2019.2.19

新学期に向けて心の準備はOK? 本から学ぶ豊かな心と広い視野【連載:まなびの本棚】第4回

編集部
新学期に向けて心の準備はOK? 本から学ぶ豊かな心と広い視野【連載:まなびの本棚】第4回

「本選びのプロ」がとっておきの情報を教えてくれる連載『まなびの本棚』第4回です。新しい年を迎えてようやく落ち着いてきたこの時期。しかし一方で、入園や入学の心配や次の学年に上がる準備で緊張感が高まる時期でもあります。

そんなときこそ、ぜひ親子で一緒に「読書時間」を楽しみませんか? 今のお子さんよりも少し上の年齢を対象にした本を一緒に読んで、ワクワクドキドキの気持ちを味わってみるのもいいですね。今回ご紹介する本も、お子さんが物事を多角的な視点で見るきっかけにつながるものばかりですので、ぜひご参考にしてください。

この連載では、日販図書館選書センターで選ばれた本のランキング、そして選書のプロ・コンシェルジュによるコラムをご紹介します。きっとお子さんの本選びのお役に立つはずです。

選書センターについて、詳しくはこちらをお読みください→図書館司書や教育関係者が足繁く通う『日販図書館選書センター』って知ってる?

人気図書ランキング

  • 1位
    みずとはなんじゃ?
    かこさとし 作・鈴木まもる 絵
    小峰書店


  • 2位
    みえるとかみえないとか
    ヨシタケシンスケ/伊藤亜紗
    アリス館


  • 3位
    またまた ねえ、どれがいい?
    ジョン・バーニンガム 作
    評論社


  • 4位
    天皇と元号の大研究 日本の歴史と伝統を知ろう(楽しい調べ学習シリーズ)
    高森 明勅 監修
    PHP研究所


  • 5位
    失敗図鑑
    いろは出版 編著
    いろは出版

  • (※2018年11月26日~12月27日に集計)
    今回のランキングでは、選書センター2周年期間に選ばれた図書を紹介しています。1位のみずとはなんじゃ?は、かこさとしさんが手がけた最後の絵本です。私たちの生活に欠かせない水の不思議な性質を知ることで、科学への関心を高めるきっかけになるかもしれません。

    2位のみえるとかみえないとかは、視覚障害がある人の世界を通して「普通ってなに?」と問いかける絵本。「みんな一緒」で共感して安心することもときには必要ですが、「自分とは少し違う」ことを楽しいと感じる心を育てることも大事ですね。

    コンシェルコラム
    "本選びのプロ"選書センター
    コンシェルジュのおすすめの本

    先住民族アイヌの歴史や文化がよくわかる! QRコード付きで音声も。

    アイヌの文化については、小学校の社会(5・6年)や国語(6年)、中学校の社会(1年)、国語(2年)にて学習します。また、週刊ヤングジャンプで連載中の『ゴールデンカムイ』(野田サトル)のアニメの影響もあり、アイヌについての関心が高まっています。

    小・中学校の学習においては、地理、歴史、人権の切り口から触れる機会が多い話題ですが、類書は少ないのが現状です。先住民族アイヌの文化を正しく知るため、衣・食・住や歴史をイラストや写真でやさしく解説されている本書では、QRコードで楽器の音やアイヌ語の音声を聞くこともできます。

    ここで本書より、豆知識をご紹介。私たちが日常的に使っている「トナカイ」や「シシャモ」という言葉、実はもともとアイヌ語なんです。このようなことを知ると、アイヌがより身近に感じますよね。

    『アイヌ もっと知りたい! くらしや歴史』
    北原 モコットゥナシ/蓑島栄紀 監修
    岩崎書店