子どもに挑戦させたい資格・検定、「理科編その2」です!
前回の「理科編その1」では、自然に親しむ・身近な科学にふれる系の検定をご紹介しましたが、今回の「その2」では、最先端のテクノロジーなどに関連する工業・技術系の資格・検定を中心に挙げていきたいと思います。
夏休みの自由研究のネタやヒントをゲットするきっかけとしてもぜひご活用ください!
無人航空従事者試験(ドローン検定)
近年新しく注目されているテクノロジーの代表格ともいえ、今後さまざまな分野での活用が期待されている無人航空機(ドローン)。ドローンの将来的な可能性に大きな興味関心を持っている人や、実際に操縦したことがあるよ~という人も多いのではないでしょうか。
ドローン検定は、そんなドローン操縦にまつわる知識を評価する検定。試験内容としてはドローンの操縦法や機体構造の知識に加えて、「そもそもどういう理屈で飛んでるの?」という物理学の知識や、安全に航行するための気象学の基本も学ぶことができます。物理や気象といった理科の理論ってちょっと難しそうですが、ドローンという具体的なテーマと結びつけて勉強すれば、興味を持って楽しく学べるはずです。
なお、試験は筆記のみで実技はありませんが、検定とは別枠で操縦技能講習も全国各地で実施されています。かなり人気の検定となっており、定員になった会場は申込が締め切られてしまうので、お申込はお早めに!
【受験資格】4級・3級:特に制限なし 2級:3級合格者 1級:2級合格者
【受験料】4級:3,000円 3級:5,500円 2級:12,000円 1級:18,000円
【試験地】ほぼ全国
【試験日程】5月・7月・9月・11月・1月・3月
【申込期間】試験日の2ヶ月~1ヶ月前頃
【公式サイト】https://drone-kentei.com/
3Dプリンター活用技術検定
なんと! 3Dプリンターの検定なんてものもあるんですね。ドローン同様、さまざまな産業領域での活用が期待される3Dプリンターですが、子どもたちの「夏休みの工作」も3Dプリンターで作られるのが当たり前になるような日も決して遠くないかもしれませんね。
さて3Dプリンターとひとくちにいっても、造形に使われる方法や材料にはさまざまなものがあって、3Dプリンターの種類ごとに、どのような仕組みで造形を行っているのかというのは実はかなり多様です。「こういうモノをつくるにはこの造形法よりもこちらの造形法のほうが向いている」「この造形法にはこんなメリットとこういうデメリットがある」といった特徴が実はいろいろとあるものなんです。そういったことを学べるのがこの検定です。
3Dプリンターの仕組みを通して物理・化学の基礎知識にふれることができるのに加えて、ものづくりにおける課題解決力や多面的なものの考え方、空間認識力などの向上をはかることもできる内容となっていますよ。
【受験資格】特に制限なし
【受験料】8,000円
【試験地】東京・大阪・名古屋・北海道・宮城・福岡
【試験日程】9月・2月
【申込期間】試験日の2ヶ月~1ヶ月前頃
【公式サイト】http://acsp.jp/3dp/
環境社会検定(eco検定)
最近では「食育」ならぬ「エコ育」なんて言葉も出てきているそうですが、これからの時代、子どものころから環境やエコに関する基本的な知識・考え方にふれておくことは確かに重要なことですね。
環境・エコ・エネルギーに関する資格・検定には、かなり専門的な理系知識が必要になる難関資格から、身近なエコを気軽に学べる検定までさまざまなものがありますが、その代表格として挙げられるのはやはり、東京商工会議所が主催するeco検定でしょう。
公式テキストは大学や高校などの環境教育の教材としても活用されており、図版が豊富で子どもでも読みやすい内容となっています。いま地球で起きている環境問題について知るとともに、生物多様性・自然共生の考え方や、エコのためのさまざまな取り組みについて学ぶことで、世界的な環境意識の高まりをみせる現代社会を生きるためのベースとなる教養を身に付けることができるでしょう。
【受験資格】特に制限なし
【受験料】5,400円
【試験地】全国
【試験日程】7月・12月
【申込期間】試験日の2ヶ月半~1ヶ月半前頃
【公式サイト】http://www.kentei.org/eco/
日本謎解き能力検定
ラストにご紹介するのは、理科系の検定というよりは……理系的な思考力・論理力などを高めるよいきっかけとなりそうな、「日本謎解き能力検定」です。
この検定、「リアル脱出ゲーム」などのイベントを企画運営する株式会社SCRAPの手による検定なのですが、暗号解読や論理パズルなどをそのまま検定にしてしまったような内容で、とにかく頭の体操のような感じで面白い! インターネットに接続可能なパソコンやスマホから受験可能で、ひらめき力・注意力・分析力・推理力などをはかる問題が出題されます。獲得スコアによって8級~1級のクラス判定が行われます。
専門的な知識や用語を知っていないと解けないような問題は出題されないので、子どもでも直観力や観察力さえあれば解ける……というより、柔軟な発想をもつ子どものほうがむしろ高スコアを叩き出せるかもしれません!? ぜひ家族みんなで受験してスコアを競い合ってみては?
【受験資格】特に制限なし
【受験料】3,200円
【試験地】インターネット
【試験日程】5月・11月
【申込期間】試験日の2ヶ月前頃~試験日当日
【公式サイト】http://www.nazoken.com/