あたまを使う/国語 2018.4.4

子どもたちにとって「字」は一生もの! 正しい書き順で丁寧に「字」を書く方法

編集部
子どもたちにとって「字」は一生もの! 正しい書き順で丁寧に「字」を書く方法

宿題やお友だちへの手紙など、子どもが書いている字を見たとき、「こんなミミズが這ったような字を書くのか……」「もっと丁寧に書けばいいのに!」と感じたことはありませんか?

「字を書く」ことは、大人になってからも必要です。字が汚いと、書類記入のときなどいやな気持ちになることがあります。我が子には、そんな思いをさせたくないと考えるのが親心。

今回は、きれいな字が書けるようになるポイントをご紹介します。

“字がうまく書けること”と“学力”の関係

最近の研究で、脳が発達中である子どもは、字を書くこと自体が脳を活性化させるということがわかっています。ではミミズが這ったような字でも、字を書いてさえいれば脳にいいのかというと、そうではないようです。

フロリダ国際大学のローラ・ダインハート准教授は、“字がうまく書けること”“学力が高いこと”には、相関関係があると発表しています

その理由は、「先生にとって字がうまい子の提出物は読みやすいので、いい点数をもらいやすい」ということ、そして「まだ字がうまく書けない子は、文字をきちんと書くことに意識が集中してしまうので、自分が書いている内容に注意が向かない」からだそうです。

たしかに我々大人であっても、ご祝儀袋など、丁寧に書かなければいけないときなどは、意識を集中させて字を書きますよね。このときは、字を書くことに集中していますから、ほかのことなんて考えられないのではないでしょうか。

子どもたちが早く「きちんと書くこと」以外に意識を向けられるように、字はうまく書けたほうがいいのですね。

字を上手に書くコツ

すでにひらがな・カタカナをマスターしている子、まだカタカナは書けない子、もう漢字を書ける子など、その子どもによって書ける字は違うかもしれません。しかし、字を上手に書くコツは同じですので、参考にしてみてくださいね。

1. 鉛筆の選び方
まずは子どもの筆圧にあった鉛筆を選びましょう。昔と違い、現在は2B以上の鉛筆が推奨されているようですが、子どもの字が太すぎたり濃すぎたりするようであれば、HBの鉛筆を選んでみてください。逆に字が薄いようであれば、2B以上の鉛筆がおすすめ。またツルツルとした円形の鉛筆より、三角や六角など角のある鉛筆の方が握りやすいです

2. 鉛筆の正しい持ち方
鉛筆を正しく持つことで、字の「とめ・はね・はらい」や、線の運びがしやすくなるため、字をうまく書くことができます。根気強く正しい持ち方を教えるのは大変ですが、持ち方を間違えたままでは上手な字を書くことはできません。

大手文房具メーカーであるトンボ鉛筆は、幼児の鉛筆の持ち方をHPで以下のように紹介しています。

【ポイント1】
人さし指はえんぴつの先から25ミリのあたりに置きます。親指は人さし指より少し後ろに置き、中指を人さし指より前に出して、3本の指で軽く持ちます。薬指と小指は中指に沿わせて軽く曲げます。
【ポイント2】
人さし指に沿わせてえんぴつを持ちます。
【ポイント3】
えんぴつを正しく持つと、自然とえんぴつの軸は紙に対して50度〜60度になります。えんぴつの軸は紙と直角ではなく、右に約20度傾けます。

(引用元:株式会社トンボ鉛筆|ippo! えんぴつの正しい持ち方

3. 正しい姿勢で書く
背筋を伸ばしイスに座ります。顔は机から離し、両腕は開きすぎないように気をつけましょう。そして両足の裏をしっかりと床につけることも大切です。また、猫背は肩や首に負担がかかってしまうので、集中力がとぎれる原因となります。普段から、できるだけ背筋を伸ばして座る習慣をつけましょう。

4. 正しい書き順で書く
書き順のとおりに字を書くことで、バランスが整えられて比較的きれいな字になります。小学校の国語のテストなどでも「書き順」の問題は出題されるので、正しく覚えておく必要があるでしょう。

5. 丁寧に書く、くり返し練習をする
字が汚くなる原因は、感覚だけで殴り書きをしてしまうから。一字一字を丁寧に、ゆっくりと練習することで、その字の形をしっかり理解することができます。また、すぐに書けるようにならなくても、何度もくり返し練習することが大切です。

子どもの「字」のために親ができること

子どもが毎日楽しく字が書けるように、私たち親はなにをすればよいのでしょう。

『小学生の学力は「ノート」で伸びる!』の著者である親野智可等先生は、「丁寧に字を書きなさい」などと親が何度も叱っていると、子どもが勉強自体を嫌いになってしまう可能性があると言います。

それに、「もっと丁寧に字を書きなさい」という叱り方は、具体性が薄いため、子どもが何をしたらいいのかわからなくなるのだそう。それよりも、〇〇ちゃんが書いている「う」は「ろ」に見えるなど、その字を読む人からどう見えるかを具体的に教えてあげましょう

また、“できないことを見つけて指摘する”よりも、“できたときに褒める”ことで、子どもは「お母さんに褒められたから、また〇〇しよう」と考えます。「うわ~、よい姿勢だね!」や「正しい持ち方ができてるね、すごい!」「この前は間違えてたのに、書き順バッチリだね~」など、親や先生に喜んでもらえる褒めてもらえる、という状況は、子どものやる気を育てます

***
正しい書き順で、きれいな字を丁寧に書くことは、大人であってもなかなか難しいことです。実際に編集部で書き順チェックをしてみたところ、なんと間違いを発見してしまいました……。カタカナの「ヲ」や「ヒ」、ひらがなの「も」、「や」などは、間違えて覚えている大人が多いそうです。子どもたちに教える前に、こっそりチェックしてみることをおすすめします。

(参考)
東洋経済ONLINE|「手書き」が上手い子は、学力も伸びやすい
YOMIURI ONLINE|濃い「2B」や「B」主流に…鉛筆
株式会社トンボ鉛筆|ippo! えんぴつの正しい持ち方
brother|【小学校で自慢できる!】きれいな字を子どもが書けるようになる5つのポイント
マイナビウーマン子育て|子どものひらがなの練習はいつから?おすすめの練習法や教材などについて
ベネッセ教育情報サイト|雑で読めない子どもの字 改善のコツは、声かけにあり!?