子どものころから活発で、体操が大好きな少年だった田中光さん。1996年のアトランタオリンピック体操競技に出場。オリンピックの舞台で新技を成功させ、その技は自身の名前から『TANAKA』と認定されるなど活躍しました。
現在は、流通経済大学で幼少児教育・健康教育・介護予防などをテーマとした研究を行う他、体操教室にて子どもたちに体操指導を行っています。
今回は、そんな田中さんに、運動能力の発達に大事な時期に育てたい「ジャンプ力」「バランス感覚」「支持力」に焦点をあてて、体操をやっている子も、これからはじめたいと思っている子にも、自宅で親子で楽しみながらできる簡単運動プログラムを紹介してもらいました。
第10回~第12回は【支持力系プログラム】をお送りします。支持力とは、自分の身体を支える力。外遊びが少なくなった現代では、ぶら下がったり、身体を支えたりする運動経験が少なくなっています。身体を上手にコントロールするためには、上半身の筋力が必要です。さあ、挑戦してみてくださいね!
支持力を育てるプログラム(2)【おしりをあげて開脚支持】
1. 足を開いて、足首を両手で持って身体を支えましょう
子どもが上手に身体を支えられないときは、親が後ろから支えてあげましょう
構成◎田口久美子 写真◎榎本壯三
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せめて膝の裏くらいまで手が届くようにと思っていましたが、やはり膝寄りの太もも止まりでした。その点、子どもたちの身体は柔らかいですね! 最初はできなくても、何度かくり返すうちに、少しずつ足が伸びて、手の位置も足首に近くなっていきました。残すはあと2回! 子どもたちに少しでもいいところを見せたいと思っています。