2019.3.3

一杯の「カルピス」づくりが親子の絆を深めて子どもの自主性を育むきっかけになる!

編集部
一杯の「カルピス」づくりが親子の絆を深めて子どもの自主性を育むきっかけになる!

全4回でお届けした「カルピス」(アサヒ飲料株式会社)へのインタビュー。「カルピス」が優秀な食育ツールとして認められていること、そして出前授業「『カルピス』こども乳酸菌研究所」についてたっぷりとお聞きしてきました。

最後に、アサヒ飲料(株)が会社として目指す食育の未来や、子どもの健康を守るため日々一生懸命頑張っている親御さんに向けてメッセージをいただきました!

親子のコミュニケーションを育むための「食育」

ーーアサヒ飲料(株)が考える食育とは?

佐野さん
アサヒ飲料は今、売り上げや利益といった財務的な価値だけではなくて、「社会的な価値」を生み出す企業を目指しています。具体的には「5つのの重点領域」を定めていて、「健康」「環境」「コミュニティパートナーシップ」「サプライチェーンマネジメント」そして『食育』の活動を通して社会に貢献することを目標としています。

食育活動では、未来を担う子どもたちに「カルピス」などの商品ブランドを通じて食育の知識や「考える力」を伝え、子どもたちの成長をサポートしたいと考えています。その取り組みとして、柱になるのが「『カルピス』ひなまつりプレゼント」「『カルピス』こども乳酸菌研究所」、さらに食育の親子イベントでは、食を通じた親子のコミュニケーションにつながる機会を提供しています。

「『カルピス』ひなまつりプレゼント」では、食を通じた季節行事の楽しみも一緒に伝えていきたいと思っています。最近では季節行事に触れる機会も減り、なかなか行事食を味わうきっかけがないお子さんもいらっしゃいます。そこで、「カルピス」を通じて、古くから日本に伝わる食や行事食を楽しんでもらうお手伝いができれば嬉しいですね。また「『カルピス』こども乳酸菌研究所」では、乳酸菌や発酵といった我々が今まで蓄積してきた知見を通じて、お子さまたちに学びを提供したいと考えています。

ーーアサヒ飲料(株)がとくに重視している栄養についてお聞かせください。

佐野さん
弊社は飲料会社ですので、基本的には栄養は普段の食事でしっかりと摂ってもらうことを推奨しています。飲料は、食事からの栄養を前提として健康のバランスをとることをサポートするものだという考えです。

しかし、乳酸菌の秘められた力にはまだまだたくさんの可能性があります。たとえば血圧を下げたり、体脂肪を燃やしたりと、そういった機能を活かした商品も展開しているので、目的に合わせて摂取していただければと思います。

また、弊社では「いくら健康的な商品を取り扱っていても、社員が不健康だったら説得力がないよね」ということで、「健康チャレンジ!」という活動を実施しています。「社員自らが健康であることで、我々の飲み物を通じてお客さまに健康的な価値を届けたい」というスローガンのもと、ウォーキングキャンペーンやスニーカー通勤を推奨するなど、全社をあげて取り組んでいるところです。

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あれもこれも、おなじみの商品がずらりと並びます。気づかないうちに家族みんながお世話になっているのでは?

子どもの知的好奇心を育てる3つのポイント
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親も子も楽しみながら取り組める食育を目指す

ーー普段の食事やおやつの時間を通して、子どもたちに育まれるものは何であるとお考えですか?

佐野さん
内閣府が発行している食育ガイドにおいて、『食育で育てたい食べる力』として「心と身体の健康を維持できる」「食べ物の選択や食事づくりができる」「感謝の心」などの項目が挙げられています。その中に含まれる「一緒に食べたい人がいる」つまり『社会性』を育む力というテーマに、アサヒ飲料として何かお役立ちできるのでは、と考えています。

具体的には、共に食べると書いて『共食』をテーマにして、家族団欒の時間から家族の絆が育まれるといったことを食育活動の柱にしています。一緒につくって一緒に飲む「カルピス」が、そのような点からもお子さんの社会性を育む一助になっていれば嬉しいです。

また、近頃では「孤食」などということも問題視されています。ひとりで食べるおやつと、お母さんに見守られながら食べるおやつ、また兄弟と一緒に食べるおやつ、それぞれ違う味わいがあると思います。その中でも、一緒に向き合って食べることによって会話も弾み、コミュニケーションを深める手助けをしてくれるのがおやつの役割でもありますよね。

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楽しい食事やおやつの時間は、子どもが大人になっても忘れられない大切な思い出になります。(佐野さん)

ーー最後に、お子さんの「食」についてお悩みの親御さんに向けてメッセージをお願いします。

佐野さん
私自身の経験として、子どもの離乳食が進まずに悩んだことがあります。せっかく一生懸命つくっても一口も食べてくれないってすごく辛いですよね。ほかにも、少食であるとか好き嫌いが多いとか、お子さんの食についてお悩みの方も多いかと思います。

以前ある食育コーディネーターの方が、「お母さん自身が頑張りすぎず、ワクワクと楽しめるような食のあり方っていいですよね」とおっしゃっていたのが印象に残っています。それはまさにその通りで、まずは親御さんが食を楽しむこと、そして笑顔で食のコミュニケーションをとることを心がければ、精神的にも余裕が出てくるのではないかな、と自分の経験から感じます。

たとえば一緒に野菜を育ててみてはどうでしょう。簡単なものだと豆苗などは室内で育ちますし、おすすめです。あとは一緒にサラダ作りをしてもいいですね。そして大事なのが、あまり気負わないこと。「まぐれで食べてくれればいいかな」くらいの気持ちでいたほうがいいと思います。

「カルピス」づくりは一緒にキッチンに立つきっかけにもなります。まずはお子さんの「やりたい!」という気持ち、そして「自分でできた!」の自信を育むためにも、ぜひ親子で一緒に「カルピス」づくりにチャレンジしてみてくださいね。

***
取材を終えて、おいしいだけじゃない「カルピス」の奥深さに触れることができ、子どもの「心の健康」について改めて考えるきっかけを与えてもらいました。アサヒ飲料が取り組む食育活動の根底には、「日本のみんなを元気にしたい」「未来を担う子どもたちの身体と心が健やかに成長するためにサポートしたい」という想いがあります。その想いがぎゅっと込められた「カルピス」を通して、私たちも子どもへの愛情を伝えていきたいですね。

※「カルピス」はアサヒ飲料(株)の登録商標です。

■アサヒ飲料インタビュー 一覧
第1回:100周年のイベントが目白押し! ひなまつりには「カルピス」と絵本でお祝いしよう!
第2回:「自分で考える力」と「人を思いやる心」がぐんぐん伸びる!? 家庭での食育に『カルピス』づくりを
第3回:「地球」の笑顔のための乳酸菌!? 自由な発想とアウトプットする能力が磨かれる90分の出前授業とは?
第4回:一杯の「カルピス」づくりが親子の絆を深めて子どもの自主性を育むきっかけになる!