
    風通しのよい場所で半日から1日ほど置いて、しっかりと乾燥させれば完成です。

乾燥が不十分だと、保存中に勝手に反応してしまうことがあるので、表面がしっかり固くなるまで待ちましょう。小さい子どもは、砂遊び用の小さな型を使うのもおすすめです。

バスボブ見本

手作りバスボムを安全に楽しむための注意点

手作りバスボムを安全に楽しむために、いくつかの注意点があります。

保存について
手作りバスボムは湿気に弱いため、ジップ袋に入れて乾燥剤と一緒に保存し、2~3週間以内に使い切ることが大切です。

色素について
食紅を使用する場合でも、3歳未満のお子さんには使用を控えることが推奨されています。小さなお子さんの肌はとてもデリケートなため、色素によって肌荒れを起こす可能性があるからです。乳幼児や敏感肌の方は、色や香りを付けずに、重曹とクエン酸だけのシンプルなバスボムを楽しむことをおすすめします。

作業中の注意
重曹やクエン酸の粉末が舞い上がらないよう気をつけ、手についた粉はしっかりと洗い流してください。また、小さなお子さんが誤って口に入れないよう、作業中は大人が必ず付き添うことが重要です。重曹やクエン酸は食品添加物としても使われる安全な材料ですが、大量に摂取すると体調を崩す可能性があるため、注意深く見守りながら楽しく作業を進めましょう。

***
たった2つの材料で作れる手作りバスボムは、親子で楽しめる素晴らしい活動です。ちょっとした室内遊びや雨の日の工作時間にもぴったりで、遊びながら学べるのが大きな魅力です。

シュワシュワと泡が出る仕組みを理解することで、身の回りにある化学現象への興味も広がることでしょう。ぜひ親子でバスボム作りにチャレンジして、お風呂タイムを特別な学びの時間に変えてみてください。