芸術にふれる/アート/デザイン 2019.12.5

材料たったの2つ! 想像力がぐんぐん育つ「X’masデコレーションアート」

後藤和人
材料たったの2つ! 想像力がぐんぐん育つ「X’masデコレーションアート」

子どもたちにとって楽しみなクリスマスがやってきますね! もうクリスマスプレゼントは決まったころでしょうか?

ご家庭によっては、クリスマスツリーをデコレーションしたり、オーナメントを玄関に飾ったりしていることと思います。「サンタさんって、どこから入ってくるの?」「なんで私の欲しいものがわかるんだろう」なんて、かわいく鋭い質問に、親はどぎまぎしている時期ですね(笑)。

さて今回は、そんなクリスマスにぴったりのクリスマスデコレーションアートをご紹介します。あっという間にできてしまうので、たくさん作ってたくさん飾ってくださいね!

サンタクロースが子どもに与える「想像力」

作り方の前に、ちょっとだけサンタクロースのお話をさせてください。

サンタクロースの起源は、4世紀頃の東ローマ帝国・ミラの司教 ニコラオスではないかと言われています(諸説あります)。最初の頃は「赤鼻のトナカイ」も「赤い服」も「大きなヒゲ」もなかったはずですが、長い時間を経てあらゆる国に伝わるなかで、今のサンタクロースのイメージができたようです。なんだか、1,000年以上も続く「世界中を介した伝言ゲーム」のように思いませんか? このように、話が伝わるなかでサンタクロースのイメージやストーリーが変化していったことに、おもしろさを感じますよね。

そんなサンタクロースが「空飛ぶソリ」でプレゼントを届けてくれるクリスマス。お父さんやお母さんと一緒にクリスマスツリーを飾りつけたり、ケーキやチキンを買いに出かけたり――ライトアップされた街の景色も含め、クリスマスは、家族みんなで盛り上がれるイベントのひとつですよね。

そしてクリスマス当日の朝は、サンタクロースからのプレゼントが枕もとに届きます! 絵本やテレビでしか見たことのないサンタクロースからプレゼントが届くというのも、子どもにとっては不思議な出来事。クリスマスは、子どもの頃にしか経験できない「想像力をかき立てるイベント」なのです。

想像力がぐんぐん育つ「X’masデコレーションアート」2

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クリスマスデコレーションアートの作り方

材料

想像力がぐんぐん育つ「X’masデコレーションアート」3

  • マスキングテープ(3種類以上あると◎)
  • うつし紙(トレーシングペーパー)
  • ゲルインクのボールペン(0.5サイズを推奨)
  • 水性カラーペン、毛糸、おしゃれな洗濯バサミなど

作り方

  1. うつし紙は8~10cmの大きさに切ります。A4サイズであれば1/6です。
  2. 想像力がぐんぐん育つ「X’masデコレーションアート」4

  3. お好みのマスキングテープを好きなように貼ります。マスキングテープの切り口で作品の印象が変わるので、ハサミの切り方で遊んでみるのも良いでしょう。細かく切ったマスキングテープをペタペタ貼るだけでもかわいいですね。
  4. 想像力がぐんぐん育つ「X’masデコレーションアート」5

  5. ボールペンを使って、絵を足してみましょう。水性ペンで着色もできますが、色を加えすぎるとマスキングテープの印象が薄れてしまうので、1、2色程度がいいかもしれません。
  6. 想像力がぐんぐん育つ「X’masデコレーションアート」6

  7. 作品を飾ってみましょう。マスキングテープで作品に枠をつけると見栄えがアップします。壁に貼ってもいいですし、毛糸などで作品をつなげて飾ってもかわいいですよ。
  8. 想像力がぐんぐん育つ「X’masデコレーションアート」7

アートには「正解」なんてない! 楽しく試行錯誤しよう

今回の作品のように、特別な材料を準備しなくてもアートはいくらでも楽しめますし、そもそもアートには正解がありません。たとえば、カレーのルーがなければカレーは作れませんが、アート的な観点で考えると、カレーのルーがなかったら味噌を入れて豚汁にしてしまえばいいのです。もちろん、豚汁でなくても、そこから新しいレシピを作ってもいいですよね。

アートにはゴールが無数にあり、どのゴールへたどり着くのかを探すのがおもしろいのです。材料がないことをネガティブに捉えるか、「(使おうと思っていた材料がないから)これを代わりに使ってみよう!」と思えるかどうかが大事。少し大げさかもしれませんが、“ある物” をうまく利用するというのは、「生きる力」を育むことにもつながるのではないでしょうか。

また、制作好きな子どもたちにとっては、イメージした物を形にしたいと思う気持ちが、制作への大きな原動力になっています。そんなときに、親が「汚れてしまうからダメ」「これは使ってはダメ」と言いすぎてしまうと、子どもの制作に向かう気持ちがしぼんでしまいます。

とはいえ、「ダメ」は厳禁ではありません。ポイントは、「使っていい物」「汚していい場所」をはっきりさせておくこと。そして、そのルールは最初に伝えてあげてください。途中からルールが増えたり、変更になったりというのは避けておきたいところ。「自由が一番」というのではなく、お子さまが楽しく試行錯誤しながら制作するために、ルール設定は大切なのです。そのほうが、親御さまも笑顔でお子さまの様子を見守ることができますよね。

想像力がぐんぐん育つ「X’masデコレーションアート」8

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芸術による教育の会ホームページ
「芸術による教育の会」は、5つの事業と60年以上の実績をもとに美術を通して、子どもたちの成長に寄り添います。

お家でビジュツ! 動画で学べる! 作品を掲載できる! どこでもアート!!

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  • インターネット美術教室なので、自宅でレッスンが受けられます。必要な教材は発送します。
  • お子さまに合わせたカリキュラムを作成し、個性を引き出して伸ばします。
  • それぞれの成長段階や個性に合わせた技術指導を行います。
  • YouTubeの動画もあるよ。いろんな工作動画を見て下さい。