WBCの試合中継、お子さまと一緒に見ていますか?
「どうせ子どもにはルールがわからない」と思っているなら、少しだけ考え方を変えてみてください。試合のルールより、もっと大切な “宝もの” がそこに隠れているかもしれません。
「ねえ、ベネズエラってどこ?」
このひとことが生まれたとき、いつものリビングはそのまま「世界地図の旅」の出発点になります。子どもの好奇心は教科書のなかではなく、”気になること” から育ちます。そしてWBCは、世界の国々への好奇心を自然に引き出してくれる、最高のきっかけです。
試合が始まる前に、ベネズエラのことを少しだけ知っておきましょう。お子さまに話してあげると、試合の見え方がぐっと変わります。

目次
ベネズエラってどんな国?子どもに話してあげたい3つのこと
①南米にある、情熱あふれる国
ベネズエラは南アメリカにある国で、日本からは地球をぐるっと半周した反対側にあります。人口は約2,600万人。カラカスという首都は標高約900mの盆地に広がる都市で、北側には標高2,200mを超えるアビラ山がそびえ立ち、その山を越えるとすぐカリブ海というダイナミックな立地にあります。
先住民・スペイン系・アフリカ系など、さまざまなルーツを持つ人々が長い歴史のなかで混ざり合い、独自の音楽や食文化を育ててきた国です。国民性はとにかく明るく、情熱的。それはグラウンドでの選手たちの姿にも、よく表れています。
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②アレパという「ソウルフード」がある
お子さまに「ベネズエラの人は何を食べているの?」と聞かれたら、こう教えてあげてください。「アレパっていう、トウモロコシのパンだよ」
とうもろこしの粉を水でこねて焼いた丸いパンに、チーズやお肉、豆をはさんで食べます。シンプルだけど栄養たっぷりで、朝ごはんにも夜食にも登場する「家庭の味」。グラウンドで躍動する選手たちも、幼いころからこのアレパを食べて育ってきたはずです。
「あの選手もアレパ食べてたのかな」と思いながら見ると、なんだか親しみが湧いてきます。
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③石油が「野球大国」を生んだ
「南米なのに、なんで野球なの?サッカーじゃないの?」
これは大人でも不思議に思う、とても面白い問いです。じつは、その答えは「石油」にあります。
もともと19世紀末にキューバ人などによって伝えられていた野球文化が根づき、20世紀の初め、ベネズエラで大きな油田が見つかりました。掘り出すためにアメリカ人の技術者がたくさん移住してきて、彼らが余暇に野球を楽しんだのです。こうして、ベネズエラ全土に野球が広まっていきました。
ブラジルやアルゼンチンがサッカーに夢中になっていた時代に、ベネズエラは野球という「自分たちの強み」を磨き続けました。その結果、現在まで多くのMLB(米大リーグ)選手を輩出する、世界有数の野球大国になっています。

観戦前の「5分間」で、親子の会話が変わる
試合が始まる前に、お子さまと一緒にこんなことをしてみてください。
① 地図でベネズエラを探す
② 選手の名前を一人覚える
③ 「もし行けたら何を食べたい?」と聞いてみる
スポーツ観戦は「見る」だけでなく、「話す」ことも子どもの学びになります。勝敗だけでなく、試合を通して「世界には色々な人がいる」と感じることが、子どもの好奇心を育てる第一歩です。
よくある質問(FAQ)
Q. 小さい子どもでも、外国の文化に興味を持てますか?
A. 食べ物や音楽など、感覚で楽しめるものから入ると、小さな子どもでも自然に興味を持ちます。「アレパってどんな味かな?」「食べてみたいな」という会話だけで十分です。知識として教えようとするより、一緒に”旅している気分”で話してあげると、子どもの世界観が広がっていきます。
Q. WBCを通じた「子どもとの学び」、他にどんな工夫ができますか?
A. 試合後に対戦国の料理を一緒につくったり、図書館でその国の本を借りたりするのがおすすめです。スポーツ観戦をきっかけに、地理・食文化・言語への興味が広がっていきます。
*1 Baseball-Reference|Players by birthplace: Venezuela
*2 MLB.com|Ronald Acuña Jr. Stats
*3 UNHCR|Venezuela Situation









