音楽をたのしむ/ピアノ 2018.10.25

もうイライラしません! ピアノの練習をしない子どもによく効く7つの “処方箋”

もうイライラしません! ピアノの練習をしない子どもによく効く7つの “処方箋”

ピアノは子どもの習い事の中でも人気が高く、脳の発育にも良い影響があるといわれています。

しかし、自分から「やりたい!」と言ってピアノを習い始めた子どもでも、レッスンが進むにつれて練習を嫌がるようになったり、ピアノそのものをやめたいと言い出すことがあります。そんなときに大切なのは、親がどう対応するかです。

今回は、ピアノを練習しない子どもへの対応や、練習方法、イライラしないコツなどをご紹介します。

1. 「〇分だけ」と時間を決めて練習する

ピアノの上達のカギは、毎日コツコツと練習することだといわれています。しかし、嫌がる子どもを強制的に練習させてもピアノへの嫌悪感が増すばかりです。

そんなときは「〇分だけで良いから、弾いてみようか」と時間を決めて練習することを提案してみましょう。最初は5分程度でもかまいません。こうすることで、子どもも「5分だけなら、やってみよう」とピアノに向き合う可能性が高まります。

また、練習後には「5分弾いただけでも、こんなに上達したね!」と褒めてあげましょう短時間の練習でも成果が出るという成功体験をすることで、子どものやる気につながります

2. 「ピアノの弾き方を教えて」とお願いする

ピアノの「練習」は嫌でも、誰かにピアノを「教える」ことならできるという場合もあります。子どもに対して親が「この曲、どうやって弾くのか教えて」「見本を見せて」とお願いすると、子どもの承認欲求を刺激します

また、人に教えることで「自分はピアノを理解していて、人に教えられる」という自信が持てるようになり、モチベーションアップにもつながります。

子どもにピアノを教えてもらった後は「わかりやすく教えてくれてありがとう!」と感謝することを忘れず、「新しい曲を弾けるようになったら、またお母さんに教えてね」と目標を作ってあげるのも良いでしょう。

3. 家庭全体でピアノを好きになる

子どもがピアノの練習を続けるためには、「ピアノ=楽しいもの」として認識することが重要です。親自身がピアノが好きでなければ、子どももピアノを好きにはなりません。「早く弾けるようになるために練習させなくては……!」と親が焦ってしまっては、子どものピアノに対する気持ちは「ピアノ=苦しいもの、つらいもの」になってしまいます

そうならないように、まずは両親がピアノへの興味や関心を示し、家庭全体でピアノに関わっていきましょう。自宅や車内のBGMとして、クラシックを流してみてはいかがでしょう。クラシックだけでなく、子どもの好きなアニメのテーマソングのピアノアレンジなどもいいですね。

それから、たまには鍵盤のついたピアノ絵本などで遊ぶのもおすすめです。いつもの練習とは違うアプローチですが、「楽しむピアノ」としてはとても効果的ですよ。

4. ひたすら見守る

ピアノを習っている子どもは、自分なりに「次のレッスンまでに練習しなければならない」と理解している傾向にあります。そんな中で親が「ちゃんと練習したの?」と聞いてしまうと、「これからやろうと思っていたのに……」と子どものやる気をなくす原因に。

親としては、どうしても口出しをしたくなりますが、グッとこらえて子どもの自主性に任せてみましょう。大人だって「なんだか今日はやる気が出ないなぁ」なんて日がありますよね。練習しない日が1週間も続くようであればしっかり話し合う必要がありますが、子どものやる気が少しでも見えるのであれば、子どもを信じてあげましょう。

5. ピアノからいったん離れてみる

それまではやる気満々でピアノの練習をしていたにもかかわらず、ある日突然練習を嫌がるようになり、ピアノ以外のことに対しても無気力になってしまうこともあります。

この場合、意欲的だった状態から突然無気力や自己嫌悪に陥る「燃え尽き症候群」になっていることも考えられます。子どもが心身ともに疲れているというサインなので、いったんピアノから離れて、親子でゆったり過ごしてみることも大切です。

十分な休息がとれてリフレッシュできたら、子どもが自ら練習を再開することもあります。

6. ピアノ教室を変える

子どもがピアノの練習を嫌がる原因が、ピアノそのものではなく教室や先生であったというケースも存在します。先生との相性は、その子どもがピアノを好きになるか、続けられるかに大きく影響します。

「ピアノ教室を変える」というと、手続きやら先生への理由説明やら、親としてはいろいろと面倒に感じます。でも子どもにとっては、相性の悪い先生にずっと習い続けるよりも、相性の良い先生に教えてもらう方がずっといいですよね

また、グループ形式のレッスンの場合は、他の生徒と相性が合わないことからピアノに抵抗感を覚えている可能性もあります。この場合、子ども本人からはなかなか言い出せないことも多いので、レッスンに付き添うなどして子どもの様子を見てみましょう

7. 子どもに完璧を求めない

親は無意識のうちに子どもに完璧を求めがちです。しかし、子どもは成長の途中であり、完璧にできなくても当たり前です。

気分によって練習したい日もあれば、したくない日があるのも当然で、それは大人にも言えることです。親は「せっかくピアノを習っているのだから、毎日練習しなきゃダメ!」「次のレッスンまでに、この曲を弾けるようにならないと!」と考え、子どもが練習をしないことに対してイライラするときもあるでしょう。

しかし、そのイライラは子どもにも伝わり、ますます練習が嫌になることもあります。「誰しも完璧ではない」ということを念頭に置いて子どもに接してみると、子どもにも変化が訪れるかもしれません。

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ピアノは家庭での取り組み方が重要視される習い事のひとつです。親の対応次第で、子どものピアノに対する考え方や意欲が変わります。ピアノが子どもにとってポジティブなものであり続けるように、親の立場からしっかりとフォローしていきましょう。

文/田口るい

(参考)
PTNA|ピアノとコーチング 第18回 燃え尽き症候群
ベネッセ教育情報サイト|[習い事入門]ピアノ:続けさせる覚悟できていますか?【前編】
ベネッセ教育情報サイト|子どもに「~しなさい」と言わない効果[やる気を引き出すコーチング]
Music Lesson Lab|子どものピアノレッスン ママのお悩み相談~毎日練習させるコツが知りたい~