からだを動かす/外遊び・中遊び/運動能力 2026.3.11

「公園、つまらない」と言う子が変わる。親がやめた “3つのこと”

編集部
「公園、つまらない」と言う子が変わる。親がやめた “3つのこと”

「公園に行こう!」と誘っても「つまらない」。せっかく連れて行ってもベンチに座ったまま。ほかの子は楽しそうに走り回っているのに、なぜうちの子だけ……?

じつはその原因、親の「善意」にあるかもしれません。自然体験と子どもの発達を研究する専門家は、「親が3つのことをやめるだけで、子どもは自分で遊び始める」と言います。明日の公園で試せる、シンプルすぎる方法とは?

やめること①:「なにして遊ぶ?」と聞くのをやめる

公園に着いたら、親はまず「5分」黙る

公園に着くと、つい「なにして遊ぶ?」「あっちに遊具あるよ」「鬼ごっこする?」なんて声かけしていませんか?

「自然体験が子どもの発達に及ぼす影響」を研究テーマとする石﨑一記氏は、「これをやめてください」と言います。日本シェアリングネイチャー協会の指導者養成委員も務め、子どもと自然をつなぐ実践研究を長年続けてきた石﨑氏によれば、いまの子どもの多くは「なになにで遊ぶ」に慣れていて、「どこどこで遊ぶ」ことが苦手になっているそう。

何もない公園に行っても、最初は遊べないかもしれない。でも放っておけば、子どもは自分で遊びを見つけます。

【「なにして遊ぶ?」と聞かない!】

  • 「なにして遊ぶ?」と聞かず、「ママはあそこのベンチで休んでるね」と伝える。
  • ベンチに座って、好きな本を読む。または「風が気持ちいいね」とつぶやいてみる。
  • 子どもが「つまらない」と言っても「そっか」で終わらせ、5分は何も言わずに待つ。

最初の数分はボーッとしているかもしれません。でもしばらくすると、地面の石ころを拾い始めたり、アリを眺めたり、自分なりの「おもしろいもの」を見つけ始めます。

子どもにとっての遊びは、自分から環境に働きかけることで生まれるもの。親が先回りして「遊び」を提案してしまうと、子どもは「自分で見つける力」を使う機会を失ってしまうのです。

困難を乗り越える力を育む03

やめること②:遊び道具をもっていくのをやめる

おすすめは「手ぶらで公園」!

「公園に行くならボールもっていく?」「フリスビーある?」と、つい道具を用意していませんか? 石﨑氏は、これもやめたほうがいいと言います。

子どもが「ボールがほしい」なんて言っても、そこらにある松ぼっくりでも与えればいい。そうすれば子どもは、キャッチボールなんかよりよっぽどおもしろい遊びを考え出すのだそう。

実際、道具がないと子どもはまわりにあるものを「遊び道具」に変換し始めます。葉っぱを拾い集めてお店屋さんごっこが始まったり、枝で地面に絵を描き始めたり。これこそが、子どもの創造力や工夫する力を育てる瞬間です。

【手ぶらで公園に行く!】

  • どうしても道具をもっていくなら「1つだけ」。
  • 子どもが「ボールがほしい」と言ったら、「代わりになるもの探してみよう」と提案。
  • 親自身が「このどんぐり、形がおもしろい!」と拾ってみる。子どもは親が楽しんでいる姿を見て、「こうやって楽しむんだな」と感じます。

全国にスポーツスクールを展開するリーフラス株式会社の市川雄大氏によれば、もし器具を用意するなら、フラフープ、なわとび、一輪車など普段使わない筋肉や動きを引き出すものがおすすめとのこと。

こうした器具を使った運動では、普段は使わない筋肉を使ったり日常的には行なわない動作をしたりするので、体全体をバランスよく鍛えられるそうです。

でも、まずは「手ぶら公園」。試してみてください。

【屋外&屋内遊び10選】

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やめること③:「遊ばせよう」とするのをやめる

「外遊びが子どもにいい」という思い込みを捨てる

「外遊びは子どもの発達にいいから、させなきゃ」。こう思っていると、子どもが遊ばないときに焦ってしまいます。

石﨑氏は、「『いい子に育てるために外遊びをさせる』という発想をやめましょう」と言います。親が外遊びが子どもの情操にいいなどと考えて、子どもの意志とは関係なく外遊びをさせようとする。それでは単なる作業、あるいは課題になってしまい、おもしろいわけがないのです。

【こんな風に考え方を変えてみる】

  • ❌「外遊びさせなきゃ」→ ⭕「公園でのんびりしよう」
  • ❌「遊ばせる時間」→ ⭕「親子で外にいる時間」
  • ❌「何か遊びを見つけなきゃ」→ ⭕「ボーッとしててもOK」
  • スマホで写真を撮りながら散歩する、冷蔵庫の残り物をバスケットに詰めて外で食べるなど、「親自身が楽しむこと」をする

日曜の朝、ちょっと遅めに起きて冷蔵庫の残り物をバスケットに詰めてもって行って、外で食べる。それだけでも「子どもにとってはスペシャルな体験になる」と石﨑氏。遊具で遊ばなくても、走り回らなくても、親と一緒に外にいる。それだけで十分なのです。

親が楽しむことで親自身のストレス解消にもなる。当然、子どもに優しくできる。実際、親子向けのネイチャーゲーム体験イベントでは、最初は親は子どもにやらせて自分は後ろで腕組みをしている。でもそのうち親が子どもを押しのけてやるようになる、と石﨑氏は笑います。こういうイベントは大成功だということです!

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公園で楽しむ子どもたち

明日の公園で試せる「3つのやめどき」

今週末、試してみてください

  • ①「なにして遊ぶ?」と聞くのをやめる → 5分黙って待つ
  • ②遊び道具をもっていくのをやめる → 手ぶらで行く
  • ③「遊ばせよう」とするのをやめる → 親が勝手に楽しむ

子どもが「外遊びしない」と悩んでいるなら、この3つを試してみてください。

親が「やめる」ことで、子どもが「始める」。今週末、だまされたと思ってやってみませんか? 「公園、つまらない」が「もっと遊びたい!」に変わるかもしれません。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 公園に着いて何分くらい待てばいいですか?

A. まずは5分程度、何も言わずに待ってみましょう。最初はボーッとしているかもしれませんが、しばらくすると子どもは自分でおもしろいものを見つけ始めます。焦らず、子どもが環境に働きかけるのを見守ってあげてください。

Q2. 「つまらない」と言われたらどうすればいいですか?

A. 「そっか」と受け止めるだけでOKです。「じゃあ何して遊ぶ?」と聞いたり、遊びを提案したりせず、そのまま見守りましょう。子どもは自分で遊びを見つける力をもっています。

Q3. 手ぶらで行って本当に遊べますか?

A. むしろ手ぶらの方が、子どもの創造力が発揮されます。葉っぱ、どんぐり、松ぼっくり、石ころなど、公園にあるものが全て遊び道具になります。道具がないからこそ、子どもは工夫して遊ぶ力を身につけられるのです。

Q4. 親も一緒に遊んだ方がいいですか?

A. 「遊ばせる」のではなく「親自身が楽しむ」ことが大切です。ベンチで本を読んだり、写真を撮ったり、親がリラックスして楽しんでいる姿を見せることで、子どもも「こうやって楽しむんだな」と学びます。

***
「外遊びしない」という悩みの多くは、実は親の “善意” から生まれていたのかもしれません。でも、その善意を少し手放すだけで、子どもは自分で遊びを見つけ始めます。

「なにして遊ぶ?」と聞かず、道具をもたず、遊ばせようとしない。たったこれだけ。親が「やめる」ことで、子どもが「始める」。その瞬間を、ぜひ見守ってあげてください。

(参考)
STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「外遊び」は有能感や自己肯定感を伸ばす――でも、効果のほどは「親次第」
STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「公園遊び」に道具は必要ない――外遊びは「なにもないところ」から始めよ
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