あたまを使う/プログラミング 2019.11.7

8割以上の親が不安に感じている「プログラミング教育」。その理由とは?

8割以上の親が不安に感じている「プログラミング教育」。その理由とは?

いよいよ、来年度から小学校ではプログラミング教育が必修となります。近頃では子ども向けのプログラミング教室も見かけるようになり、時代の変化も感じます。

ただ、親御さんからすると、「プログラミングってどんなことをするの?」「子どもから質問されても答えられない……」と疑問や心配でいっぱいになるのではないでしょうか。

でも、大丈夫です。この記事を読めば、「そんなに難しく考える必要はない」と安心できるはずですよ。わかりやすくご説明しますね。

「どういうことを行なうのか知らない」親は8割以上

子育てを楽しくする楽天会員のママ・パパ向けメンバープログラム「楽天ママ割」が、子どもを持つ親に行なったプログラミングについてのアンケート調査結果をご紹介しましょう。

「2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されることを知っているか」という問いに対して最も多かった回答は「必修化については知っているが学習指導要領の中身については知らない」で半数以上(59%)。続いて、「知らない」と答えたのが36%。つまり、全体で8割以上の方が「どういうことを行なうのか知らない」という結果が出ています。

また、「プログラミング教育の必修化について不安はありますか?」との問いに対しては、「親である自分が理解できるかわからない」という回答が半数以上を占め(53%)、続いて「事前に何をすればいいかわからない」と答えた方が34%いました。

この結果からわかるのは、「大多数の親が、プログラミング教育へ不安を抱いている」ということです。順応性がある子どもについてはあまり心配していないようですが、“親である自分たちが対応できるか”が心配だと感じている方が多そうです。

SEやプログラマーなど仕事で関わっている方を除けば、ほとんどの方はこれまでプログラミングに触れる機会がなかったのではないでしょうか。そう考えると、不安に感じるのも当然ですね。

「プログラミング」という科目は増えません!

「プログラミング教育が必修化」と聞くと、新たに「プログラミング」という科目ができて時間割に組み込まれて、プログラミング言語を覚えたり、ホームページを作ったりするのでは……と、イメージをする方も多いのではないでしょうか。

実際にはそうではなく、国語や算数といったこれまで行なっている科目の中で無理なく取り込まれることになります。さらに、プログラミング言語を使って云々……という内容ではなく、「身近な生活でコンピュータが使われていることや、問題の解決には必要な手順があることに気づくことを育成する」のが目的とされています。

つまり、コンピュータを問題解決や自分の生活を豊かにするために使おうとする態度基礎的な思考力が重視されることになります。このような力は、よく「プログラミング的思考」と呼ばれます。

そう知ると、たしかにこれからの時代に求められる大切な力だと理解できますし、親である自分も専門的な知識を身につけたほうがいいのだろうか、という心配も無用だとわかりますね。

プログラミングで培われる力とは?

「プログラミング的思考」の必要性やメリットについてもう少し詳しく見ていきましょう。

「教育×IT」をテーマに教育分野におけるIT活用やプログラミング教育について多数取材し、執筆を行なうライターの神谷加代氏は、著書の中でこう指摘しています。

プログラミングがいいのは、誰かから与えられたテーマではなく、自分の作りたいものを作るプロセスの中で、問題解決型の課題に挑むことができることです。(中略)そこには、“こうしなければならない”という決まった正解や、どんな計算をしなければならないというルールもありません。(中略)プログラミング学習では、常に問題と向き合う中で、自然な形で問題解決能力が養われていくといえるでしょう

(引用元:神谷加代&できるシリーズ編集部 (2015), 『子どもにプログラミングを学ばせるべき6つの理由』, インプレス.)

つまり、「ひとつの正解に縛られない、やり方が何通りもある良さ」を体感できると言うのです。

これは、「答えがない問題に挑んでいく」と言われるこれからの時代を生きていくうえで、まさに活用できる体験ではないでしょうか。さらに、プログラミングを通し、「論理的思考力」も身につくといいます。プログラミングは、「物事を整理すること」を身近に体験できるツールなのです。

プログラミングで培われるスキルについては、以下の記事に詳しくまとめてあります。ぜひ読んでみてくださいね。
『2020年度からプログラミング教育必修化! その内容と身につけるべきスキルとは』

未就学児でも楽しめる「Viscuit」

小学生のうちは、親も子どもも専門的な知識を身につける必要はなさそうですね。ただ、「親も子どもと一緒に楽しく頑張る意識でいることが大切」と神谷氏は言います。

そこで最後にひとつだけ、神谷氏がオススメしている“家庭で子どもと一緒に楽しめる”プログラミングツール「Viscuit」をご紹介させてください。

「Viscuit」は無料のプログラミングツールで、入学前の幼児でも楽しんで行なえる内容です。

自分で絵を描き(絵が用意されているものもあります)、「メガネ」と呼ばれるツールの左右の丸にどのように絵を配置するかでプログラミングします。ビスケットでは、文字や数字は使わずに、考えたまま、見たままにできることから初めて触れる人が使いやすいプログラミングツールです。

ご興味のある方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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言葉だけ聞くと、難しく思えて不安に感じるプログラミング。ただ、小学生のうちに重視されるのは「技術」そのものではなく、その「思考法」です。この機会に、親も一緒に楽しみながら学んでいきたいですね。

文/鈴木里映

(参考)
神谷加代&できるシリーズ編集部(2015),『子どもにプログラミングを学ばせるべき6つの理由』,インプレス
こどもまなび☆ラボ|2020年度からプログラミング教育必修化! その内容と身につけるべきスキルとは
EDUPEDIA|なぜ小学校でプログラミング教育が必修化?「プログラミング的思考」を文部科学省の資料から読み解く
楽天ママ割 Mama’s LIfe|2020年プログラミング教育スタート!何から始めればいいの?楽天ママ割メンバーの本音を聞いてみました!
Viscuit