教育を考える 2021.5.11

「親子〇〇」で学習習慣を手に入れよう! 15分×3セットの “超効果的” 勉強法

編集部
「親子〇〇」で学習習慣を手に入れよう! 15分×3セットの “超効果的” 勉強法

親が何度も「勉強しなさい」と言い続け、やっと勉強を始める子どもに毎日イライラしていませんか。子どもはいつになったら自分から勉強してくれるのでしょう。

千葉大学教育学部附属小学校教諭の松尾英明氏は、親から「勉強しなさい」と言われた子どもが、やる気を出して勉強し始めたというような例は、いままで一度も見聞きしたことがないと話します。

今回は、親が「勉強しなさい」と言わなくてもすむようになる、学習習慣のつくり方をご紹介します。

「勉強しなさい」が効かなくなる10歳

低学年のうちであれば、親の言うことを聞いて素直に勉強する子どもも多いでしょう。しかし、小学3、4年生あたりから、親の「勉強しなさい」が効かなくなってきます。学習面のつまずきや、親への反抗的な態度を表す「10歳の壁」という言葉が話題になるように、この時期の子どもは少々扱いにくくなるようです。

子どもは10歳頃から、自分の考えで行動を起こしてみたいと思い始めます。親に依存した状態から抜け出したいと考えているので、たとえ親の意見に納得していたとしても、つい反抗してしまいます。

ですから、「勉強しなさい」という親の言葉に、本当は「そうだよな、そろそろやらないとまずいな……」と思っていても、「いまやろうとしてたのに、お母さんに言われたからやる気が失せた!」などと言い返してくるのです。だからといって、「もうゲームは禁止」「毎日1時間以上は勉強しなさい」などと言うのはちょっと待ってください。

アンガーマネジメントの専門家である本田恵子氏は、10歳頃の子どもについて「ルールで縛りつけすぎないように注意しなければならない」と述べています。大人になろうと成長しているこの時期の子どもに、親の理想を押しつけてしまうと、独自性のない大人に育ってしまうとのこと。

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子どもが自ら学習に向かう方法がある!

とはいえ、「勉強しなさい」と言わなくなったら、子どもの成績が下がってしまうかもしれない……と心配する親御さんも少なくないでしょう。小学3、4年生になると、学習内容がぐっと難しくなり、「伸びる子」と「伸び悩む子」の差がはっきりしてきます。1、2年生までは好成績がとれていた子でも、急にテストの点数が下がることも。

『子どもの「10歳の壁」とは何か?』著者である渡辺弥生氏によると、「りんごが3個」などと具体物で表されていた算数の問題が、急に○(丸)や□(四角)という抽象的なものに変わってしまい、理解できなくなってしまう子どもも多いのだとか。

また前出の松尾氏は、「伸び悩む子」の多くは、「親に言われたから勉強をしていた」「本当はやりたくないけど、親に命令されると従ってしまう」といった低学年時期を過ごしていると指摘します。自分の意志で勉強をしていないので、学年は上がっても勉強へのモチベーションは低いまま。だから、10歳頃に「自分の行動は自分で決めたい」という気持ちが芽生えてくると、「やりたくもない勉強をするのはいや」と、親に反抗するようになるのです。

一方「伸びる子」は、「子どもが勉強したくなるような環境」を親が整えているので、自ら学習に向かう力をもっています。ですから、「今日は疲れているけど、せめて算数だけは復習しておこう」といった自己コントロールが可能になるのです。どうやら10歳頃からは、親がガミガミ言うよりも、子どもの自主性を尊重して学習を進めていくほうがよさそうです。そこでおすすめしたいツールがあります。

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「親子スタキャス」で学習を習慣化しよう!

そのツールとは、StudyCast(スタディキャスト)。株式会社ベネッセコーポレーションの通信講座『進研ゼミ』が無料で提供する “勉強通話” アプリです。主として中学生・高校生が友だち同士で使うアプリですが、じつは親子で使うのにとても便利。アプリ内に勉強部屋(キャストルーム)をつくるだけで、別の場所にいるお父さんお母さんと、音声・カメラを通じてつながることができます

たとえば親子で「17:00から勉強する」と決めたら、【キャスト予約機能】で学習予定日時を設定。すると、予約の時間にスタキャスから着信があります。時間になったら、それぞれの端末で親子スタキャススタート!

目の前に子どもがいると、つい余計なことまでガミガミ言ってしまう親御さんも、画面越しならじっと見守ることができるようです。そして、子どもも親からあれこれ言われずに勉強できるので、集中力も上がり、学習効率もアップします。

「毎日17:00から」「月曜日は18:00から、ほかの曜日は17:00から始める」など、一週間単位で親子スタキャスの時間を決めておけば、学習習慣もつきやすいはず。また、親に対して反抗的になってきたというお子さまだけでなく、以下のような状況にもぴったりです。

  • 子どもは家にいるけど、親はキッチンで家事が忙しい。
  • 学校から子どもが帰ってきたけど、親はまだ会社。
  • テレワーク中なので、〇時までは宿題を見てあげることができない。

集中して勉強できる「親子スタキャス」の使い方

親子スタキャスは、子どもにとっても嬉しいメリットがたくさん。

【メリット1】ひとりでは進まない勉強も、お母さん(お父さん)が見守っていてくれるからいつもより集中できる。
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【メリット2】わからないことがあったら、その場でお母さん(お父さん)に聞くことができる。
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【メリット3】「15分 × 3セット」の集中学習メソッドで、メリハリをつけて学習に取り組むことができる。
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【メリット4】教科別×期間別に学習時間の自動レポートが出るので、学習内容や時間を確認できる。
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では、スタキャスを利用したときのスケジュールを見てみましょう。
※実際の利用者の使い方を参考にしています

【ケース1】親に時間がなく、子どもの勉強を見てあげられず困っている

<A君の使い方>
15:45 帰宅。会社で働いているお母さんに「ただいま」メール。
17:00 親子スタキャススタート。まずは17:15まで集中して塾の宿題をやるぞ!
17:15 ちょっと時間が足りなかった。5分休憩を入れて、もう15分頑張ってみる。
17:35 間違えた問題があった。5分休んだら、残り15分でクリアしよう。
17:55 間違えた問題も完璧に理解できたぞ。お母さんも仕事頑張って!

お母さんからのコメント
会社から帰宅したあとは食事の準備で忙しく、勉強を見てあげられる時間がありませんでした。塾がない日は本人ものんびりしてしまうようで、「なんで夕方にやっておかなかったの!」「だって……」と、けんかになることもしばしば。でもスタキャスを使うようになってからは、自分からすすんで勉強してくれるので助かっています。遠隔で学習する姿を見守ることができるのもいいですね。

【ケース2】親に時間はあるけれど、つい口を出しすぎてけんかになる

<Bさんの使い方>
17:45 ピアノ教室から帰宅。少し休憩しよう。
18:15 親子スタキャススタート。私は自室で、お母さんはキッチンで。
18:30 わからない問題があった。5分休んでから、スタキャスでお母さんに教えてもらう。
18:50 ラスト15分! ひと休みしてもう1ページやっちゃうから見ててね。
19:10 3セット勉強できたよ。お母さん、教えてくれてありがとう! 今日のご飯はなに?

お母さんからのコメント
スタキャスを使う前は、「早く宿題をやりなさい!」「いまやろうと思ってたのに、そんな言い方しないでよ!」といった口喧嘩ばかりしていました。でも、スタキャスをつなぐようになってからは、自分から勉強するようになったので、私もガミガミ言わなくなりました。学習レポートで「どの教科を何時間勉強したのか」を確認できるのもいいですね。

 
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松尾氏は、「勉強しなさい」なんて親はひとことも言っていないのに、きちんと勉強する子は一定数いると話しています。そのような子どもの親の共通点は、やはり、子どもが勉強するようにうまくリードしていることなのだそう。

「何時からスタキャスする?」「お母さん、今日も〇〇君とスタキャスするのが楽しみだな」など、スタキャスを使うことで子どものやる気をうまく引き出すことができるでしょう。なにより、「勉強しなさい」という言葉がけが不要になるので、親自身のイライラが減るはずです。親子関係もぐっと改善されますよ。

記事制作協力:株式会社ベネッセコーポレーション

(参考)
STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「勉強しなさい」といい続けたら将来どうなる!? 子どもの才能を摘まないために――
STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「10歳の反抗期」に親がすべきこと。子どもは親の思いどおりには育たない!
STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「10歳の壁」ではなくて「10歳の飛躍」! 親が我が子の10歳をもっと面白がるべき理由
ウワサの保護者会|10歳ごろのプチ反抗期 <番組内容>
東洋経済オンライン|中学受験「高学年で伸び悩む子」の典型パターン